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憂鬱な月曜日

今年最後の投稿となります。ではどうぞ!

陽多Side


「ほら陽多君。早く起きないと遅刻するよ」


「うぁ~…だり~」


俺は香奈の声を聞き、渋々目を開く


「……あ、今日は日曜だったな。お休み」


「日曜は昨日終わったでしょ!」


くそ、現実を叩きつけやがって…


「とにかく、早く起きてよ」


「あ~い…」


そして俺達は着替え、朝飯を終えて家を出た


「はぁ…月曜日の学校って嫌だな…」


「陽多君の場合、どの曜日の学校も嫌でしょ」


「それもそうだな。でもやっぱり月曜日が一番憂鬱だ…」


なんといっても日曜日の次だからな。それに日曜日がまだまだ来ないってことが嫌でも思い知らされるし


「もう…授業中に寝たりしないでよ?」


「無理」


「こらっ!」


香奈に怒られながら歩いていると


「陽多君、香奈ちゃん、おはよう」


「あ、紗季ちゃん、空君。おはよう」


紗季と空と合流した


「あれ?空君何だか元気ないね?」


「うん……なんか月曜日って憂鬱にならない?」


「ああ…空君もなんだ…」


俺は空の手を掴む


「分かってくれるのはお前だけだ空!」


「陽多は分かってくれるの!?紗季に言っても共感されなかったこの憂鬱さを!」


「ああ!分かるに決まってるだろ!」


ああ…同志がいてくれた…!ありがたい!


「じゃあ二人で盛大に学校をサボってやろうぜ!」


「賛成!!」


「二人とも?」


「「ごめんなさい!!」」


香奈の怒りを察知し、すぐに謝る俺達。

サボれないことは薄々分かってました


「何だか前にも似たようなことなかったっけ?」


「前は私が引きずって行ったけどね」


「あ~、そういえはそうだったね」


今回も引きずって行くのと同じようなもんだけどな











教室に到着。え?カットしすぎじゃないかって?気にしたら負けだぜ


「おはよう、皆」


「おはよう」


「おはよう、賢也君、優里ちゃん」


これで六人揃ったわけだな


「久し振り…でもないな。昨日会ったし」


「しかもデート中にな」


「まさか全員揃うとは思わなかったよ」


「ふふ、陽多君と香奈ちゃんのブタ十匹は凄かったわね」


「それは言うな…」


俺達は昨日のことを話し始めた。でも誰もデートの最後に行った場所については話さなかったな。

ん?何か忘れてるような……まぁ良いか、どうせ些細な事だろう


「……陽多君、昨日全員分奢らされた事、忘れちゃったのかしら?」


「思い出さない方が良いこともあるだろう、そっとしておこうぜ」


「賢也君……貴方ねぇ……」











時は流れ一時間目。早速眠くなってきた


(眠い…眠い…眠すぎる…)


寝て良いかな?良いよな?隣の空なんてゲームしてるんだし寝てもバチは当たんないよな?


(……お休み…)


あぁ…意識が無くなっていく…。


しばらくしてチャイムが鳴り、俺は起きた


「ふあぁ…まだ一時間目かよ…先は長いな」


その時、肩をポンと叩かれた。

振り返ると


「陽多君?ちょっとお話があるんだけど良いかな?」


「………はい」


この休み時間は香奈の説教で全て潰れましたとさ
















「終わったぁ~、疲れた…」


全ての授業が終わる時、俺は疲れきっていた


「でも陽多君、六時間中三時間は寝てたよね?今日の授業」


「そうだっけ?なんか気づいたら終わってた授業があったけどそれのことか?」


「間違いなくそれだよ」


寝たことに気づかなかったぜ


「三時間ならまだまともよ。この人は六時間中全部寝てたわ」


優里が言ってるのは当然賢也のことだ


「眠かったからな」


「せめて一時間くらいは我慢できないのかしら?」


「無理だ」


「………」


呆れた表情になる優里。皆月曜日は眠いんだな


「空君は起きてたの?」


「うん、起きてたよ」


「じゃあ授業を真面目に受けてたんだ。偉いね」


「う、うん!」


紗季の質問に堂々と嘘を吐く空


「いや、こいつは授業中ずっとゲームしてたぞ」


「………空君?」


「わあああ!?陽多!何でばらすんだよ!?」


「お前だけ怒られないのは納得いかん!」


一人だけ逃げようったってそうはさせねえぞ


「三人とも……授業は真面目に受けなさいっ!!」


結局俺達三人は怒りが爆発した香奈のありがたいお説教(俺は二回目)を聞いてからの下校となった。


ああ、やっぱり月曜日は憂鬱だ


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