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和ロリな少女は異世界を旅する  作者: ほずみ
本編
14/48

13 契約しよう

 始まりの生命樹の精霊ライラに、主従契約を申し込まれた。

 私が戸惑っていると、クリスが割って入る。


「すみません、ライラ様。精霊と契約するのに、主従契約はおかしいと思います」


 精霊と契約するって、主従契約とは絶対に言わないと思う。

 言ったとしても、精霊との契約だから、精霊契約だろう。

 私が対価を支払い、ライラの力を借りる、ということであれば、理屈はわかる。

 主従契約というのは、どちらかが主人に、どちらかが従者になるという契約だろう。


「確かに通常の契約とは違いますが、主従契約で合っています」


 ライラも普通の契約とは違うと言っている。私が主人になるのは多分ない。となれば、ライラが主人で、私が従者となりそうだ。


「のぞみ様を主人とし、私ライラが従者になります」


 ……違った。主人が私だった。


「待って」

「なんでしょうか」

「ライラはそれでいいの?」

「構いません。私は『始まり』を冠する精霊であり、同じ『始まり』を冠する巫女である、のぞみ様に力を貸すのは当然ではありませんか?」


 ライラはよくても、私は嫌だ。

 同じ『始まり』を冠するなら、対等でいい。

 上下を決める必要はないと思う。


「当然かは知らないけど……主従契約は嫌よ」

「……わかりました。のぞみ様の意向であれば、通常の精霊として契約しましょう」


 通常の精霊契約に変えてもらい、契約内容は私が思った通りの内容だった。

 私が対価を支払い、支払いに応じてライラが力を行使する、というものだ。

 ただし、今回の場合はライラの意向により、私が支払う対価は契約時に支払うのみとなった。

 つまり、それ以降は無償で力を貸してくれることになった。

 契約の方法だが……。


「……契約ってどうやるの?」


 やり方を知らなかった。

 ロミちゃんは精霊だけど、契約をした記憶はない。

 最初から持っていたから、契約が必要なかったとも考えられるし、剣に名前を与えた事が原因かもしれない。


「……私から説明しますね」


 ライラの説明によると、次の通り。

 精霊との契約は魔力交換により結ばれる。

 魔力交換は、お互いの体の一部を繋げればよく、握手、ハグ、キス等、なんでもいいそうだ。

 契約を結ぶ条件は精霊に力を示す事だったり、指定されたアイテムを持ってくる等、様々あるが、今回のような事例はないと言う。

 そして、名無しの精霊に名前を与えるという行為は、主従どころか、親子関係とも言えるそうだ。

 つまり、ロミちゃんの場合は、私が親で、ロミちゃんが子とも言える。

 ちなみに精霊が『親』と言う場合は、『世界樹』または『始まりの生命樹』を指すそうだ。


「……となります。わかりましたか?」

「うん、大丈夫よ」

「それでは、契約に移ります」 


 今回はお互いの額をくっつける方法での契約実行となった。


「のぞみ様、私の問いに対して、どんな言い方でも構いませんので、肯定の返答をお願いします」

「わかったわ」


 ライラが頷き、私とライラを中心に複雑な魔法陣が形成された。

 そして、ライラが呟く。


「私ライラは契約の下、柊のぞみ様に力を貸すことを願います」


 契約内容が私の頭の中に流れ込んできた。

 契約内容は先ほどの通りであり、それに加えて、契約を受け入れるかどうかの問いかけが来た。

 もちろん、受け入れる。


「よろしくね、ライラ」


 私が答えた事により、契約が結ばれ、私の力がライラに、ライラの力が私に流れ込んできた。

 ライラの力は神秘的でありながら、力強くも優しいものだった。


「凄い……」

「これが……のぞみ様の魔力なのですね……とても強い火の力と、光の力……ほかにもお持ちなようです」


 ライラにも私の力が流れているようで、そんな感想を漏らしていた。


「のぞみ様、これで精霊契約が結ばれました。のぞみ様の能力ステータスをご確認ください」


 言われた通り、『鑑定チェック』を使い、自分の能力ステータスを確認する。


*****************


 名前:柊 のぞみ

 年齢:17

 LV:1

 技能スキル:光属性魔法 治癒魔法 鑑定チェック 不老

 称号:異世界人 始まりの巫女

 契約精霊:ライラ


*****************


 ライラと契約したからか、契約精霊の項目が増え、その場所にライラの名前がある。


「……ライラの名前が増えて……不老?」


 契約精霊の方にばかり目がいくが、私の技能スキルに『不老』というものが増えていた。


「……ライラ……不老ってなに?」

「私と契約されましたので、その影響で取得した技能スキルです」


 その効果はこの通り。 


 不老:技能スキルを会得した瞬間より、見た目が変わることがなくなる。


 ……私は今、17歳だ。不老の技能スキルにより、私はこの先、見た目が変わることがなくなった。

 正直言っていい?


 悲しい!

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