表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/81

第39話 ふわふわぼやぼや

.....

気がつくと真っ白い空間でふわふわと漂っていた。

んん...?なにこれ?

夢...?寝落ちした?

何してたっけ...?

...確か...鈴...いや、リンに色々ばらされて...ミアちゃんは変態ぽくて...そうだ薬屋に行って...思い出した!

リンに誘うとした注射が私に刺さったんだ!

よくもやったな!!...いや自業自得ではあるんだけど...


それで...ここどこ?なんでふわふわしてるの?

...もしかしてゲーム内で夢見てるって感じ?

...あ、MPバーだけ見える。

他はUIとかも何も見えないけど...


うーん...ふわふわしてて心地はいいけど、味気のない夢だなぁ...

あれ、よく見たら頭上の方だけぼやーっと明るい?

...ダメだふわふわしすぎてそっちに向かったり出来ないや。

あ、そうだ羽根をバサバサして羽ばたいてみよう。


「うわっ!」


羽根をバサバサとすると体の向きがぐるんっと縦に回った。


び、びっくりした...そんなに勢いよく回ると思ってなかった。

羽ばたく時翼の向きにも気をつけないとぐるぐるまわっちゃう。

でも体の向きが変わったってことは推進力になるってことだよね?

じゃあ体の向きと羽ばたく向きに気をつけて明るいところに向かってみよう。


...

.....


...しばらく進んだけどほんとに近づいてるのか分からないない。

羽ばたく向きをちょっと変えると向きが変わるから進んでるのは間違いないと思うんだけど...

何しろ空気抵抗みたいなのも何も感じないから実感がまるでない。

空気抵抗がないならもしかしてずっと一定スピードで進んでたりするのかな?

...あ、そういえばスキル試してないや。

もしスピードがずっと一定なら《飛行》したらさらにスピードアップするし羽ばたかなくてもいいのでは?

試してみよう。


「《飛行》!っとあぶないあぶない」


スキルを使って羽ばたいた途端勢いよく回りそうになって慌てて姿勢を制御した。

普通に羽ばたいた時より数段早く回りそうになった、つまり推進力も段違いってことだよね?

このままどんどん進もう!


...

.....


さらにしばらく進むとさすがに明るいところが大きく見えてきた。

確実に進めてはいるみたい。

よーしこのままもっと...


「むぎゅ...!?」


な、なに!?

何かにぶつかった!?

柔らかいけどハリがある何か...でも弾き返されたりはしてない。

なんだか受け止められた?感じで、衝突の衝撃とか反発みたいなのは無かった。


「なにこれ...見えないけど何かある...」


せっかくここまで明るいところに近づいてきたのにここで終わり?

もうこんなに近づいたのに?


...

.....


...諦められない!


「ふぬぬぬぬぉー!!」


《飛行》の推進力を使って無理やり膜?を押し込む。

何故かこの空間ではMPだけは表示されてるけど、表示されてるってことは限りがあるってこと。

だから最初から全力の勢いで突っ込む!

膜に当たってるところが痛いくらいに全力で突っ込む。

手を伸ばして膜に穴を開けてやろうと指先からねじ込む!

貫け

突き抜けろ!

MPも全部もっていけ!!


「ぶ...ち抜けェ!!!」


渾身の突撃だった。

MPが尽きるその瞬間、ズポン、と気の抜けるような音を聞き、視界は真っ白に染まっていった。

次回、寝起きがドッキリ


ここまで読んでいただきありがとうございます。

お暇な方は御手数ですが評価やリアクション等よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
一体何をやらかしたんでしょうねえ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ