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和ロリな少女は異世界を旅する  作者: ほずみ
本編
1/48

00 プロローグ

プロローグです。

今更とか言わないでください。

 日本のとある高校。

 午後の授業の終わりを知らせるチャイムが校内に鳴り響く。

 各クラスが短いホームルームを行い、それが終わると部活へ急ぐ生徒、生徒会の仕事へ向かう生徒、帰宅する生徒の三種類に別れる。

 この学校の部活動は任意となっているが、なにかしらの部活に入部している生徒の数は、全校生徒の4分の3に及ぶ。


 そんな中、帰宅の準備をする1人の女子生徒がいる。

 身長は155センチ程であり、髪の毛は艶のあるロングヘア。可愛いと評される程度に整った顔立ちをしている。

 体つきは普通だが、ある一部が残念……控えめだ。

 彼女は柊のぞみと言い、17歳の高校2年生。


「くしゅん!」

「のぞみ、大丈夫?」

「大丈夫よ……ありがとう」


 声をかけてきた女子生徒に「大丈夫」と伝え、荷物を持って席を立つ。

 そして廊下へ出る。


「のぞみ姉様~!!」


 私の名前を呼びながら走ってくるの生徒は私の親戚の少女で、名前は柊みずほと言う。

 詳しい理由は聞いたことないのだが、私のことを『姉様』と呼び慕ってくれている。年齢は私より一つ下の16歳。

 親戚というけれど、家が近所なのでよく遊びに来ては、私にお世話を焼いてくれる。

 ちなみに私の両親は家にいないことが多く、私は家事がほとんどできない。この家の家事は誰がやっているのか、それを一手に引き受けているのが彼女だ。

 このため、私が家事をすることがなく、いつまでたっても覚えることができない。

 そんな彼女は少々……いや、だいぶ激しい。


「きゃあっ!?」


 ……特にスキンシップが。

 今日も私に向かってダイブを決めてきた。


「今日ののぞみ姉様もいい香りですわー」


 私の首筋に顔を近づけ、スンスンと匂いを嗅ぐ。

 毎日ではないが、時々こういう事をするのだ。

 最後の授業が体育の時に限って。

 ちなみに私の体育の成績は真ん中らへんであり、強いて言えば走るのが少し速い程度だ。


「やめなさいっ!」

「いだっ!」


 みずほの頭に軽いチョップを下す。


「うー……」

「そんな顔しないの。今日も家に来るんでしょ?」

「もちろんですわ!」


 みずほは私の家に着くなり、お風呂の準備を始める。

 お風呂が沸き次第、私をお風呂に閉じ込め(いれ)、その間に家の片付け、買ってきた材料を使って、夕食の準備ををする。

 夕食の準備といっても、私がお風呂から出てから一緒に食べるので、火を通せば出来上がりの状態間でとなる。

 それらが終わると、私にとっては地獄の時間が始まる。

 その理由は、家事を引き受けた条件にある。その条件とは『のぞみと一緒にお風呂に入ること』だ。


「のぞみ姉様、失礼しますわー!」


 みずほがお風呂に乱入してきた。当たり前のように全裸で。

 親戚だけあって身長はさほど変わらないが、とある一箇所だけ違う。控えめな私とは違い、みずほは大きい。どこがとは言わないが、16歳の平均以上の大きさは確実にある。

  そんなみずほと『一緒に入浴する』ということはこうなる。


「……のぞみ姉様も素敵ですわ。小ぶりで可愛らしくて……」

「…………」


 私は明日から大豆を食べようと心に決めた。


「では……のぞみお姉様」

「……はぁ……わかったわよ……」


 思わずため息が漏れてしまったが、この後のことを考えればしょうがない。

 これからみずほに全身くまなく、隅から隅まで洗われるのだ。


「それでは失礼しますの」


 今日は何回チョップを下すことになるのか、と考えながらみずほに身を任せるのだった。


 結果、みずほにチョップを下した回数は8回となった。

 何をしてきたのかは言わないでおく。


「……今日もお姉様を堪能できなかったのですの……」


 なにか聞こえたが無視することにした。

 みずほは自分の衣類と、私の衣類を洗濯機に放り込み、スイッチを入れる。

 その音を背にしながら、私とみずほは晩御飯を食べ、明日の予定について話をした。

 明日は2人で服を買いに隣町のショッピングモールへ行くことになり、朝9時にみずほが私の家に迎えに来る事になった。


 しかし、この約束は果たされる事はない。

 この日の夜中、のぞみの身に起きる不思議な現象の事など、彼女達はまだ知らない。

みずほがのぞみに何をしたかは描写しません。

描写するなら他の場所で書きます。


このプロローグの投稿に伴い、『第31話 クリアボーナスを貰おう』の内容を調整しました。


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