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おすすめの宿

今回 内容超短い


私はバッグから、ゴブリンを倒して手に入れた魔石3つと、透明なスライムを討伐して得た結晶を取り出した。まだ換金するつもりはないが、値段の目安だけでも知りたかった。


アイルはくちばしをくいっと曲げ、魔石と結晶をまじまじと見つめる。


「ふむ……なるほどね。あなた、新人にしては、なかなかいい素材を持ってきたじゃない」


「え、そうなんですか……?」


「えぇ。ゴブリンの魔石ひとつで銅貨3枚くらい、結晶は銅貨9枚くらいね。めったにドロップしないのよ? ……どこかのダンジョンにでも入っていたの?」


私は軽くうなずいた。

「ちょっと野良ダンジョンに挑戦したんですが、ゴブリンとスライムと戦いました」


アイルはくちばしの端を少し尖らせ、目を細める。

「そう……野良ダンジョンね,,,,」


ふと思い出した質問を口にした。

「そういえば……来たばかりで、まだ宿をとっていないんですけど……おすすめの宿ってありますか? 手ごろな値段で、できればギルドから近いところが……」


アイルは目を細め、くちばしを軽く歪めながら考え込む。

「ふふ、それならいくつか候補があるわ。まず、ギルドのすぐ近くに『旅人の小宿ルミナ』があるの。料金は手ごろで清潔、朝食もついてる。あと、少し歩くけど『星降る館』もおすすめ。雰囲気はいいけど、値段はちょっと高めね」


「なるほど……じゃあ、まずはルミナに行ってみようかな」


「ええ、それでいいわ。ほら、荷物も多くないし、道に迷うこともない距離よ。途中に露店もあるから、少し寄り道してみるのも楽しいかもね」


私は地図を取り出し、アイルの指示に従って道順を確認する。小さなアヒルの案内でも、確実に街を歩く感覚がつかめるのが不思議だ。


「ありがとうございます。このあと、さっそく行ってみようと思います」


アイルは少し寂しそうな表情で、くちばしを小さく尖らせた。

「ふふ、また来てちょうだいねー。」


「はい……絶対、また来ます」


その言葉にアイルは満足げにうなずき、くるっと回転して窓口に戻る。小さな体で制服を着こなし、他の受付嬢たちと同じように書類を確認している姿は、まるで本当にこの街の一員であるかのようだ。



(……まずは宿か。明日に備えて、少し体を休めないとね)


そう思いながら、私はルミナに向かって足を進める。街の雑踏、商人の呼び込み、獣人や冒険者たちの活気が、不思議なワクワク感で胸を包み込む。



アイル「くわっくわっ」

ユウ「え、私がヒロインよ って??」

??「んなわけ」

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