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和ロリな少女は異世界を旅する  作者: ほずみ
本編
19/48

21 冒険者協会へ行こう その1

 うっすら見えていた街も、今ははっきりと見ることができる。

 私達がやって来た方向は平原だというのに、高い塀に囲まれている。

 平原にいる魔物はスライムしか見ていないが、ほかにも魔物がいるのだろう。


「のぞみさん、お金は持っていますか?」


 お金?こっちの世界のお金は持っていない。

 元いた世界なら、ある程度は持っていたけど、今あっても使うことはできない。


「持っていないわね……一切」


 首をふって伝えた。


「それでしたら、私が支払っておきますね」

「え?なにを?」


 もしかして、街に入るためにお金が必要になるの?


「通行料ですよ。その街の住人達と、一部の商人達はステータスカードの掲示で通過できますが、私達冒険者は有料なんです。それにステータスカードを持っていないのぞみさんは、割高になってしまいます」

「……なんかごめんね……」

「いいんですよ。私だって旅ができて嬉しいのですから」


 異世界に飛ばされて以来、クリスにはお世話になりっぱなしだ。

 クリスと出会わなかったら、なにもできなかったのは間違っていないし……。

 それはそうと、聞き慣れない言葉がでてきたよね。

 ステータスカードってなんだろう。

 クリスに聞いてみる。


「ステータスカードですか?文字通りのステータス……つまり、自分自身の名前や能力、所属を表すカードです。名前と能力はのぞみさんが〈ステータスチェック〉で見ている内容と同じです。所属はどこの国のどこの街の住人なのかが書いてあります。これは冒険者になりますと、所属が冒険者協会(ギルド)となります。」


 ステータスカードって、身分証の事なのね。

 そんな説明を聞いていたら、通用門に到着した。


「薬売りのお嬢さんか、久しぶりだな」

「お久しぶりです」


 クリスは門番と顔見知りのようだ。

 挨拶を交わし、街に入る手続きをする。

 この時に私の分の通行料も払ってくれたようだった。


「すまないがそちらのお嬢さんは、この水晶に手をかざしてみてくれないか。なにも起こらなければいいが、もし赤色に輝くようなら、街に入れることはできないからな」


 私は言われた通り、水晶に手をかざす。

 特に変化は起きない。


「うむ、大丈夫だな。協力感謝する。ようこそ、ミンタカの街へ」


 無事に門を抜け、街の中へ入る。


「最初はどこへ行きましょう?私もよく知っている街なので、案内できますよ」


 それならまずは身分証が欲しい。


「まずは冒険者協会(ギルド)へ行きたい。ステータスカード欲しいから」

「冒険者協会(ギルド)ですね?それならこちらです」


 クリスに連れられて、冒険者協会(ギルド)にやって来た。

 ……入り口の見た目が完全に酒場なんだけど……。

 これ絡まれない?私の見た目的に。


「のぞみさん、行きますよ」

「う、うん」


 クリスは躊躇なく入っていく。

 入った瞬間、珍しいものを見るような視線が私に刺さる。


「うっ……」


 なんだか恐怖を感じたけど、クリスに引っ張られて受付の待機列に並ぶ。

 十分ほど私たちの番が回ってきた。


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょう?」


 受付で迎えてくれたのは人当たりのよさそうなお姉さんだった。


「冒険者になりたいと思ってきました」

「ステータスカードはお持ちでしょうか?」

「持っていないので、それもお願いします」

「かしこまりました」


 すぐに作業が始められた。

 カードに書かれる情報の説明も聞いたけど、クリスから教えてもらった内容と一致している。


「それではこちらのカードに、お客様の情報を記録いたしますので、血を一滴カードに垂らしてください」


 自分のナイフを持っていないので、クリスから借りて、指先を少し切る。

 そこから出た血をカードに垂らす。

 すると、すぐさまカードが輝き、私の情報が記録されていく。

 そして出来上がったステータスカードを確認する。


 *****************


 名前:のぞみ ひいらぎ

 所属:プレアデス王国

 LV:2

 HP:238

 MP:248

 物攻:106

 物防:89

 魔攻:96

 魔防:92

 速さ:102

 技能スキル:光属性魔法・回復魔法・不老・神聖力

 称号:始まりの巫女・生命の巫女

 契約精霊:プロミネンス、ライラ


 *****************


「私のレベルが上がってる……」


 街に来るまでの戦闘でレベルが上がっていたみたい。


「良かったですね、のぞみさん」


 そして私の所属はプレアデス王国になっている。

 初めてステータスカードを受け取った国が所属国家となるようだ。

 素直に喜んでいると、受付のお姉さんから声をかけられる。


「あの……冒険者登録に進んでもよろしいでしょうか?」

「あ、はい」


 ステータスカードが必要そうなので、お姉さんに渡す。


「少々お預かりいたしますね……念のためステータスを拝見させていただきます」


 そう言って、裏側に記されたステータスを見る。

 そのカードに記されたステータスと、私を交互に見て控えめに言った。


「あの……冒険者になるのは危険がありますが……本当になられますか」


 気になっていたのでこの際聞いてしまうことにする。


「……私ってそんなに弱いの?」


 お姉さんは困った顔をして話し始めた。


「……レベル1での平均ステータスはHPとMPが250、それ以外が100となっています。勇者と呼ばれる存在はレベル1でもその二倍のステータスは持っています。なので……あまりおすすめは……」


 前に私のステータスをクリスにみせた時、すごく微妙な表情をしていたから、なんとなく気づいていた。

 だからこそ、私は答えた。


「大丈夫、なんとかなるわ」

「わかりました。それでは冒険者登録に移りますが……その前に」


 お姉さんがカウンターから身を乗り出し、小声で質問してきた。


「称号と契約精霊は本当なんですよね?生命の巫女様が、それも伝説と言われている、始まりの巫女様が冒険者になるなんて」


 聞かれたら不味い話なのはわかっているので、私も小声で答える。


「間違ってはいません。ライラも本人(?)ですから」


 私の話を聞いていたのだろうか。ライラから念話が届く。


『ライラという名を持つ精霊は私しかおりません。人間の名前でしたらいるかもしません』


 人の名前だったらいそうよね。

 なんだか御利益ありそうだし。


「分かりました。ステータスは全て隠しておくことをオススメいたします。冒険者様の中には、パーティメンバーにもステータスを見せていない方もいらっしゃいますので、珍しいことではありません」


 ライラについては隠すべきなのかわからないけど、隠すことを勧められているのだから、そうしようと思う。

 どうやって隠すのだろうか……。

 隠し方を聞いたところ、魔力を通しながら、隠したいところを念じるだけでいいと、教わった。


 話し終えるとお姉さんは座り直す。

 次は冒険者登録だ。


 

 のぞみのステータス(HPとMP)が平均どころか、あからさまに低すぎたので修正しました。

 以前の話も修正していきますので、よろしくお願いします。


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