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君の隣  作者: 望実
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春の恋

お昼を終えて、次の講義の準備をしていると、携帯が鳴り出し、着信音で亮介からのメールだとわかった。


急いで携帯を上着のポケットから取り出し、メールをみる。


「今日、逢えない?」


亮介からのメールの文章に急いで返事を打つ。


「いいよ。」


「じゃあ、学校終わったらいつもの駐車場まで向かえにいくよ。」


「本当?ありがとう。」


「(~▽~@)じゃあ、勉強頑張って!」


「亮介もね〜」


亮介とのメールのやり取りで、浮かれながら、講義室へとむかった。


午後一の講義は、程よい満足感と室内の暖房の暖かさに睡魔に襲われる為、九十分という長い時間睡魔と戦わなければならなかったので、ノートを書きながら、亮介の事を考えていた。頭の中は、馬鹿みたいに亮介でいっぱいだ。いくら思っても、飽きが来る事はなかったし、目をつぶれば、すぐに亮介を頭に思い描けた。


髪の毛や輪郭、声、タバコの匂いとかすかに香る柑橘系の香水の匂い…いつもしている腕時計。


全てが色鮮で、思い出すだけで胸が高鳴る。


「今の私、変態チックよね。」


一人で陶酔していると、ふと、彼からのメールを思い出し、また顔がにやけてしまった。


「今日、逢いたいなんて…。」


亮介からの一言が、何故、こんなにも嬉しいの?いつまでも片思いの時みたいに、亮介の一言一言に感情が振り回されてしまうのが恥ずかしいと感じながは、今はこんな風に亮介を中心にして、自分がいる事が楽しかった。


しかし、私は〜やがて知っていったのです。


どれだけ、自分が醜い感情を持ち、子供過ぎだったかを…。

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