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悪役令嬢の意外?な才能(2)

勢いのままに書いている為、分からんなぁ…とか、何言ってんだ?という所があるかもしれません!

あれば、言っていただけると助かります…!お願いします!





そう、私は馬車の中で考えて来た。私が高位貴族の娘で客だとしても、相手は何人もの客を相手にして来た人だ。

まさか、ギルド長が出てくるとは思わなかったけど。

下手したら交渉すらさせてもらえなくなるかもしれない。そう思った私は、一つの策を見出した。それが、


作戦名 【悪役令嬢を演じてみよう!】


である。

ゲーム内のクリスティーナは、それはとても"悪女"が似合う女だった。

確かに、彼女は酷い事をたくさんしていた。そこは見習えないが、一つ、自分が良いなと思う所があった。それが、自分に自信があり、いつでも胸を張って堂々としていたところだ。


「ええ、分かりましたわ」


一度、目を瞑ってイメージする。彼女ならどうだったか。

きっと、スタートは絶対に見縊られないようにしていたと思う。


「私、知りたい事がございますの。そこで、ここにいらっしゃるジェナイトl王()にこちらをご紹介していただいたので、来たのですわ」


わざと王子を強調してみる。ごめん、ジェナイト王子ちょっと借ります。


「で、私は私の友人の行方を追っていますの。この方ですわ」


私は、ウメに指示してこっそり撮ったリンの写真を見せる。学校でのリンと、私と買い物に行った時のリン両方だ。


「ふーん。貴族ではないんだねぇ…」

「そうですわ。彼女曰く、確か……リエパ国出身とか言っておりましたわね」

「リエパ国、か……」

「王子にも何か心辺りがあるのかい?」

「いえ、何故か懐かしい名だなと思っただけです」


リンが獣人な事が関係しているのだろうか…?。だが、彼女がずっと隠して来ている事、聞く事は最後の手段にしておかないといけない。


「うーん、私は正直に言うと知らないなぁ」


マスターは手を顎に当てて目を逸らす。すると突然、私目の前がチカチカし出した。


「!??!?」


私は咄嗟に頭を抱えて目を閉じる。何…?


「大丈夫?クリスティーナ」

「大丈夫か?クリスティーナ嬢!」


突然頭を抱えた私に驚いて二人が声を掛けてくれた。


「いいえ、大丈夫よ」


そう言って、前を向き直した。ここは、弱っている場合ではない。ここで私が誰かに頼っている所を見られたら、気弱な令嬢として認識されてしまうだろう。

しかし、次に見たマスターはさっきとは変わっていた。


「!?!?」


何…?これ。マスターの周りに…何か、光が飛んでいる?

待て、良く見たら何か既視感があるぞ、アレ。あの光のチカチカは……


「モールス信号!!」


突然声を出した私に一同が驚いて私を見つめる。皆目をまん丸に開いている。


「く、クリスティーナ?」

「ハッ!!……申し訳ありませんわ」

「いや、貴方が大丈夫ならいいんだけれど」


マスターも驚いている。流石にそうか。

やはり、マスターの上空には未だに光が飛びながらチカチカと光っている。もし、本当にモールス信号なら、私、読める。


えっと……う、そ、う、そ…?嘘!?


嘘を…マスターが言っているという事…?


「マスター、嘘をついておりませんか?」

「なっ……」

「クリスティーナ嬢?」

「どうしてそう思うんだい?」


若干焦っているのが見て取れる。来た…!私の波!

普段は使わない、ちょっと憧れて買ったふさふさの扇子をバサァっと広げて口元を隠す。


「ふふっ、女の勘……でしょうか」


き、決まった!!かっこよくない?悪役令嬢っぽくない??

この昂りのまま、少しウメと王子を見やる。


あ、あれ…?何でそんな変な顔をしてるの?その顔はまるで…前世の厨二真っ只中だった私を見た友人じゃない!!!


「………ぷっ」

「へ?」

「あっはははははは…!!」


マスターまでも笑い出したじゃない!!


「え、まっt「良いねぇ!私、そういうの嫌いじゃないよ!」


マスターが笑いながら褒めて?くれる。


「そうさ。確かに、私は嘘をついたさ!よく見破ったね。まぁ、こうなっては仕方がない、教えよう。実はね、一昨日あたりかな…?男二人がやってきたんだ」

「男二人…ですか」

「そいつらが言ったんだ。もし、行方不明者を探すような人が現れたら言ってほしい事があるって。

 『ケモミミ奪還作戦、虎にならない時に奪還RTA』ってね。本当に何じゃこら?って感じ。流石にイタズラだとは思うけどねぇ…」


何か、凄く聞き覚えのある単語しかない…

ケモミミ、RTAって…こっちでは通じない。完全に前世持ちの人、リンの可能性が高い。


「きた……!!」

「ん?役に立ちそうかい?なら良いけど」

「はい!!ありがとうございます!」


前に進んだ!

そう思った私は、鼻歌交じりに帰って行くのだった。








ウメ「クリスティーナ、心配」

ジェナイト王子「そうだね…ちょっと……心配では、あるね」










ありがとうございます!

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