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陽多Side


家への帰り道、賢也と優里、そして紗季と空とも別れて俺と香奈は二人で歩いていた


「ふぅ、空と紗季、なかなかくっつかないな」


「どうしたの?急に」


俺の呟きに香奈が反応する


「実は今日本屋で空に相談されたんだよ」


「何を?」


「紗季に対して抱いてる気持ちについてだよ」 


「えっ?」


俺は詳しく話す


「なんか最近、紗季を見るとドキドキすることが増えてるそうだ」


「そ、それってもしかして!?」


「ああ、好意を抱いてるんだろうが…空本人は自分の気持ちがなんなのかわからないらしい」


「ええ!?鈍感すぎるよ空君!」


同感。俺もそう思った


「それで最近悩んでたみたいだ」


「それで陽多君は何て答えたの?」


「心のままに進めって言っておいた」


「心のまま…かぁ…」


ま、後は空次第だからな


「じゃあ最近空君が悩んでるのってそれが原因だったんだ…」


「香奈も気づいてたのか?」


「私というか紗季ちゃんがね。実は私も今日紗季ちゃんに相談事をされてね」


?紗季はもう空の気持ちに気づいてるのか?


「紗季ちゃんは何か空君が悩んでるってことしかわかってないみたいだよ。それで心配して今日遊びに行こうって提案したんだって」


「……すげぇすれ違いだな」


というかもどかしすぎる!お互い両想いなのに気づかないなんて!


「空君もそうだけど…あの二人ってかなり鈍感だよね」


「こりゃくっつけるのも苦労しそうだな…」


俺は一つ溜め息をつく


「まぁ気長に行くか」


「所で陽多君はなんでそこまでしてあの二人を付き合わせたいの?」


「うーん、見ててもどかしいし、それに…」


「それに?」


「親友だからな。応援してやりたいだろ」


「そっか、そうだね」


まぁ外野が関わる問題じゃないんだけどな


「ねぇ陽多君、私達ってもう付き合ってる状態なんだよね?」


「ああ、せっかく相思相愛だってわかったことだしな」


「じゃあ……えいっ」


「おお!?」


突然香奈が俺の腕に抱きついてきた!


「このまま帰ろうよ」


「……あいよ」


俺は腕に柔らかい感触を感じたまま家に帰った。

……途中で鼻血が出てきたが















空Side


「今日は楽しかったね~」


「うん、そうだな」


俺と紗季は皆と別れて帰り道を歩いていた


「ねぇ…紗季」


「なに?」


俺は気になっていたことを聞いた


「今日は急に遊びに行きたいって言い出したけど…なんで?」


「!!え、えっとそれは…」


「やっぱりか…」


「え…?」


俺の予想は当たってたみたいだな


「俺が最近悩んでたからだね」


「あ…気づいてたんだ…」


「そりゃ、今日も何回か心配そうに俺を見てたしね。気づくよ」


「う……」


「ありがとな、紗季。心配してくれて」


俺は歩くのを止めて紗季に向き直る。

紗季も合わせて足を止める


「俺はもう大丈夫!今までは悩んでたけど…これからは心のままに進むから!」


「そっか…なら良かった。私の提案も無駄じゃなかったんだね」


「もちろん!」


まぁ悩んでた原因も紗季なんだけどね


「な、なぁ紗季?」


「ん?」


「て、手をつないで帰らないかな~…なんて…」


うわ、これじゃ絶対断られるよ!俺のバカ!


「……うん、良いよ」


「え?ほ、本当?」


「うん。手、出して」


「う、うん」


そして紗季と手をつなぐ


「じゃあ帰ろう?」


「ああ!」


俺は心のままに進む…そう決めたんだ!それにやっと…。







やっと紗季のことが好きだって…気づけたんだから!





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