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カナエとの再会(?)

ちょっとテスト期間に入りかなり忙しいので、投稿を毎日18時のみにさせていただきます。


あと、ストックも徐々に減っていってますし。


前作の再投稿版の作成もありますので、ご了承いただけたら嬉しいですm(_ _)m

私は夢を見ていた。


幸せな、でも、絶対に訪れることのない未来。


リリアーナとラクトの結婚式を、私とリョーマが祝福するという、まるで私の望みを体現しているかのような夢だった。


リョーマの横ではしゃぐ私には、これが夢だという意識がある。


でも、いや、だからこそ、私は今この瞬間の幸せを精一杯楽しもうと、人一倍にはしゃいでいた。


ラクトとリョーマが驚いて、呆れたような表情を浮かべているのが目に入る。


リリアーナも、普段とは違う私の様子に、苦笑しているようだった。


でも、別に今だけはいいじゃない、と私は開き直り、必死になって2人を祝福する。


でも、そんな幸せな光景は


パッと突然、泡のように消え去ってしまった。


私はそれを見て、驚くでもなく、悲しむでもなく、ただただため息をつく。


それは、これがいつもの事だからだ。


ありえることの無い、幸せな夢を見て、現実に引き戻されて、どうしようもない感情になる。


そんな、止めようのない無限ループ。


私はそれを嬉しく思いながら、同時に途方もない空虚さも味わっていた。


でも、今回は少し違った。


私が目を開くと、そこにはラクトとリリアーナの姿があったのだ。


つまり、これは夢が覚めたように見せかけた、二連続の夢ということだ。


こんな事は今までに一度もなかったので、私は少し驚いて、普段なら思いつかないことを考えてしまう。


それは、「折角の夢なんだし、ラクトに甘えてやろう」ということだ。


実際にやってしまったらリリアーナに殺されてしまうだろうが、これは夢。


だから問題は無い。


私はそう、うまく働かない頭で考えて、無意識にラクトに抱きつく。


そして、そのリアルな感触と暖かさを体に感じながら、そのまま…ゆっくりと………睡魔に襲われて……………





待て待て待て待て待て待て!


これはどういうことだ!


俺は、突然カナエが起こした行動に、頭が真っ白になって硬直する。


俺の体には、下着姿のカナエがぎゅっと抱きしめるように絡み付いていた。


寝ぼけた声で「むにゃ……ラクト……」と呟くカナエに、俺は興奮するより先に、恐怖を覚えてしまった。


何に対してかって?


後ろにいる我が恋人にだよ!


「………ラクト」


俺が恐怖に怯えていると、後ろにいるリリに短く名前を呼ばれ、俺はビクッと体を震わせて、恐る恐るというように振り返る。


別に俺は、リリの怒る姿が怖いと言っている訳では無い。


童顔のリリが怒った顔を作っても、ただ可愛いという感想しか湧いてこないからだ。


だから、俺が恐れているのはリリが怒ることではなく


「うるうる」


………今のように、悲しい表情を浮かべられることなのだ。


「ちょっ、待ってくれリリ!」


「ううん、いいの、ラクト、私は別に、2番目でも……」


「違う!違うぞリリ!お前は今とんでもない勘違いをしている!」


「私、帰った方がいいかな?」


「よくない!よくないから!俺が好きなのはリリだけだから!」


俺が無我夢中でそう言うと、リリが先程までの表情を一変、ふにゃっとした笑顔を浮かべる。


「そっかぁ、ラクトが好きなのは私だけかぁ。ふふっ」


「あ、リリ、俺をはめやがったな!」


「ふふっ、私だってこの1年で何も成長しなかった訳じゃないんだからね?この、ラクトのいない……1年で…………うぅっ」


「思い出し泣きをするな!」


……なんかとんでもなくカオスな事になったんだが。


リリに変な勘違いをされなかったのは幸いだが、うまく誘導されてしまった。


まあ、別にリリを好きと言うくらいなら、何回だって言っても構わないのだが。


「それより、この状況をどうするべきか……」


俺はため息をついた後、改めて現状を確認する。


部屋に入って固まった瞬間に、カナエが俺に抱きついてそのまま熟睡。


呆然としたリリが俺を誘導して好きと言わせた後、思い出し泣きで号泣、と。


………うん、なんだこれ。


「はぁ、まずはカナエを起こさないと始まらないか」


俺は今日何度目かわからないため息をついた後、カナエを起こすことに決める。


ちょうどその時。


コツン、コツンと階段を上る音が聞こえ、リョーマが部屋を覗いてきた。


「師匠ー、どうしたんすか?ってこの状きょ「見るな変態、『水の矢(ウォーターアロー)』」ぎゃあ!僕の目がぁ!痛いっすよ!僕が何をしたと!?」


俺が反射的に目潰しの水魔法を放つと、リョーマは目を抑えて辛そうに悶えてしまった。


うん、ごめんな、リョーマ。


ただ、女性の下着姿を見ようとするのはダメだぞ?


え?俺?


俺のは事故だから不問にしてもらえると助かります。



「おーい!カナエー!起きろー!起きないと変態に見られるぞ!」


「誰が変態っすか!」


リョーマのツッコミはスルーして、俺はカナエの肩を揺さぶる。


が、カナエは幸せそうな表情を浮かべたまま、起きる様子を見せない。


「くっ、こうなったら、奥の手を使うしかないか。手荒な真似はしたくなかったんだがな……」


「え!?まさか師匠、カナエに変なことをするつもりじゃ「黙れ変態、『雷の矢(サンダーアロー)』」ぎゃあ!だから痛いっす師匠!」


「お前が変なことを言うからだろ!」


俺は体をビリビリと感電させて倒れ込むリョーマにそういい、改めてカナエに向き直る。


「悪いなカナエ」


そして最初に謝罪しておいて


「『水球ウォーターボール』」


顔に大量の水をぶっかけた。


「っ!ゲホッ、ゲホッ!何!?何があったの!?」


顔をビシャビシャにさせ、カナエがようやく目を覚ます。


そして今の状況--- 下着姿で俺に抱きついている状況---を視認し


「……な、な、きゃぁあぁあぁあぁ!」


パチンッと、俺の頬を思い切り叩くのだった。



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