ラクトの願い。
予約投稿し忘れてました(><)
そして大変申し訳ありませんが、テスト一週間前に入ってしまいました৲( ˃੭̴˂)৴
そのせいで、しばらくは投稿遅れると思いますが、ご了承くださいm(_ _)m
先の展開は考えていますので、エタることはないと思うので、気長に待っていただけるようお願いします。
「それじゃ、俺に何があったか説明するぞ?」
俺はリリ、リョーマ、カナエの全員が揃ったのを見てから、そう声をかける。
ちなみに、あの後かなり一悶着あった。
ようやく俺がいることの意味に気づいたカナエが泣き出したり、折角泣き止んだリリが釣られて泣き出したり、リョーマが俺の行動に「酷いっすよ~!」と言って泣き出したりした。
いや、騎士のリョーマがそんなことで泣くなよ、とは思ったものの、一応俺が悪い気がしたので素直に謝っておいた。
そんなこんなで色々とバタバタとして、今ようやく一息ついたところというわけだ。
「詳しい説明を頼むわよ?」
目を涙で赤く腫らしたカナエがそう言ってくる。
まあそれを言ってしまえば全員目が赤くなってしまっているのだが、今はそれはいい。
「それがな、俺もそこまで詳しいことはわかってないんだよ」
俺はそう前置きしてから、一年前のあの時と、今日起こった出来事について説明し始めた。
△
▽
△
「…………そういうことっすか」
「ああ、だから、正確には俺は一度死んでるんだよ。
そして、生き返った」
俺はすべてを説明した。
一年前、リリ達を逃がした後の魔王との会話、加護の力によって再び蘇ったこと、そして、リリの結婚式の話を聞いて急いで駆けつけたこと。
その全てを話した後、全員が全員、正しく絶句といった感じだった。
「………じゃあ、その加護が奇跡的に発動しなかったら、ラクトは今ここにいなかったってこと?」
しばらくの沈黙の後、最初にリリが口を開く。
俺はその疑問に、黙って頷いた。
すると、リリはへなへなと力が抜けたように床にへたりこんでしまった。
「そっかぁ、良かったぁ」
「………ああ、本当に、運が良かった」
俺はそんなリリを見て、心の底からそう思う。
俺の持っていた『???の加護』の内の一つが『復活の加護』でなければ、俺はもう一度リリと会うこともできなかっただろう。
そう考えながらの言葉だったが、それにカナエが意義を唱える。
「それは違うわよ、ラクト」
「え?」
「貴方にその加護が出たのは、決して運なんかじゃない。必然だったって言ってるの」
「どういうことだ?」
俺はカナエの言葉を訝し無用に首をかしげる。
そんな俺を見て、カナエは苦笑しながら静かに説明をし始めた。
「勘違いしている人は多いみたいだけれど、加護っていうのは最初から決まっているわけじゃないの。
と言っても、それも推測の粋から出ないけど、少なくともある程度の信憑性はある。
だったら、その考えをしている人は、加護がどこから来たのか、何故召喚されたものだけが持っているのかを、どう考えていると思う?」
「………いや、分からないな」
俺は正直に首を横にふる。
加護が発現しなかった時点で、俺は加護のことを半分諦めていたから、気にしたことがなかったのだ。
「それはね、『強い渇望』を持っているものだって言われてるのよ」
「強い渇望?」
「ええ。
心の底からあることを願った時、それに応えた加護が与えられるそうよ」
「心の底から……か」
俺は自分の記憶を思い出す。
俺はあの時。
勇者として召喚された時、何を願った?
もちろん、それは覚えている。
小さい頃から、ずっと思っていたことだからだ。
「……『一人は嫌だ』」
家族を全て失った俺は、感情面ではどうしよくもなく一人だった。
例え友達が出来ようと、それが薄っぺらいものに思えてならなかった。
だから、本当に心がけ許せる、本当の仲間というものが欲しかったのだ。
「ええ、多分、それが貴方に加護が発言した理由よ」
「それが理由………か」
思い当たる節はある。
魔王によって俺が殺された時。
いや、正確にはその直前に、俺は確かに願った。
『一人は嫌だ。もっとあいつらと一緒にいたい』
その時の思いに応えて、この加護が発現したのだろう。
もしかしたら、俺が召喚された時には既に発現していて、死ぬ間際に発動しただけという可能性もあるが。
でも、これで謎が解けたのは確かだ。
「なるほどな。そういうことか」
「え、え、ちょっと待って!どういうこと?」
俺が納得していると、リリが慌てたように聞いてくる。
俺とカナエの二人だけで解決したのがモヤモヤしたようだ。
俺が何と説明しようか迷っていると、カナエが神妙な面持ちでリリの方を見据えた。
どうやらカナエが説明してくれるらしい。
「リリアーナ」
「何?」
「簡単に言うとね………ラクトが寂しがり屋だったから生き返ったっていうことよ!」
「いやちょっと待て!」
神妙な顔で言う言葉がそれかよ!
そんなことでリリが納得するわけが
「なるほど、そういうことかぁ」
「なんで信じてるんだよ!」
さっきの式場での賢いっていう言葉、思いっきり撤回したい気分なんだが……。
でも、それも、カナエの続けた言葉で頭から消えた。
「違うの?」
「え、いや、それは……」
違う、と。
俺は答えようとしたのだが、心の何処かがその言葉を発することを拒否する。
そして、代わりに出てきた言葉は
「……いや、間違ってないな」
これだった。
確かに、少し、というかかなり曲解ではあるものの、カナエの言ったことは間違っていない。
結局のところ、俺は寂しかったのだろう。
「ふふっ、そっか、ラクトは寂しがり屋なんだ」
「ふふっ、そっか、師匠は寂しがり屋なんす……痛っ!痛いっすよ師匠!」
「お前がリリの真似をするからだろ!気持ち悪い!」
「酷っ、酷いっすよ~、師匠~」
そして俺は今、色々と回り道をしながらも、ようやく心から信頼できる仲間達と一緒に笑い合うことが出来ている。
リリもリョーマもカナエも、俺も。
混じりっけのない、純粋な笑顔を浮かべたまま、俺達は時間を忘れるまでみんなで騒ぎあっていた。
△
▽
△
「それで、これからどうするの?」
日が暮れ始め、徐々に外が暗くなり始めたところで、カナエが俺に向かって聞いてきた。
その質問が明日以降のことを指すことは分かっていたし、予めその問いには答えを用意していた。
だから、俺は即答する。
「これからはな----」
俺の言葉に、全員が目を見開いた。
ラクトは寂しがり屋なんだね。
なんか可愛い。
ということで、感想、評価、ブクマよろしくお願いしますm(_ _)m




