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日曜日到来②

空Side


日曜日の朝、俺は家で紗季が来るのを待っていた。

遊びにいく約束をしたからだ


「落ち着け…まだデートじゃないんだ…。遊びにいくだけなんだ…」


俺は心を落ち着かせながら紗季を待つ。

……その時、大事なことに気がついた


(こういう時…男が迎えに行くものじゃないかな?)


もしかしてその方が良かった…?


「いや!今からでも遅くないっ!」


俺は紗季の家に行ってみることにした。入れ違いにならないことを祈って


「よし、行こう」


俺は玄関のドアを開け……


「わっ!?」


「えっ!?」


……てみたら紗季が目の前に立っていた


「お、おはよう空君」


「お、お、おはよう…」


とりあえず挨拶する。俺、めちゃくちゃだけど


「でもどうして出てきたの?用事とか?」


「いや、逆に紗季を迎えに行こうかなぁと思って」


「何で?」


「お、驚かせようかなって…」


「そうだったんだ。まぁ結果的に驚くことにはなったね」


紗季が苦笑する


「でも入れ違いにならなくて良かった。じゃあ行こっか、空君」


「う、うん」


やば…いきなりミスったかも…
















「さてと、どこ行こっか?」


「前はゲーセンに行ったんだよな」


俺達はとりあえず歩きながら遊びに行く場所を考える


「たまには違う場所に行ってみよっか」


「空君がゲーセンに行きたがらないなんて珍しい…」


「俺だってゲーム以外のこともやるよ!」


紗季は俺を何だと思ってるんだ


「廃人ゲーマー?」


「ひどっ!?」


「冗談だよ~本気にしないでよ」


「なんだ…」


と、それよりどこに行くか決めなきゃな


「でも町のことなら紗季の方が詳しいんじゃない?」


「まぁね。忘れかけてたけど空君は引っ越してきたんだもんね」


紗季は腕を組んで行き先を考える


「……とりあえず歩こっか?」


「決まらなかったんだね…」


「よし、歩こう!とにかく歩こう!」


「ちょっ!引っ張らないでよー!」


俺は紗季に手を掴まれて、そのまま連れていかれることになった。

こんな感じで、今日大丈夫なのかな…?
















賢也Side


俺は今、優里の家の前に立っている。約束した時間に遅れることはなかった


「お、来たね賢也君」


「どうも」


門番さんが話しかけてきた


「お嬢様とデートなんだって?」


「優里から聞いたんですか?」


「ああ、昨日は凄く上機嫌で帰ってきたからね。聞いてみたら教えてくれたよ。今日はお嬢様をよろしく頼むよ」


「はい、任せてください」


と、その時


「賢也君!」


「お、出てきたか」


家から出てきた優里が駆け寄ってきた


「約束した時間通りだっただろ?」


「いえ、36秒の遅刻ね」


「細けぇ!」


こいつはずっと時計を見てたのか?


「まぁ良いわ。それじゃ行ってくるわね」


「はい、行ってらっしゃいませ、お嬢様、賢也君」


「行ってきます」


門番さんに見送られながら俺達はデート開始となった
















さて、まずは昨日決めなかったことから考えるか


「決めなかったことって?」


「どこ行くかだよ」


「私、決めてるわよ」


「お、決めてきたのか」


じゃあ今回は優里に任せますか


「最後は絶対あそこにするから……まずはデパートに行きましょうか」


「あそこって?」


「それは後のお楽しみよ」


「?まぁ良いか…」


そして優里に連れられるままデパートまでやってきた


「じゃあ入りましょ」


「ああ」


中に入り、まずどこを回るか考えていると


「なぁ、さっきクレープ屋の近くで鼻血出してるやつ見かけたんだが」


「クレープ食って鼻血っておかしくね?」


「その時さ、一緒にいた可愛い娘がティッシュ詰めてたんだよ」


「良いねぇ、俺もそんな彼女ほしいなぁ」


「無理無理!お前なんかじゃ絶対無理だろ!」


「お前も人のこと言えんだろ…」


そう言って男二人は外に出ていった


「鼻血…まさかとは思うけど…」


「流石にあいつらじゃないと思うが」


「でも、案外世界は狭いものよ」


優里はどこぞのヤンデレ幼馴染みコンビだと思ったようだが…。流石にないと思うぞ


「とりあえず見て回ろうか」


「そうね」


俺達はそのまま中に入っていった



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