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第4話 食欲には勝てなかったよ…

早速!と歩き出したけど


「どこから街の外に出るんだろう?」


ひとまず人混みのすごい広場をぬけて大通りを歩く。

大通りにはたくさんのお店と屋台が並んでいてお祭りみたいだ。

お...?


「いい匂い...!」


道中の屋台から食欲がそそられる匂いがする...!

うーん...あそこだ!

なんのお店かな?


「...プチウサ焼き?」


屋台の看板には、跳ねるうさぎのマークとプチウサ焼きと書いてあった。

ウサギ肉ってことだよね?

食べたことないなぁ...

あっ店主さんと目が合っちゃった。


「おう嬢ちゃん!1本どうだ?」


「じょ...嬢ちゃん...」


この見た目だし仕方ないけど...ちょっとなぁ罪悪感というか...


「ん?どうした?姉ちゃんの方が良かったか?」


「い、いえ...大丈夫です...1本ください」


「まいど!あちぃから気をつけてくれよ!15シルだ!」


「シル...あっお金!」


しまった!お金もってるか確認してない!というか持ち物確認してない!!

えっと...えぇっと!

インベントリ!!


強く念じるとパッとウィンドウがでてきた。

えーっとお金お金...あった!

インベントリの枠外に1000slと書いてある!

ウィンドウに触ってみるとダイヤルがでてきたから15に合わせてっと...


チャリン!

って音と共に私の手に鉛色の硬貨が出てきた


「これで大丈夫ですか?」


恐る恐る店主さんに手渡してみる。


「おう!ちょうどだな、ほいプチウサ焼きな!」


硬貨と交換で串焼きを受け取ると店主さんはニカっと笑った。

豪快なプロレスラーみたいな店主さんだなぁ。


「ありがとうございます!」


「おうよ、って嬢ちゃんもしかして渡り人か?」


渡り人...?知らない単語がでてきた。

こういう時はそのまま聞いてみた方がいいよね?


「渡り人ってなんですか?」


「渡り人ってのはな、違う世界から旅しに来る人間のことだ、なんか知らねぇが昔からちょいちょい居たのがここ最近ドバっと来るんだよな」


うん、プレイヤーのことだね。

渡り人かぁ、結構いるらしいけどどういう扱いなんだろう...?


「渡り人ってどういう扱いなんです?」


「あぁ?んーそうだな...扱い的には急に出てきた人間ってまんまなんだよな、街の外に出たきゃ他の住民と同じで身元を証明出来るもんがいるし、同じように犯罪をすりゃ捕まる」


「えっ、街から出るのに身元の証明がいるんですか?」


なんと!そのままこんにちはーじゃだめだったのか!

この屋台に寄ってなかったら恥ずかしい思いをしたかもしれない。


「ん?ああ、ってことは嬢ちゃんも渡り人か?」


「あっはい、多分そうだと思います」


「そうかい、んで街の外に出たいのか?」


「はい、どうにかなりませんか?」


まさか出られないなんてことないよね?

ちょっと不安に思いながら尋ねてみる。


「ガッハッハッ!そんな不安そうにすんな!大丈夫だ、身元の証明はそんな深刻じゃねぇよ」


豪快に笑う

ほんとに強面プロレスラーみたいだ...

あるいは蝶〇さん、もしくはファイナルな物語のバ〇ット。


「身元の証明はどっかしらのギルドに入りゃそれでいいんだ」


「ギルド?」


「おう、ほれ、ちょうど後ろにあるのが冒険者ギルドだ」


後ろ?

振り向くとレンガ造りの頑丈そうな建物があった。

看板には冒険者ギルドって文字と羽根の生えた靴のマークがある。


「冒険者ギルドはまぁ簡単に言えば冒険を生業にする連中の組織だ、街の人間が依頼を出し、ギルドの人間が依頼を達成して金銭を貰うって仕組みで成り立ってる」


おー、よくライトノベルであるタイプだ!

こうなると気になるよね、聞いちゃおう


「他にもギルドがあるんですか?」


「ああ、あるぞ。広場に戻ってその反対側にゃ料理ギルドやらテイマーギルド、あと魔法ギルドに...」


「お、多いですね...?」


「そりゃそうだ、それぞれの分野に必ずあるからな。んでそのどれかに加入すれば身元の証明になる」


「なるほど...複数入ることはできるんですか?」


「入れるぜ?それぞれの窓口ってだけだ」


なるほど、どこにでも入れるし何ヶ所でもいいのか。

それなら冒険者ギルドにとりあえず入ってもいいかな?

他に気になるのは一応魔法使えるから魔法ギルドとか?

あとテイマーも気になるね。


「じゃあとりあえず冒険者ギルドに行ってみます、色々教えてくれてありがとうございます!」


「おう、別に構わねぇよ...でも」


「でも?」


「そろそろ冷めるぜ?」


店主さんの視線の先には串焼き肉!


「あっ忘れてた!すみませんいただきます!」


あむっと串に刺さったお肉のひとつを口に入れる。


「!...美味しい!!」


噛む度にジュワッと肉汁が出てくる。

肉質も柔らかくて変な臭みとかもない。

味付けは塩コショウだけだがそれがいい!


「ガッハッハッ!そりゃよかった!また贔屓にしてくれよ!」


「はい!ありがとうございます!また来ます!」


店主さんにお辞儀して串焼きを食べながら後ろの建物まで歩く。

こうして見ると古い市役所とかみたい。

よくあるラノベテンプレとかはあるのかな?

そんなことを考えながら扉を開いた。

次回、多すぎ

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