久し振りと昨日振り
2013年初の投稿です!ではどうぞ!
「まったく陽多君は…」
「反省してるって…」
三人で仲良く説教され、下校中の俺と香奈。ちなみに他の四人とは途中で別れたため、今は二人しかいない
「授業中に居眠りなんて為にならないことなんだからね」
「学校行く前に宣言してただろ?」
「だからって寝て良いとは言ってない!」
火に油だったか。これはまた怒られるかと思っていると
「お、久し振りだなお前ら」
「ん?」
前から歩いてきた男が声をかけてきた
「……誰?」
「うおい!?ちょっと会ってなかったからって忘れ去るなよ!」
「冗談だよ冗談。久し振りだな辰也」
市川辰也。忘れてるかもしれない人のために説明しておく。
辰也とその仲間は以前紗季をさらう事件を起こした。んで、俺達にやられたんだ、これが最初の出会い。
その後、優里の家出騒動の時には家族のお陰で不良をやめていた。そして優里を探すのを協力してくれたんだよな。これが最後の出番だったわけだ。
日数的にはそんなに会ってなかったわけじゃないんだけどな
「辰也君は何してるの?」
「ちょっと待ち合わせしててな。そこに向かう途中だ」
待ち合わせか…もしかして
「彼女か?」
「女には違いないが彼女ではないな」
「じゃあ家族とか?」
「おう、妹だよ」
へぇ、辰也に妹いたのか
「不良になってからあいつと全然話してなかったからな。今になって急に甘えだしたんだよ」
「仲が良いんだね」
「まぁな、不良になる前は一緒にいることも多かったからな」
じゃあ今はかなり甘えたい時なのかもな
「んじゃ、俺行くわ」
「ああ、引き止めて悪かった」
「またね~」
辰也はそのまま歩いていった
「辰也の妹か…どんな娘なんだろうな」
「……陽多君、まさか惹かれたわけじゃ…」
「ちげーよ!」
「なら良いけど」
一歩間違えればヤンデレモードだったな…
「それじゃ行こっか」
「おう」
そして俺達は歩きだした
賢也side
「今日は随分と怒られちまったな…」
「自業自得ね。これに懲りたら授業中に寝ないようにしなさい」
多分無理だな。中学からの習慣を今から変えるのは難しいし
「中学から寝てたのね貴方は」
「ああ」
「小学校の時は真面目だったじゃない」
「そんな昔のことは忘れたな」
「はぁ…」
そんな話をしていると
「あの、すみません」
後ろから声をかけられたので振り返ってみると
「お、昨日振りだな」
「確かナンパされそうになってた娘よね」
「はい、昨日はお世話になりました」
昨日の少女がそこに立っていた
「まぁ最初に動いたのは陽多だったんだけどな」
「でも捕まえるのを手伝ってくれましたよね」
「まぁな」
昨日はあまりこの娘の容姿を確認しなかったが…結構可愛らしい顔をしている。
髪型は赤髪をツインテールにしてるようだな
「今日は何か用事があるの?」
「はい。実は今日も待ち合わせなんですよ」
「確か昨日は兄貴と待ち合わせしてたな。今日は誰とだ?」
「今日もお兄ちゃ…兄とです」
二日連続かよ!?
「後、無理して兄って呼ばなくても良いわよ」
「そ、そうですか?わかりました」
「でも二日連続で待ち合わせとはな…よっぽど仲が良い兄妹なんだな」
「まぁ仲が良い兄妹に戻ったのはつい最近なんですけどね」
少女は苦笑しながら答える
「あら、喧嘩でもしちゃったの?」
「色々ありまして。まぁ過去より今ですよ。せっかく前みたいに仲良し兄妹に戻れたんですから」
本当に色々あったようだな。まぁ聞かないでおこう
「それじゃあ失礼しますね」
少女は頭を下げて走っていった
「あ、そういえばあの娘の名前聞き忘れたな」
「そういえばそうね。うっかりしてたわ」
しょうがない。次に会ったら聞くか
「でも色々あったみたいね。兄妹の仲が悪くなる原因は何だったのかしら?」
「一回あの娘の兄貴を見てみたいな」
「それにしても礼儀正しい娘だったわね。まだ中学生なのに」
ああいう娘は頭も良いんだろうな
「中学の時から寝まくってた賢也君とは大違いね」
「ほっとけ!」
そして俺達はそのまま帰ったのだった




