EP.41
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1-C テッド・シャックルフォード
1-F フィーネ・ヤドヴイカ
上記2名を3カ月間の謹慎処分に処す。
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壁に張り出された処分通知書の前で、キティがええ〜っと引きまくっている。
それも仕方ない。
前世では、生徒同士のイザコザ(物理無し)で謹慎処分とか、しかも3ヶ月とかあり得ない。
3ヶ月なんて、入学早々に1学期ほぼ終わってしまう。
つまり、〈キラおと〉ヒロイン不在で1学期目がスタート、である。
どんな糞ゲーだよ。
流石にキティもなんかブツブツと言ってる。
「ヒロイン不在の1学期目とか、あり得るのっ……。
1学期中もあるよ?
かなり大事なイベント。
勉強や魔法のレベ上げもしないと、攻略が進まないじゃんっ!
自主学っ?えっ、自主学なのっ?
そんなのアリ?
攻略対象達とのドキドキイベントも無く、ただただレベ上げってどんな拷問っ⁈
流石に3日の間違いじゃ無いかな?
3日の間違いだよね?」
これ、口に出しちゃってるの気付いてないパターンだなぁ。
私は取り敢えず聞こえてないフリを貫く。
「これ、3日と間違えてるよね?」
ハハッとキティが笑って言う。
うん、これはちゃんと私に話しかけてるな。
私は不思議そうに首を傾げた。
「えっ?何も間違ってないけど?
これでも生ぬるいって、生徒会室では鬼神とブリザードが大暴れしたらしいわよ?」
「まさかの頂上決戦っ!」
衝撃に声が出てるけど、これも本人無意識だろうな〜。
「平穏な学園の一室で、またしてもアルマゲドン勃発っ!
レオネル様っ!ジャン様っ!ミゲル様っ!
……生きてっ!」
いや、生きてる生きてる。
ギリ生きてる。
手を胸の前で組んでまたブツブツ言ってるキティ(の独り言に)ツッコミは入れておく。
序盤でヒロインを学園から追い出してしまったと思い込んでいるキティは、不安そうにカタカタ震えていた。
悪役令嬢ゆえ、ヒロインに何かあれば全て自分のせいにされてしまうのでは、という恐怖があるのだろう。
もう〜っ!
あんな女、ヒロインでも何でも無いんだってば〜っ!
キティが怯える必要なんか無いのに。
よし、ちょっとその辺に気付いて貰おう、と私はボソッと呟いてみた。
「しかし、あの子、よりにもよってF組だったのね」
キティがハッとして顔を上げ、改めてまじまじと張り出された紙を見つめている。
「ほ、本当だ。1-Fになってるっ!
えっ?なんで?ヒロインはAクラスだった筈なのに……」
キティは驚いてそれを指差した。
私は嫌悪感を隠さず顔に浮かべ、鼻で笑う。
「ハッ、大方、自分は何もしなくてもヒロインだから万事うまくいくとでも思った結果の怠慢でしょ。
あの様子じゃ、この世界で本当に何も学んでこなかったみたいね。
全て、自業自得だわ」
言っていて本当に気分が悪くなってきた私は、嫌そうに顔を歪めた。
キティは首を捻って呻っている。
このままどうやってヒロインがゲームを進めるのか、模索しているのだろう。
どうやってヒロインに返り咲くか?
3ヶ月間で淑女教育をやり直し、勉強と魔法を自主学でレベ上げして、学園に帰ってきたとしても、直ぐに夏休みに入る。
ゲームならそこまでに親密度を上げておかないと発生しない夏イベントなどもある。
ゲームならば……。
どちらにしても、出会いイベントもへったくれもないし。
親密度など絶対に上げようが無い。
いくらキティが頭を捻ったところで、このゲームはとっくに詰んでいるのだ。
そもそもヒロインが準魔族なんだから、もはや違うゲームと言っても過言では無い。
私は、今だう〜ん、う〜んと唸るキティを横目で見て、呆れた様に言った。
「そんな事より、生徒会へ入るよう、打診がきてるわよ?
今日のお昼休みに生徒会室に来るようにって、聞いてない?」
キティはガバッと顔を上げて、全力で頭を振った。
アイツら〜。
ゴタゴタしていたからって、肝心な事を忘れおって。
弛んでるな。
「まぁ、あいつらも色々忙しいから、すっぽ抜けてたのね。
私にもきてるから、一緒に行きましょう」
にっこり微笑むと、キティはハハッと苦笑いで返した。
ちなみにゲームでは、成績優秀なヒロインが入学早々生徒会に勧誘される。
まぁ、そこまでにある一定の条件をクリアした上で、ミニゲームもクリアしないと生徒会メンバーには入れないんだけど。
だが、、生徒会に入れば攻略対象達との距離がぐっと縮まる。
別名、高速ルート。
ちなみに生徒会に入らないルートは、回り道ルートと呼ばれていた。
もちろん私はどちらも攻略したけどね。
えっ?
何の為にって?
勿論、どちらのルートのキティたんも逃さない為だっ!
あらゆるキティたんにキャンキャンされたいからですよっ!
つまり、その高速ルートに二大悪役令嬢が乗るって訳だ。
いや、攻略対象なんかいないけどね。
キティなんか攻略もしていないのに、勝手にクラウスの好感度カンストって!
どこまで面白いんだ、アンタら。
「私は、何をすれば良いのかしら?」
キティが不安そうな声を出す。
「ノワールの下で、会計補佐に入って欲しいみたいよ。
キティ、数字に強いでしょ?」
ちなみに、キティは数字に強いってレベルじゃない。
15歳にして、王子妃教育をほぼ完了させた才女で、ノワールにも匹敵する程の数学の才能がある。
16歳になった今は王宮で王子妃教育のおさらいを難なくこなしている。
そんな優秀な人間を生徒会に誘わないで、他の誰を誘うというのだろうか。
このキティの才能は、母親のローズ侯爵夫人の生家、パレス伯爵家の特異体質と言ってもいい。
パレス伯爵家は、数多くの学者や優れた事務官を輩出してきた家門だ。
皆、勉学に優れ、それぞれの得意分野になると右に出る者がいない程に極める体質だった。
ノワールはそれに加え、ローズ侯爵の武までも引き継いでいるが、キティはパレス家の体質を濃く受け継いだのだろう。
実際に、優秀な師を与えられると、その全てに没頭して驚くべき速さで吸収していったらしい。
中でも取り分け数学に興味を持ち、数字を前にすると周りが見えなくなるほど没頭する、とノワールが困り顔で妹マウントをとっていた。
しかし、では何故原作キティは学ぶ事をしなかったのか?
原作キティだって、才女たる素養は充分あった筈なのに。
その辺は、誰に聞く事も出来ず今だ謎のままだ。
ふ〜む、今のキティに聞けば分かるのだろうか?
そんな事を考えていると、キティが不思議そうに口を開いた。
「シシリィは何をするの?」
キティの問いに、私はフッと笑って答える。
「私は生徒会長補佐ね。
来年度の新生徒会長に既に内定してるの」
キティが目を見開いて驚いている。
それもそうだ、この前入学したばかりなのに、もう来年度の新生徒会長にほぼ決定しているのだから。
私は溜息を吐きながら続けた。
「なんせ、私達の同級生にはあのバカ王子がいるでしょ?
王族ってだけで万が一にでもアイツが生徒会長にでもなったら、この学園は終わりよ。
革命レボリューションされちゃう。
そうならない為の救命措置ね。
私なら貴族位も人望も能力も、申し分ないから。
王族ってだけでアイツが生徒会長を狙ってきたところで、阻止出来るもの」
淡々と話す私に、キティは関心した様に目をきらめかせている。
似合うなぁ、お目々キラキラさせるの。
ちなみに、入学前には既に話は纏まっていた。
これももちろんエリオットの指示だ。
本当の革命を成す為には、私にその肩書きは必須になる。
クラウスからの指名とあれば、誰も否を唱える者はいないだろう……。
いや、あの馬と鹿のキメラなら何か言ってきそうだけど、あんなものは何とでもなるしな。
キティはまだ不安そうな顔をしている。
私は不思議そうに首を捻った。
「そんなに不安?
キティもロベール教授とリーコネン教授にご教示頂いているんでしょう?
それに、淑女教育はグローバ夫人。
王子妃教育のカリキュラムはある程度終わってると聞いてるわよ?」
私の言葉にキティは白目になって行動停止してしまった。
はっ?
えっ?
ちょ、ちょっと待って、まさかっ!
「えっ?まさか気付いていなかったのっ?
あの御三方は王族教育のスペシャリストよ。
王族やそれに連なる高位貴族だとしても、それに値しない人間は早々に教育を断れるし、その事で処罰はされないって規約まである様な高名な教育者なの。
最近では、あの御三方のお眼鏡に適ったのは、クラウスと私とキティだけね。
ちなみに、あのバカは1カ月で見限られたわ。
私とクラウスは、王族とそれに連なる者だから、あの御三方にご教示願うのは当然として、キティのは完全にクラウスの仕込みよ。
あの御三方のお眼鏡に適って、今まで教育頂いた時点で、王族に嫁ぐ条件を完璧に満たしていた訳。
王子妃教育なんて、終了しているも同然よ」
私の説明に、キティは完全に固まってしまっている。
あああ〜〜。
私は眉根を押さえた。
気付いてなかったのか〜〜。
まぁ、そうだよな〜。
あれだけクラウスの婚約者になる事に抵抗していたのに、やけに大人しく王子妃教育は受けるんだなぁ?
って不思議に思ってたけど、気付いてなかったからかっ!
ローズ将軍……。
クラウスの紹介だってキティに言わなかったんだ……。
キティにクラウスを意識して欲しくなかったのかも知れないけど、それ完全に逆効果ですからっ!残念っ!
知っていればキティだって最初から断っていただろうし、違う家庭教師を望んだだろう。
ローズ将軍としては、王国一の教師に可愛い娘を教えてもらいたいっ!
でもクラウスのお陰とは言いたくないっ!
そうだ!そこは黙っておいてキティに決めてもらおうっ!
とかって思ったんだろうなぁ……。
細かい事は気にしない、脳筋だもんなぁ。
そうとは知らず、王子妃街道爆進してたなんて……。
キティ、本当に不憫すぎるっ!
しかし、クラウスはあれだな。
本当に、キティの気持ちはお構いなしに事を進めてきたんだな。
もう、キティを手に入れる事しか頭に無いな。
いや、その為に努力もしているし、我慢もしているから、一部認めてやらんことも無いが。
何故キティに王子妃になりたいか、なりたくないか、聞かなかったんだろう?
それを踏まえてから、色々と事を起こすのが順序じゃないの……?
んっ?あれ?
アイツ、もしかして……?
日和……ってる?
日和ってんのっ⁈
アイツっ!キティに直接拒否られんのが、怖いんじゃんっ!
うぉいっ!マジかよっ!
アイツ日和ってんのかよっ!
あんな顔して日和ってんのっ!
あかんっ!面白すぎるっ!
爆笑したいのを我慢して、拳を握り、プルプル震えている私になど気が付かない程に、キティはキティで思案げに眉を寄せ青くなったり赤くなったりしている。
さて、キティはクラウスの事をどう思っているのだろう?
仲良くなってから、色々と前世の話で盛り上がったけど、やっぱりキティはクラウス最押し、同担拒否レベルの沼住人だった。
クラウスへの好感度は転生前からカンストぶち抜いている訳だが……。
しかし、画面内のクラウスと、リアルでのクラウスは別人に近いものがある。
そもそも、ゲームでの設定に闇属性云々は無かったし、もちろん魔王化設定なども無い。
性格ももっと穏和で礼儀正しく優しかった筈。
見た目だって、常に微笑を浮かべている様なビジュアルだった。
決してあんな無愛想なロボでは無い。
画面越しのクラウスに沼っていたキティは、リアルな方のクラウスをどう思っているのか?
幻滅したり、生理的に無理なら今すぐ引き離してあげたいところだけど……。
私は不思議そうに首を捻った。
「前から思っていたんだけど、キティ、貴女はどこを目指して生きてきて、この先どうするつもりだったの?」
私の問いに、キティはバッと振り返り、力強く答える。
「まずっ!死にたくないっ!」
あ〜、ね。
なる程、なる程。
そりゃそうだ。
私はわかりみしか無く頷く。
「原作キティの数ある二つ名の一つに、〈死にたがり令嬢〉ってのもあったくらいだしね」
私の言葉にキティは分かりやすくガーンっ!という顔をしている。
や、なんかごめん。
「で、生き残った先はどうしたいの?」
私の続く問いかけに、キティはん〜っと顎に手を当てた。
「そうね、生き残れたら、学園をちゃんと卒業して、将来はお兄様の領地経営の手助けしたいと思ってるから、その辺の勉強を続けたいわね」
私はキティの話をうんうんと頷きながら聞き、ふ〜ん?と首を傾げる。
「キティって、クラウスの事どう思ってるの?
私はてっきりキティもクラウスの事が好きなんだと思っていたんだけど。
このままクラウスと結婚して、王子妃になるって選択は無い訳?」
やっと核心をつく事が出来た。
よしっ!どうなの?キティ。
その辺どうなのよ?ホレホレ。
私の言葉に、キティはボンッと顔を耳まで赤くした。
わ、分かりやす〜〜っ……。
何だよっ、結局そうなのかよっ!(ニヤニヤ)
「なっ、そんっ、だっ!」
意味不明な言葉を並べるキティに、ふ〜ん、と私はニヤニヤ笑う。
「あっ、やっぱり、好きなんだぁ……」
その空気に耐えられなくなったのか、キティは真っ赤になって、ワタワタ手を振ったり下げたり(高速)して、ゼーゼー息を切らしていた。
あかんっ!
君らおもろいっ!
私は俄然(からかう気)やる気が出て、ニヤニヤと顔が緩みっぱなしになってしまった。
ちなみに私はこの手の話を聞くのは得意。
なんせ、前世が女子校の王子だからさ。
可愛い女子達に囲まれていると、必然この手の話は日常茶飯事になってくる。
よく相談も持ちかけられていた。
何故か、男子目線での意見を求められていたけど……。
中身小5男子相当だけどいいのか?
と思いつつ答えてはいたけど、だいたいこれが的を得ていたりして。
所詮男はいくつになっても頭の中小5相当だな、と思ったものだ。
涼しい顔の私に、キティは随分イラッとした様で、真っ赤な顔で叫んだ。
「す、好きだけどっ!それが……あっ……」
途端にキティの顔からサァッと血の気が引いていく。
真っ白な顔で辺りをキョロキョロ見渡すキティ。
うん、ここ、学園の小ホールの廊下。
公共のど真ん中でクラウスへの愛を叫んだね、今?
キティは羞恥にもはや塵になりかけている。
私は堪えきれずくっくっと笑って、キティを手で制した。
「だ、大丈夫っ、ぷっ、は、発動してるから、いつもの、くっ、ふふっ」
そう、事前にいつもの防音&幻影魔法は発動済みだ。
キティは怒りにシューシュー頭から湯気を立てながら、思いっきり頬を膨らませて、プイッと私から顔を背けた。
なんか、涙目にもなってる。
「くっ、ごめんごめん。も、笑わないから。
はーー、甘酸っぱい。ご馳走様。
……で?私には何の問題も無い両思いに思えるけど?
どうしてこのままゴールインじゃ、駄目な訳?」
私の言葉に、キティはハーっと深い溜息を付いた。
やれやれ、と言った感じでヒョイと肩と手を上げる。
キティは私に言い含める様に、優しく話し掛けてきた。
「良い?まずは、この世界はヒロインによる、ヒロインの為の、ヒロインだけの世界なの。
そこで私に与えられた役割は、ヘッポコ悪役令嬢な訳。
そして、悪役令嬢は誰ともゴールインなんかしません。
行く着く先は、断罪か死か追放か修道院送りか娼館送り。
下手したら没落して、家族まで巻き込んじゃうのよ。
私はね、そのどれも、無理ならせめて家族には迷惑かからない様にって、今まで努力を重ねてきたのよ。
出来れば誰にも悟られず、ひっそり生きていきたいくらいなの。
ゲームの強制力に目をつけられたら終わりなのっ!
ヒロイン補正に塵も残さず消されちゃうっ!
絶対絶対、目立っちゃ駄目なのよっ!」
これだけ分かりやすく言えば、貴女でも分かるわよね、と優しく微笑む、キティ。
ふむ、分からん。
私は馬鹿馬鹿しいとばかりに、肩を上げてふんっと鼻で笑う。
キティがガンっとショックを受けて、何でだよっ!今の説明で何故分からない?って顔してるが、全く1ミリも理解出来ん。
「あのさ、そもそも、ヒロインはキャラ崩壊してるし、今更原作ゲーム通りに進行なんて無理よ。
ヒロイン補正?そんなの無かったけど?
今や、あの子の周りからの評価は、公爵令嬢と侯爵令嬢に恐れ多くもいきなり食ってかかった頭のアレな男爵令嬢よ?
ゲーム強制力?
確かに努力虚しくキティはロリッ子から脱せなかったけど、でもそれだけじゃない。
クラウスはキティにメロメロ……いや、そんなもんじゃなく、病むほど夢中だし。
ノワールも原作よりキティを溺愛してるし、うちのお兄様もジャンもミゲルもキティの事、大事な幼馴染だと思っているわよ。
原作の様に、疎ましく思っていたり、邪険にしたりなんて、絶対しないわ。
キティはその歳で王子妃教育をほぼ完了させる程の才女だし、侯爵令嬢で位も高い。
美少女で慎み深く思慮深い。
身分をひけらかす事もせず、誰も傷付けないし、誰にでも親切。
王子妃になれない理由を探す方が難しいわよ。
仮にヒロインがキャラ崩壊してなくて、デフォルトのままだったとしても、今のキティが相手じゃ、到底敵わないわね。
見目が良く成績優秀な男爵令嬢。
ここ止まりよ?」
ガガガーーンッ!
っと音が聞こえる程キティはショックを受けている。
「私達の悪役令嬢同盟は……どうなるの……?」
キティがボソッと呟くが、すまん、そんなの初耳なのだが?
キティは私を諭しているつもりだった様だが、立場が逆転してしまい、結局いつもの様にアワアワしている。
何だろう?このキティの揺るが無い固定観念は?
これがゲームの強制力?
ゲーム通りに全てが進むと思い込んでいる。
そこに、もっと根深い何かがある様な気がして、私はますます首を捻った。
キティがおかしいのか、それとも私がゲームから外れてしまっているのか?
だとしたら、この私達の違いは何なのだろう……?
そこに気が付ければ、もっと何かが変わる様な気がして、私はワタワタとキョドりっぱなしのキティをジッと見つめた……。




