突然の出来事
成河君と別れた私達は予定通り、遊びに行くことにしました……のですが
「どこ行こうか?」
「決めてなかったんですか!?」
「いや~……面目ない……」
実は今日の遊びに行く約束の言い出しっぺは瑠美ちゃんなんです。ですからどこに行くのか決めてるのかと思ったんですが
「じゃあゲームセンター行こうよ!」
「昨日行きましたよね?」
「私は毎日行っても問題ないよ」
「たまには違う所に行きましょうよ」
「違う所かぁ……オレンジは何か提案ある?」
うーん……そうですね……
「デパートで買い物とかどうですか?」
「おお~、何か女の子っぽい意見だね」
「女の子ですからね」
私を何だと思ってたのでしょうか?この人は
「でもデパートってことはゲーム売り場もあるよね。ちょっと物色しようかな」
「なゆはそればっかりだね……」
まぁゲームが全てみたいな女の子ですからね
「確か美味しいクレープもあるんだよね、あそこ」
「ええ、聞いたことあります」
「なら私も異論なし!」
ということで、私達はデパートに行くことにしました。
……先程の瑠美ちゃんの態度はまだ気になっていますが、一旦忘れることにしました
数分後、私達はデパートに到着しました
「じゃあどこから見て回りましょう?」
「ゲーム!」
「クレープ!」
「どっちですか!?」
「ゲームから見て回ろうよ~!」
「まずはクレープで腹ごしらえしようよ~!」
「ああもう!分かりました!」
ゲームだ、クレープだと言う二人に私は提案します
「ここはじゃんけんで決めましょう!菜由華ちゃんが勝ったらゲーム売り場から、瑠美ちゃんが勝ったらクレープを先に食べるってことで。どうですか?」
「分かった、それで良いよ」
「これは負けられないわね……」
二人は互いを睨み合う。
そして
『最初はグー!じゃんけんぽん!』
結果は……
菜由華ちゃん――グー
瑠美ちゃん――チョキ
と、言うわけで菜由華ちゃんの勝利となりました
「やったぁ!今日はじゃんけん運が良いみたい!」
「ま、負けた!私、じゃんけんの神様にも見捨てられたの!?」
「もう良いですからそのネタ」
私達はスキップしそうな勢いの菜由華ちゃんに続いて、ゲーム売り場に向かいました
「う~ん、何か良いゲームないかな?」
ゲーム売り場に着くと、菜由華ちゃんは早速物色に行きました
「私も何か買おっかな」
「瑠美ちゃんは欲しいゲームあるんですか?」
「いや、ないわね。でも折角来たんだしねぇ」
まぁ、何もしないより良いかもしれませんね。
そして、私も物色しようかと思った時
「蜜柑ちゃん!ちょっと来て!」
「わっ!?な、何ですか!?」
私は菜由華ちゃんに突然引っ張られて行きました
「ほら、蜜柑ちゃん。ちょっと見てみない?」
「ここは……RPGゲームの売り場ですか」
私は菜由華ちゃんに言われて、RPGゲームの印象を改めることにしました。
でも、確か菜由華ちゃんがゲームを貸してくれるって言ってたと思うんですが
「自分で買った方が感動も大きいと思ってさ!ねぇ、買ってみない?」
「そうですか……ではおすすめとかはありますか?」
「あるよあるよ!多すぎて紹介しきれないくらいね!」
そして、菜由華ちゃんは近くにあったゲームから私に紹介してくれました。でも紹介の部分はカットします。あまりにも長かったので
「………って感じかな。どう?何か買う気になった?」
「そうですね、じゃあそのゲームを買います」
「おお~!お目が高い!それはシナリオもバトルも最高だよ!ハンカチ用意しておいた方が良いかもね!」
「では、レジに……」
………あ
「?どうしたの?」
「瑠美ちゃんを置き去りにしてきてしまいました」
「あ、そういえば……。まだゲーム見てるのかな?」
「とりあえず瑠美ちゃんの所に戻りましょうか」
私達はレジに行く前に瑠美ちゃんの所に行くことにしました。
そして、元の場所に戻ってきたのですが……
「あれ?いませんね」
「さっきまでここにいたの?」
「はい、トイレにでも行ったんですかね?」
と、私達が呑気な事を考えていた時でした
「あっ!君達!」
「はい?って、成河君?」
「何か凄く慌ててるね、どうしたの?」
凄く焦った様子の成河君が私達に聞いてきます
「瑠美ちゃんは!?一緒じゃないのか!?」
「う、うん。いなくなっちゃって……」
「そんな……!くそっ!」
「ほ、本当にどうしたんですか?」
そして、成河君は私達に衝撃の事実を告げる
「瑠美ちゃんが……連れていかれたかもしれない……」
「つ、連れていかれた!?」
「どういう……事でしょうか?」
「……正確にはついていったんだと思う」
ついていく?と言うことは瑠美ちゃんは自分から姿を消したのでしょうか……?
「……ねぇ成河君。瑠美ちゃんが姿を消したのって……瑠美ちゃんの過去と何か関係あるの?」
「!!ど、どうして?」
「ただの勘だよ。でも今の成河君の態度からすると図星みたいたね」
「う……」
瑠美ちゃんの過去……もうこうなった以上、絶対に聞き出さないといけませんね
「成河君、お願いします。瑠美ちゃんに過去、何があったのか教えてください」
「……でも、瑠美ちゃんの許可なしに話すわけには……」
「そんな場合じゃないでしょ!?今は非常事態なんだよ!」
「駄目だ。瑠美ちゃんの過去を知れば、君達は瑠美ちゃんを軽蔑する。もう友達ではいられなくなるよ」
どうやらかなり重い過去のようですね。でも、私達が瑠美ちゃんを軽蔑する?友達じゃなくなるですって?
「ふざけないでください」
「僕はふざけてるつもりはないよ。至って真面目だ」
「いいえ、ふざけています。どうして私達が瑠美ちゃんを軽蔑すると決めつけてるんですか?友達じゃなくなると決めつけてるんですか?」
「それほどの過去なんだ!それを話せば君達はきっと……」
「軽蔑しないよっ!」
菜由華ちゃんが叫びます
「私と蜜柑ちゃん!そして瑠美ちゃんは親友なんだよ!この関係は絶対に変わらない!何を聞かされても絶対に変わらないよ!」
「菜由華ちゃんの言う通りです。私達は瑠美ちゃんとずっと親友です」
「君達……でも……」
ここまで言っても話すのを渋る成河君
「良いですか、成河君」
そんな彼に私は言います
「貴方が瑠美ちゃんと昔からの知り合いだとしても、私達の関係がどんなものかは分からない筈でしょう?それなのに、私達の関係を知ったような気にならないでください」
「そうだよ。私達はそんなに弱い関係じゃないの。だから何があっても大丈夫だよ」
「………」
「成河君、お願いします、どうか話してください」
そして、しばらくの沈黙
「……はは、参ったよ。瑠美ちゃんは本当に良い友達と出会ったんだね」
沈黙を破ったのは成河君でした
「ふぅ……ごめんね瑠美ちゃん。どうやら言わないといけないみたいだ」
「じゃあ……」
「うん、君達を信じて話すよ。後で、瑠美ちゃんに絶交されるかもしれないけどね」
「大丈夫です。私達が無理矢理言わせたって事にすれば許してくれますよ」
「はは……許してくれると良いけどね。さて……」
成河君は真剣な表情で私達を見る
「良いかい?これから話すのは瑠美ちゃんが本当に消したいと思ってる過去なんだ。聞くなら覚悟を持って聞いてもらうよ」
「ええ、覚悟は出来てます」
「私も出来てるよ」
「……よし。じゃあまずは……」
そして、成河君は私達に話し始めてくれました。
瑠美ちゃんの……隠していた過去を




