第3話 思ったよりサッパリ
ステータスやスキル関連は難しい
色々とほかの方の作品を参考にしてますができるだけ違和感のないように頑張ります。
「え、えぇー!!??なんでぇ!?!?」
鏡に映る少女は私と同じ動きをして同じように叫んでいるように見える。
服装は白いシャツに膝下丈くらいのズボン、それと靴下に革製の安全靴のような靴。
...なんだか中性的な服だ、みんな共通なのかもしれない。
そんなこと考えてる場合では無い!
「ど、どういうこと!?なんで女の子になってんの!?」
「それはもちろんランダムなので!」
「外見もって言ってたっけ!?あと性別は変えなくても良くない!?」
「ランダムなので!!!」
おはなしにならない!まずい...!このままでは自分好みに中学生くらいの女の子を作った痛いネカマプレイヤー扱いされてしまう...!
「今どき男性が女性キャラクターを動かしていてもなんにも言われませんよ?」
「そうは言っても気にはなるでしょ!?」
「はぁ...しょうがないですねぇ...」
するとまた案内役はくるりと回る。
ポンという音と共に私の周りがまた光った。
しかし鏡に映る姿に変わりは無い。
「なに!?今度は何したの!?」
「オータムさんがあんまり気にするので、ステータスにRマークをつけました。これはランダムでキャラクターを生成した人に着くマークですので、ランダムだから仕方ないと言えばいいでしょう」
「なんかすっごい投げやりじゃない??」
「だってそもそも了承したじゃないですか?」
「うぐぅ」
確かにそれでもいいってよく考えずにゴーサインを出したのは私だ...!
でも説明スキルもそうなるってことしかしてないよねぇ!?
「はいそれではスキルは...ランダムで決まってますけど、仕様だけ説明しますね」
何事もないように進めようとしてる...!
結構性格悪いぞこの案内役...!
説明されたのはこう。
ランダム以外のプレイヤーは選択した種族固定のスキルとそれとは別に好きなスキルをSP10を消費して習得できる。SPはスキルのレベルをあげることによって獲得できて、スキルレベルは使い込むことで上昇する。
スキルによって必要なSPは変わるらしい。
例えで言われたのは剣術は3SPで、植物採取は2SP。
まぁ、私はランダムで全部ねじ込んであるから後で確認しろとの事。
「さて、それじゃあ説明と決めることは終わりです。なにか質問がなければこのまま旅に出てもらいますが、いかがですか?」
「うぅ...ないです...ありがとうございました...」
「はい、コホン...貴方の旅立ちがより良いものでありますように」
案内役が祈るようにそう言うと、ゆっくりと視界が白くなっていく。
「行ってらっしゃい!」
まだ視界は戻ってないけれど何となく空気が変わった気がする。
ざわざわと人が沢山いる気配とどこからかする美味しそうななにかの匂い、そして...
「...すごい...」
視界が戻り世界を見た人たちの感嘆の声。
この世界に降り立つ最初の場所は大きな街で、地面は石畳のように舗装され、街並みはレンガ作りや木造が混ざったなんちゃって中世って感じだ。
感動もひとまず落ち着いた頃、人混みの中からなんとか抜け出し、1度落ち着こうと近くにあったベンチに座った。
とりあえず、まずはシステム周りとステータスを確認しなきゃ!
「ステータス!」
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name:オータム
種族:有翼人族 《R》
Lv:1
HP:130
MP:100
SP:5
スキル
《飛行(種族スキル)》Lv1《滑空(種族スキル)》Lv1《雷魔法》Lv1《植物採取》Lv1《歌唱》Lv1
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おぉ...これが私かぁ
...でも筋力とかのステータスは無いのかな?
種族スキルは《飛行》と《滑空》でランダムが《雷魔法》《植物採取》《歌唱》ね
...《飛行》と《滑空》別なの?
えっと詳細は...あった
《飛行》Lv1
翼などを用いて空を飛ぶ
飛行中はMPを消費する
《滑空》Lv1
翼などを用いて滑空をする
《雷魔法》Lv1
派生魔法
雷の事象を起こす。
使用可能魔法
・エレキショック MP3
手や触媒から電流を放つ
対象を麻痺させることがある
《植物採取》Lv1
植物を採取できる
《歌唱》Lv1
歌を歌うことが出来る
「サッパリしすぎじゃない?」
詳しく書いてあるのは雷魔法くらいだ
採取はまだ分かるけど、歌唱とかもうよく分からない。
歌唱スキルがないとそもそも歌えないのかな?
さて、スキルの確認も済んだし早速街の外に出て試してみよう!
次回、はじめての...?