訪問!!大惨事
更新たいへん遅れました……。すみません。
「か、ず、きくん……。どうされましたぁ……?」
あ、声上ずった。めっちゃ緊張するなあ。これ。
「おー心。あのさ……」
「あ!!!! ちょ、ちょっとお茶入れてくるね……」
「あ、おい! ったく……」
どだだだだ。階段を駆け下りる。ばん!ドアを開けて一言。
「おかーさん!!!!!! どうなってんの!?!?!?」
「どうって……。あんたの愛しの和樹くんじゃない。あ、和樹くん中学受験するんだってね。大変じゃなーい」
お母さんが茶化したみたいに言う。腹立つなあ。
「……お茶いれる」
あ、ちょっと無愛想過ぎたかな。ちらっとお母さんの方を見るとニヤニヤ笑ってる。なんか損した気持ちになった。
はあ。部屋戻りたくないなあ。そうこうしてる内にお茶は入りました。あらまあ美味しそう……ってもう。ふざけてる場合じゃないよ……。
階段を上がる。ドアの前で息を大きく吸って……いち、に、さんし……。ご、ろく……
「心?」
「どっひぇえええぇ!!!!!!!」
ガラガラガラガラ!!!!
コップとお盆が空を舞う。うわあ。大惨事。お母さん、許してね。
「……何してんの?」
「あんたのせいよ……」
こんな可憐な乙女が……コップを頭に載せてほぼM字開脚みたいなポーズを取っている。短パンだからだいじょーぶ♡ ってそうじゃない。拾わないと……。
「和樹、部屋で待っててって言ったじゃ……」
「言ってねぇよ……」
「あれ?そだっけ?」
この年になると記憶が飛ぶなあって言ったらお母さんに睨まれた気がした。あれ? おかしいな。お母さん1階に居るのにな。ここ2階なのにな。
まあそんなことは関係なくて。入れ直したお茶を和樹に渡すと、真剣な顔で話を始めた。
「あのさ、心。俺さ……。」
「うん? 何よ?」
「中学受験するじゃん」
「……うん。そうだね。」
「それで、さ。」
「うん。」
「お前の親友いるじゃん。あの……」
「ああ、杏菜?」
「そう、そんでそいつに……」
「えっ?ごめん聞こえなかった。もう一回お願い」
ろんぐろんぐらぶおんりーゆー。なのに何で……。
「……だから! こっ、告白……しようと、思うんだ。」
「………………は?」
こんなことに……。
また暫く更新出来ないです。