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嫌な予感

今回は結構シリアスな感じになりました

陽多side


翌日、登校中に俺と香奈は空達から昨日の話を聞いた


「へぇ、まさか日曜日に会った娘が辰也の妹だったとはな」


「全然気付かなかったよ。名前を聞いてればわかってたかもしれないけど」


「辰也が陽多にもお礼を言いたいって言ってたよ」


「そんなに大したことはしてないんだがな…」


まぁいつか会えるだろ。辰也にも、その妹の蜜柑にも


「やっと仲の良い兄妹に戻れたみたいだし、今は甘えたい時期なんだろうね」


「そうだろうな」


そんなこんなで学校に到着した











はい、教室までカットしたぜ


「おはよう二人とも」


「おはよう皆」


挨拶を終えた後、賢也と優里は俺達の所に集まる


「ねぇ皆、ちょっと気になる噂を聞いたのだけど」 


「噂?」


「俺もさっき優里から聞いた話なんだけどな」


賢也が説明を始める


「田島って覚えてるか?」


「ああ…親まで使って復讐しようとしたあいつか」


俺が二回、あいつに手を出した結果、親を引き連れて俺を退学にしようとしたんだよな。まぁ優里のお陰で退学にはならなかったが


「田島がどうかしたのか?」


「前は辰也がこの町の不良グループのリーダーだったろ?」


「うん、グループごと解散したけどね」


「で、最近になって田島のグループが町のリーダーを名乗り出したんだよ」


あいつ…まだ懲りてねえのかよ…


「でも町の皆は辰也君のグループがリーダーって印象が強くてね、田島君のグループをリーダーだとは思ってないのよ」


「まぁ前は辰也のグループが凄かったからな」


そんなに凄いグループを三人で潰したんだな…俺達


「田島君はそれが気に入らないみたいでね。だから辰也君と勝負して勝ちたいらしいわ」


「くだらねぇな…」


「近々勝負を仕掛けようとしてるらしいわよ。しかも」


優里はさらに続ける


「辰也君の妹を人質にするかもしれないって」


「なっ!?」


「まぁこれはあくまでこの学校だけの噂だけど…ここまで広まってるとなるとあながちデマじゃないかもしれないわ」


「………」


嫌な予感しかしねぇな…


「田島は今日、学校に来てるのか?」


「いや、欠席らしい」


「この噂を聞いて気になったから私が確認しようと思ったのだけど本人と不良仲間は全員欠席してたのよね」


ますます嫌な予感が…


「何だか心配になってきたよ 辰也君と蜜柑ちゃん、大丈夫かな…」


「蜜柑って辰也の妹の名前か?紗季は会ったことあるのか?」


「俺も昨日会ったんだよ。実はさ…」


空と紗季は賢也達に説明をした


「あの娘が辰也君の妹さんだったのね」


「それなら俺達も昨日会ったぞ。兄貴と待ち合わせって言ってたが…辰也の事だったのか」


どうやら偶然にも賢也達も昨日蜜柑と会っていたらしい


「で、どうする?もしかしたら連中は既に動きだしてるかもしれないぞ」


田島のグループは学校に来てないっぽいしな


「俺は辰也達を助けに行きたいよ!」


「私も辰也君と蜜柑ちゃんを助けたいよ。今の二人の幸せな時を壊されるのは可哀想だもん」


空と紗季は助けに行きたいようだ


「私も行きたいわ。辰也君は前に私を探すのに協力してくれたしね」


「ま、こんな話を聞かされたら心配だしな」


優里と賢也も賛成のようだな。

後は俺達だけか


「まぁ事件に巻き込まれるのは慣れてるぜ。俺も行く」


「最近、よく事件に巻き込まれるもんね」


「香奈はどうする?留守番してるか?」


「これからHRとか授業もあるしそうしたいけど…放っておけるわけないでしょ、こんな話」


結局全員参加か


「んじゃ先生が来る前に学校から出るか」


「でもどこに向かえば良いのかな?」


「田島君のグループのアジトは調べがついてるわ。そこに行きましょ」


流石優里、探偵になれそうだな


「よし、行こう」


「明日の言い訳を考えておかないとね」


「嫌な予感がしたから欠席しましたって言えば良くね?」


「いやそれじゃ駄目だから」


というわけで俺達は学校から出た。


勿論鞄も忘れずに持ってきたぜ

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