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休日前

陽多Side


田島一家との論争を終え、俺と香奈は家に帰宅した


「今日は疲れちゃったね」


「ああ、まぁ大事にならなくて良かったぜ」


ホント、優里のお陰だ


「じゃあ明日、せっかくの日曜日だしデートに行かない?」


「おお、恋人らしいな」


「私、陽多君とデートに行くのずっと夢見てたんだ♪」


「でも今まで何回か一緒に出かけたことあっただろ?」


「それとは心構えとか気分が全然違うの!わかってないなぁ」


……確かに。『出かける』と『デート』じゃ全然違うよな


「えへへ、明日が楽しみだなぁ…」


「そうだな」


香奈とのデートか…どんな感じになるかな


「じゃあ今日は家でのんびり過ごすとしますか」


「賛成!」


というわけで俺達はその後、家で残り1日を過ごすのだった
















空Side


ピンポーン♪


「誰か来たのかな?」


学校から帰り、ゲームでもしようかと考えていた時、インターホンが鳴った。

俺は玄関のドアを少し開ける


「はい、どちらさ「空君、私だよ」って紗季?」


訪問者は紗季だった


「上がって良いかな?」


「うん、良いよ」


「それじゃあお邪魔しまーす」


とりあえず紗季を家に入れる


「それで今日はどうしたの?」


「あれ?用件がないと来ちゃ駄目だったかな…?」


「え!?い、いやそんなことないよ!」


紗季が急に悲しそうな顔になったので慌てて弁解する。

じゃあ今日は用件無しで来てくれたんだ…


「まぁ用件あるんだけど」


「さっきの俺の努力を返せ!」


初めから言えば良いのに…


「明日遊びに行かない?」


「明日?」


「うん、二人っきりで。どうかな?」


……前の俺なら何も考えないで良いよって言ってたんだろうな。でも今は…


(こ、これってもしかしてデート!?)


落ち着け俺!前にも二人で遊びに行ったことあるじゃないか!途中で陽多達に会って二人っきりじゃなくなったけど


「駄目かな?もしかして予定とかあった?」


紗季が不安そうに聞いてくる。しまった、ちょっと考えすぎた


「ううん、良いよ。俺も予定ないし」


「本当!?良かった~」


嬉しそうに笑う紗季。可愛い…


「じゃあこれで用件は済んだんだけど…もう少し一緒にいて良い?」


「もちろん!ゲームでもやる?」


「私、あんまり詳しくないよ?」


「大丈夫、俺が引きずり込むから!」


「教えるとかじゃなくて引きずり込むんだ…」


そしてその後も紗季と二人で夕方まで遊んだのだった

















賢也Side


「ホント今日は疲れたわね」


「それはわかってるんだが、何故俺の部屋まで着いてきたんだ?」


学校を出て、いつも通り家に向かったのだが何故か優里も一緒に家に入ってきた。

ちなみに母さんは不思議がることなく出迎えてた。なんで?


「たまには良いじゃない。彼女が彼氏の家に遊びに来ても」


「まぁ別に構わないけどさ」


というより嬉しいのも事実だからな


「というか俺達付き合ってから一回もデートとかしたことなくね?」


俺の言葉に優里が目を輝かせる


「そうね。明日とかどうかしら?」


「もう決定かよ!?」


「だって明日は日曜日よ。良い機会じゃない」


ま、俺も明日は暇だしな


「わかった、んじゃ明日デートな」


「ふふ、楽しみにしてるわよ」


「ところでどこに行くんだ?」


「決めてないわよ」


「ノープランかよ!」


優里は少し考えて


「明日決めましょう」


「考えてそれかよ…」


もう良いや…優里とならどこでも楽しめそうだし


「良いじゃない、賢也君とならどこに行っても楽しそうだし」


「おっと」


同じ事考えたか。流石幼馴染み


「じゃあ今日は帰るわね」


「用件はそれだけだったのか?」


「ええ、疲れた体を引きずって伝えに来たんだから感謝してよね」


「電話とかじゃ駄目だったのか?」


「……それじゃあね」


「忘れてたな!?」


その手があったか、みたいな表情を一瞬で隠し、優里は帰っていった


「デートか…」


今さらながら少し緊張してくる俺であった

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