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和ロリな少女は異世界を旅する  作者: ほずみ
本編
35/48

37 洞穴探索しよう

 私達が向かう《宝石の洞穴》について、冒険者協会(ギルド)で仕入れた情報を整理しよう。

 まず、内部について。

 分かれ道が多数存在するものの、基本的に一本道であり、来た方向さえ分かれば迷うことはないという。

 出現する魔物は、洞穴の浅い場所にはゴブリンが、深くなるにつれて、土や石でできたゴーレムが出現するという。

 ゴーレムと言うのは、人の形をしたロボットのようなもので、魔石を核に動いている。洞穴内部で出現するのは土や石だが、鉄でできていたり、その他鉱物によって体が作られている事もあるそうだ。

 そして、この洞穴の名称の元となっている宝石はどこで採れるのか、というと、ゴーレムの体から採れる。

 小さな宝石の欠片であれば、辺りを掘れば採れるが、質の良い宝石を手に入れるのであれば、ゴーレムを倒す必要がある、ということ。

 ゴーレムを倒す方法は、直接核である魔石を破壊するか、魔石に蓄えられた魔力を枯渇させるかの2つがある。

 現在私達はクレイゴーレムと戦闘中だ。


「ていっ!」


 刀で斬ろうとしてみたが、ガキン!と弾かれてしまった。

 クレイゴーレムはカウンターにパンチを放ってくるが、動きが鈍いため、避けるのは容易い。

 容易いけど、当たれば痛い。


「あー……普通にやっても斬れないわね……」

「当然ですわ。土とはいえ、魔法で強度は上がっていますもの。ゴーレムには魔法が一番ですわ。クリスさん」

「はい……〈ウォーターボール〉!」


 クリスの魔法がクレイゴーレムに当たり、動きが少し鈍くなった。そこにすかさず私が〈ファイアーボール〉を、ココが〈ウィンドカッター〉を撃ち込む。

 追い打ちに放った魔法はすべてクレイゴーレムに当たり、土は頭部にある目から光をなくし、崩れ落ちた。


「核はどこにあるのかな……」

「ご主人様、どうたいのまんなか、むねにあるまるいものがかくです」


 ロミちゃんに言われた場所を見ると、透き通るような紫色の玉があった。


「これね……」


 それを取った直後、土ゴーレムの体が崩れ、普通の土塊に変わってしまう。


「魔石を取ると普通の土に戻るのね」

「ゴーレムは魔石の力で形を保っているのですわ。所謂心臓ですわね。それに核である魔石を体に放置すると、また動き出しますの。ゴーレムを完全に止めるには、魔石を抜き取るか、壊すのが一番ですの」


 なお、現在ロミちゃんは人の形をしている。最初にロミちゃんを見せた時、ココは戸惑っていた。

 それはそうよね、私の持つ剣(刀)から小さな女の子がでてくるのだから。

 説明したあとの第一声が、「精霊と契約していたなんて……流石のぞみさんですわ!」だった。

 ちなみにまだ、ライラについては話をしていない。


 ココと模擬戦で戦ったからわかるけど、ココはなかなか強い。

 ゴーレムのパンチを盾で受け止める……のは「流石に厳しいですわ」と言っていたけれど、ゴブリンはあっさりと倒していた。

 ココのレベルは私と同じくらいではあるが、ステータス上はすべてココの方が上だった。

 ……模擬戦で引き分けに持ち込めたのが不思議でならないくらいに……と、私はそんな事を考えながらゴーレムを倒している。

 魔法を使わず、刀で。

 普通に斬ることはできなかったが、魔力を纏わせたら普通に斬ることができた。


「のぞみさん、お手伝いお願いしますわ!」


 見ればストーンゴーレムと一騎討ちだった。体が石でつくられている為、剣を使うことができず、魔法で対処していたが接近されてしまい、防戦一方になっていた。

 クリスはというと、こちらに気づいて襲ってくるゴーレムを魔法で足止めしている。

 クリスの方には、実体化しているロミちゃんに加勢してもらい、そのまま倒してもらう。

 ロミちゃんはいつの間にか火属性魔法を使えるようになっていて、ちょっと驚いたけど、本人が大丈夫と言っているので、任せることにした。


 すぐさまココの加勢にはいり、刀でストーンゴーレムを切りつける。

 傷を付ける事はできたが、あまりダメージを与えたようには見えない。そのせいで攻撃対象が私に移ってしまった。


クレイゴーレムみたいにはいかないわね……っと」


 ストーンゴーレムも、クレイゴーレム同様、動きは遅く、攻撃を避けるのは容易い。しかし、体全部が石でできているため、その分攻撃力と防御力が高い。

 刀に纏わせる魔力を増やせば、ダメージを増やせるが、今回の目的はスケルトンだ。私はMPを温存するが、クリスはガンガン使っている。


「風よ、切り裂く刃となれ。〈ウィンドカッター〉!」


 ココの風魔法がストーンゴーレムの足を切断し、行動不能にさせる。


「剣は大丈夫ですのっ?」


 ココが刀を心配して、私の元へとやってくる。


「大丈夫よ。ストーンゴーレムを倒しておかないと」

「そうですわね」


 魔法によって足を切断され、地面に転がされたストーンゴーレムのHPはまだ半分ほど残っているが、時間節約のため、二人で魔法をぶつけて倒すことにした。


「ファイアーボール!」

「ウィンドカッター!」


 私とココの魔法が炸裂し、胸にある核を破壊する。

 核を壊してから気づいたけど、動けなくさせたのなら、核を回収すればよかったと思う。

 核と呼ばれているが、あれは魔石だし。


「ご主人様、ココ様、おつかれさまです」

「のぞみさん、私達が倒したゴーレムの魔石です」


 ロミちゃんが労ってくれている。それからクリス、それを私に渡そうとしなくてもいいからね?

 自分の〈道具箱アイテムボックス〉に入れておけばいいと思うよ。


 道中、ゴーレムに足止めされたりもしたけれど、私達はスケルトンが現れたという場所までやってきた。

 見たところ、この場所は採掘の最前線のようで、シャベルやつるはしが置かれている。


「この辺りを詳しく調べてみましょ。なにか痕跡が見つかるかもしれないし」

「そうですわね」


 ロミちゃんを含む、4人で手分けして調べていると、ロミちゃんに呼ばれた。


「なにか見つけたの?」

「……よこあながあります……かげにかくれてみえにくいですが……」


 確かにそこには横穴があった。

 穴の大きさは、身長155センチ程の私が屈んでギリギリ通れる程度だ。

 奥の方は暗闇に包まれていてよく見えないが、スケルトンが出てくるのは、きっとこの場所だろう。


「ココ、どうしよっか」

わたくし達への依頼クエストは討伐ですわ。ここで働く方々の安全を確保するべきですわ」

「それもそうね……明かりは……」

「あかりはわたしにまかせてください」


 ロミちゃんはそう言うと、小さな火の玉を出現させた。

 〈ファイアーボール〉で放つ玉よりも小さいが、明るさは十分にある。

 ありがたいのだけど、「MPは大丈夫なのか」と聞いたら「火の精霊でもあるのでだいじょうぶです」と言われた。

 確かにロミちゃん()には太陽の紋章が刻まれていたっけ。

 ロミちゃんが出してくれている灯りを頼りに、私達は横穴を進んで行く。


 進んだ先で見たものは、ガシャガシャと蠢く骨の山、数えきれない程のスケルトンの群れだった。

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