暴走!!超特急
「和樹受験すんだよね? え、どこ受けんの?」
「瀬戸中。スポーツ推薦で」
あー。話が見えてきたぞ? つまりは運動オンチの私には到底追いつけないって事だな?
うなだれてる私を余所に和樹は友達と喋って笑ってる。くっそー! 人の気持ちも知らずに……!
それにしても...。はぁー……。高校受験では必死に頑張るって決めてたんだけどな。中学受験...。しかも、スポーツ推薦で...。
ん? あれ? 瀬戸中? って、どっかで聞いたことあるような。有名だけど、そうじゃなくて...なんだっけ? ま、いいか。帰ったらお母さんに聞いてみよ。
それより今は目の前の問題! うわぁぁ。どうしよどうしよ!!! 諦めたくないよー!!! やっぱ告白すべき? そんなの絶対無理だよ!
「こ...? ここ! ここ!! こーこーろ!!」
「ふへぇ!?」
「なんじゃそら。終わったよ! 一緒に帰ろ。」
「杏菜かー。びっくりした…」
杏菜は私の大親友! 凄く可愛くてスタイルも良くて……あれ? なんで親友なんだろ?
杏菜も受験組なんだよね。あっ! そうだ!
「ねえ杏菜!!!」
「へえ!? びっくりした…。なに?」
びっくりしててもかわいい……ずるいよ。じゃ、なくて。
「瀬戸中、って……どうなの?」
「は? 瀬戸中? なんで……あっ、そうか和樹のあれでしょ?まあ、良いには良いよ。少なくともここは受かんないね」
ここって言うのは私のこと。杏菜だけそう呼ぶの。
「そっ、か。」
「あー...。うん。ごめんね?」
「んーん!! いいんだよー」
「うん、ほんとにごめん。じゃあね。明日」
「あ、うん。またね」
はぁ、気分が落ち込んでしまった。とりあえずお母さんに瀬戸中のこと聞いてみよ。
「ただい、ま……!?」
「あら心。遅かったのね。か・ず・き・く・ん。来てるわよ」
「おかーさん!?!?!? なっ、何してるの!? え、かず、えっ!?」
えー!?!?!?
ネタが無いので更新遅めになるかもしてません。
悪しからず。