休日の再会
蜜柑side
「ふぅ、今日は早めに行けそうです」
どうも皆さん。私は今、昨日と同じ待ち合わせ場所に向かっています。
ええ、今日も菜由華ちゃんと瑠美ちゃんと遊びに行くのです。
お兄ちゃんは学校に行っていますし、家に居ても暇ですからね、お昼から遊びに行くことにしたのです
「でも早く着いても多分……」
と、一人言を言っている間に到着しました。
そして、予想通り
「あ、おはよー!オレンジ」
「おはようございます。相変わらず早いですね瑠美ちゃん」
一番乗りは瑠美ちゃんでした。まぁこの娘は毎回早いですからね
「そんなに早いかな?私」
「早いですよ、集合時間まで後10分もありますよ」
「私は30分くらい前には着いてたわよ?」
「早すぎです!」
この娘、何でこんなに早いのでしょうか
「にしてもなゆは遅いなぁ」
「遅くないですって」
菜由華ちゃんの到着を待つこと数分……
「あ、来た来た」
「あれ?二人とも早いね。もしかして待ち合わせ時間間違えた?」
「間違っていませんよ、私達が早く着いていただけですから」
菜由華ちゃんは待ち合わせ時間より数分前に到着しました
「よーし!全員揃ったし遊びに行くぞぉ!」
「今日も元気だね、瑠美ちゃんは」
「いつも通りで安心します」
「うん、まぁ元気出してないと数学のテストが不安で仕方ないんだけどね……」
自称『数学の神様に見捨てられた少女』がガックリとうなだれる
「そういえば陽多さん達は今日テストが返ってくるんだよね」
「昨日凄く不安そうにしてたけど大丈夫だったかな?」
そうでした、昨日テストの事を思い出した時の陽多さんと空さんの顔は絶望に染まっていましたね
「まぁ結果はまた聞きましょう。瑠美ちゃんは人の事より自分の数学のテストを心配しましょうよ」
「う……せめて陽多さんよりは良い点を取りたいわ……。というかオレンジは大丈夫なの?」
「私は自分のテストを信じてますから」
「ある意味凄いよね、蜜柑ちゃん」
と、私達が雑談していた時でした
「……あれ?ねぇ、もしかして瑠美ちゃん?」
「うん?誰……ってぇ!?ショウ!?」
「やっぱりそうだよね!久し振り!」
話しかけてきたのは水色の髪の男の子でした。瑠美ちゃんの知り合いでしょうか?
「まさかあんたに会うなんて……今日は厄日かしら……」
「酷っ!僕、瑠美ちゃんにどんな風に思われてるのさ?」
「面倒なやつ」
「本当に酷くない!?」
「あの、瑠美ちゃん、その人は?」
いい加減外野も辛くなってきたので瑠美ちゃんに聞いてみます
「あ~……何て説明すれば良いかな……?」
「えっと、まずは名前から名乗るよ。初めまして、僕は成河 将生だよ。よろしく」
「どうも、私は市川 蜜柑です」
「西原 菜由華です」
「あはは、二人とも敬語は良いよ。瑠美ちゃんと同年代なら僕も同年代だから」
「うん、分かったよ」
「私は普段からこの口調なんです。ですから敬語のままになってしまうんですが……」
「了解。よろしくね、市川さん、西原さん」
しかし、瑠美ちゃんと成河君はどういう関係なんでしょうか?
「それで……二人は知り合いだったの?」
「うん、同じ小学校に通ってたからね」
「なるほど、幼馴染みということですか」
「そんな良いものじゃないって!ただの腐れ縁!」
私が言うと瑠美ちゃんは否定します
「でも、同じ小学校だったなら瑠美ちゃんの小学生時代も知ってるんだよね?」
「まぁね」
これはチャンスですね
「瑠美ちゃん、何故か中学より前の事は話したがらないんだよ」
「成河君は理由を知ってますか?」
そう、何故か瑠美ちゃんは昔の話をしたがりません。私達が聞いても全く答えてくれないんです。
もしかしたら成河君はその理由を知ってるんじゃないでしょうか?
「うーん、確かに知ってるよ。でも……」
「ショウ!!」
突然瑠美ちゃんが大声を上げました
「流石に勝手に話すわけにはいかないからね、教えられないよ」
「そ、そうなの……」
「………」
私達は凄く驚きました。瑠美ちゃんの本気の大声を聞いたのは初めてだったので……
「それじゃ、僕はもう行くよ。またね、瑠美ちゃん」
「できることなら二度と会いたくないけどね」
成河君は苦笑しながら去っていきました
「さてと!邪魔者も消えたし、遊びに行きますかっ!」
「う、うん!そうだね!」
「じゃあ行きましょうか」
菜由華ちゃんは動揺を隠しながら答えます。
私もいつも通りに振る舞っていますが……内心は動揺しています。
瑠美ちゃん……過去に何があったのでしょう……。




