第52話 暗記力テスト
少し短いです。
大急ぎだけど楽しそうに調査に向かったトーマさんとツバキさんと別れ、冒険者ギルドの資料室にやってきた。
資料室は冒険者ギルドに加入していれば誰でも自由に使えるらしい。
もちろん壊したりしたら弁償になるけど。
それで早速植物関連の資料を...と思ったんだけど...
「一体どこにあるんだろう...?」
資料室はたくさんの本棚で詰まっていて、どこが何の棚なのかがパッと見だと分からない。
これは時間がかかりそう...ん?
何やら小さな棚に特設ブースみたいなのができてる...
「職員のおすすめ...?あっ!植物図鑑!」
探す手間が省けた!ありがとう職員さん!
図鑑を手に取り近くの机に向かう。
机の上には白紙のメモ紙とぺんがおいてあり、メモを取れるようになっていた。
...というかペンあるんだこの世界...ボールペンではなさそうだけど...
とりあえずイリサリア周辺と大陸全土に分布する植物の特徴をメモしたりスケッチを模写したりして書出していく。
いくつか見覚えのある植物もあったからインベントリから取り出して実際に見ながら作業を進めた。
...
.....
ゲーム内時間で1時間くらいかな?かけてとりあえず全部のメモを取った。
これで薬草採取とかなんならサバイバルも少しできるかもしれない。
次に森に行った時はあのメモを見ながら探し...ん?
スケッチを描いたりする時に出しておいた薬草を仕舞おうと手に持ったら薬草の横にウィンドウが開いた。
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魔力草
クオリティ:C
魔力を多く含んだ薬草。
調合や錬金術で魔力を回復させる薬の材料になる。
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「...え?」
さっき図鑑で調べたそのままの説明がでてきた。
クオリティは採取の上手さとかかな?
というか...メモ頑張って書いたのに...?
...いや、メモを書いたから見えるようになったのかもしれない。
そう思っておこう、きっと見ただけで見えなくなるほど簡単じゃないよね...?そうだよね...?
そ、そういえば資料を書いている最中に結構色んな項目で錬金術の文字を見た。
錬金術と言えばThe ファンタジーって感じだけど、この世界にも存在したらしい。
ファンタジーの錬金術と言えば薬とか爆弾とかなにか効果付きのアイテムとかを作るイメージだけど、薬師とはまた違うのかな?
うーん、気になる...なかなか手を広げすぎな気もするけど...
...よし、色々やって見るのがこの手のゲームの醍醐味だよね!
でもどうやってやったらいいんだろう?
今までの感じだとギルドがありそうだけど...
受付の人に聞いてみようかな?
...
.....
受付の人に聞いたところ、思った通り錬金術ギルドがあるらしい。
場所も教えてもらったから、早速行ってみよう!
次回、たる...?うに...?
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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