表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
和ロリな少女は異世界を旅する  作者: ほずみ
本編
10/48

09 精霊剣とお話しよう(その2)

 私はロミちゃんが出来ることを聞いてみた。


「わたしができること、ですか?」

「そう。ロミちゃんは何が出来るかを知っておいた方がいいでしょ?」

「そういうことでしたら……」


 剣であるロミちゃんが出来る事はこの通り。


 1つ目、攻撃力や剣の切れ味の調整。

 2つ目、剣への火属性の付与。

 3つ目、主人である私に『火属性耐性』の付与。


 以上3つに加え、技能スキルによる剣のメンテナンス、抜刀・納刀時のサポートが入る。

 上から順に説明していく。


 まずは1つ目の攻撃力・切れ味について。ロミちゃんの剣としての攻撃力は、私の能力ステータスに依存している。変動幅は私の攻撃力の0%から100%となり、私の攻撃力の数値を100とするならば、剣の攻撃力は0から100の間で自由に変えられる。つまり、私の攻撃力の最大値は、200となり、実質2倍となる。

 続いては、切れ味について。

 攻撃力と関係なく、切れ味のみを自由に変えられるというものだ。

 同じ剣なのに木が切れたり、切れなかったりする。調整すれば体を傷つけず、服だけを切り裂くこともできる。

 ちなみに実験的方法は、丸太に服を着せて斬りつける、という方法を取った。服はどこから調達したのかというと、クリスの古着だ。

 さすがにクリス本人に頼んで実験はできないし。

 ちなみに切れ味を最悪にして、剣の攻撃力を0にしても、私の素の攻撃力があるので、相手は少なからずダメージを受ける。


 次に2つ目、火属性の付与について。

 剣の刀身に炎を灯すことができる。ただそれだけのように見えるが、問題はその炎の色だ。

 ロミちゃんにいろいろ試してもらったところ、赤色はもちろん、橙色、黄色、白、青白い炎まで出せた。

 空に浮かぶ星の色で考えると、青白い炎って超高温だったはずだ。太陽の表面温度は約6千度であり、色は白っぽい。さらに高温になると青みが増していき、青白い炎だと1万度くらいだったはずだ。


 最後に3つ目。

 私へ付与される「火属性耐性」について。

 これは一言で済む。そのままの意味だし。

 ちなみに耐性の程度はというと、これもわからないらしい。少なくとも、ロミちゃんが生み出すことができる炎はなんともないはずだ。

 これに関しては、ロミちゃんが私に被害が無いようにしてくれているという可能性もあるが……それを確かめるのは難しいだろう。

 確かめる方法としては、私が火の中に飛び込むか、火属性魔法の直撃を受けるというものがあるが、怖くてできない。


 剣の性能の話はこのくらいにして、次は実体化したロミちゃんについてだ。


 攻撃面ではロミちゃん自身が火属性を持つため、火属性魔法が使える。防御面では火属性魔法どころか、火を使った攻撃も効かないそうだ。ただし、火以外のものは効く。例を挙げるとしたら、火と毒を持つ攻撃を受けると、毒だけが効く、ということ。

 違いはこの程度だそうだが、火そのものが効かない辺りは、さすが精霊だと感心する。これらを除けば、見た目通りとのこと。

 ちなみに火属性以外の属性魔法は使えない上、耐性も持っていないそうだ。


 まとめると、剣としては私のサポートやメンテナンスに優れ、人としては火属性魔法が使え、なおかつ、異常なまでに火属性耐性がある小さな女の子、というところか。

 あくまでもロミちゃんは剣なので、まず私がするべき事は剣を振ることができるように練習することだ。

 幸いにも、クリスのアトリエには広い庭がある。しばらくここを借りて、自分のスタイルを確立しようと思う。


「クリス、剣の練習したいから、庭借りるね」

「はい。私は家の中で回復薬ポーションの調合をしていますね」


 クリスがアトリエの中に入ったのを見届けて、練習を始める。


「ロミちゃん、よろしくね」

「はい。ごしゅじんさま、けんをどうぞ」


 私はロミちゃんが持っていた剣を受けとる。次に、ロミちゃんが光の粒子に変わり、剣の中へと消える。

 剣の柄を握ると、鞘が燃え尽きるように消え失せ、赤みを帯びた刀身が姿を現す。

 今回は剣に慣れるため、火属性を付与してもらうことはせず、振り方や持ち方をいろいろ試すことにした。

 時代劇で見るように正面で構えたり、フェンシングのように構えたりしてみた。

 いろいろ試した結果、剣先を下に向けて構えるのが一番楽であり、次いで正面となる。

 大きさの割にやたらと軽く、扱いやすい剣だが、これもロミちゃんのサポートのひとつのようだった。


 ある程度使い心地を確かめた時、アトリエの方から爆発音がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ