こうなったら全員で!
陽多side
「はぁ……はぁ……落ち着いたか?香奈……」
「うん、ごめんね。私の勘違いだったよ」
俺はヤンデレモードの香奈からしばらく逃げ回り、ようやく落ち着かせることができた
「……そういえば暁達の方は片付いたのか?」
「終わったみたいだよ、ほら」
香奈の言う方を見ると頭を押さえて涙目になっている蜜柑ともう一人の少女。そしてその二人に説教している暁、という形になっていた
「とりあえず、これで今回の騒動は終了だな」
「だね」
しばらく三人の様子を見守っていると、話が終わったようで三人共こっちに歩いてきた
蜜柑side
私と菜由華ちゃんは瑠美ちゃんから拳骨を貰った後、少しお説教されました
「………ってことで。良い?もうこんなに心配かけさせないようにしてね?」
『……はい』
「じゃあ陽多さん達の所に行こっか」
瑠美ちゃんが歩き出したので、私達はそれに続きます
「うう……まだ頭が痛いです……」
「瑠美ちゃんの拳骨は相変わらず強烈だよ……」
頭を押さえながら歩く私達。あれでも手加減してるって言うから驚きです
「……ごめんなさい、菜由華ちゃん。私が余計な事を言ったせいでこんなことになってしまって」
「ううん、私もやり過ぎたよ。でも蜜柑ちゃん、蜜柑ちゃんがやったRPGってそんなにつまらなかったの?」
「えっと……」
「大丈夫だよ、今度は暴走しないからさ」
そうは言いますが暴走する可能性はゼロではないので、私は慎重に言葉を選ぶことにしました
「なんというか……バトルとかも作業してるような感じで……ダンジョンも凄く単純だったんですよね」
「技とかは?」
「あんまりありませんでした。ほとんど斬ったり殴ったりするだけで……」
「……どのくらいでクリアしたの?」
「五時間くらいでクリアしました」
「……蜜柑ちゃん」
また怒らせてしまったかと思いましたが、菜由華ちゃんは笑顔でした
「今度、面白いRPGを貸してあげるよ。蜜柑ちゃんがプレイしたやつより数倍面白いはずだから」
「本当ですか?」
「うん、私が保証するよ」
それなら……
「じゃあ、お願いします」
「了解!今度持ってくるよ」
私と菜由華ちゃんは笑いあう。そこにはさっきまで喧嘩してた様子なんて全くありません
「おーい二人とも?話は終わった~?」
あ、気づいたら立ち止まって話してたようです。
瑠美ちゃんは既に陽多さん達の所に着いていました
「行こ、蜜柑ちゃん」
「はい、菜由華ちゃん」
私達は皆の所に走っていきました
陽多side
「いやぁホント、色々お世話になりました」
こっちに歩いてきた暁が俺達に頭を下げる
「ま、とりあえず全員集合できて良かったな」
一時はどうなることかと思ったが。
暁が立ち止まっている蜜柑達を呼ぶ。ちゃんと二人の話が終わったのを見計らってな
「さてと、いい加減自己紹介するか」
このままだとやりにくくてしょうがないぜ
「じゃあまず俺から……」
俺達の自己紹介は長いからカット。まぁ名前を言って、名字じゃなくて名前で呼んで良いって言ったくらいだな
「じゃあ次は私!暁 瑠美って言います!瑠美で構いませんよ、陽多さんは律儀にずっと名字で呼んでましたが」
「初対面の相手に許可もなしに勝手に名前で呼ぶのもどうかと思ったからな」
「陽多?何で俺を見たの?」
俺に視線を向けられた空が聞いてくる
「さぁな」
まぁこいつが名前で呼ぶのは癖みたいなものらしいがな
「次は私ですね。私は西原 菜由華と言います。私も名前で構いません」
「ゲーム大好きっ娘です!」
「瑠美ちゃん!勝手に加えないで!」
「良いじゃん、間違ってないんだしさ」
「後、ゲームを馬鹿にされると暴走するのよね」
「優里さんまで!」
これは覚えておいた方が良いな。暴走させないためにも
「あ、私は……」
「蜜柑ちゃんは自己紹介しなくても良いんだよ?」
「えっ!?」
「オレンジは唯一ここいにいる皆に知られてるからね」
「そうですか……何だか仲間外れにされたような……」
自己紹介の仲間外れって何なんだろうか?
とりあえず、これで自己紹介はできたな
「で、これからどうするんだ?」
「そうですねぇ……せっかくですから皆で遊びに行きません?」
瑠美の提案に反対は誰もいなかった
「よし決まりっ!で、どこに行きましょうか?」
「じゃあここは紗季ちゃんに任せようか」
「ええっ!?何で私!?」
香奈に任せられ、慌てる紗季
「紗季が提案者だからじゃないかな?」
「う……そっか……」
「じゃあ任せたよ、紗季ちゃん」
「ううう……」
責任重大だな、まぁ文句を言うやつとかはいないが
「じゃあ……ゲームセンターとかどう?」
『やったぁ~!!』
大喜びするゲーム好き二人(空と菜由華)。
まぁ俺達も異論はないな
「よし!そうと決まったら善は急げだね!行こう紗季!」
「そうですね!急ぎましょう紗季さん!」
「ちょっ!?何で私二人に引っ張られてるの~!?」
紗季はゲーム好きコンビに連れていかれた
「俺達はゆっくり行くか」
「そうだね」
「疲れたしな」
「年ね、賢也君」
「まだそんな年じゃねえよ!」
「相変わらずゲームの事になると行動が早いですね、菜由華ちゃんは」
「いつもの事だけどね~」
三人とは反対に俺達はのんびり行くことにした




