表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あらゆるスキルの保持者、創造と破壊の魔術 ~俺だけ悪魔~  作者: abaudo:アバウド
妖怪騒ぎ ~九尾~
97/724

黒蓮堂に奪われた未来(前半)

黒蓮堂に奪われた未来

abaudo;アバウド


私はこの世界の片隅で、貴族の娘として孤独な暮らしをしている。

父様は最近力をつけてきた武士の問題や、黒蓮堂達の動きに頭を悩ましているし、母様は父様を支えるので精一杯だし、側室もドタバタして私の相手なんかしてくれない。

ただ、一人だけ、私の相手をしてくれる人がいる。

それは...

幼馴染の土岐耀京ときのようけい

物心つく前から、私は耀京といた。

耀京は私より位の高い貴族らしいが、私も耀京も貴族だとかどうでもよくて普通に仲が良かった。


あの日までは...


家中が騒がしい。

私は一部屋のど真ん中で優雅に寝ていたのに、外が騒がしいせいで起きてしまった。

この服、重たい...

すると廊下からバタバタと音がなって、部屋の戸が開くと、そこには母様がやつれた姿で私に言う。

「逃げて! いいから早くこの屋敷から逃げなさい!」

乱れた母様の服には、べっとりと血が付いていて私は恐れながら外へと逃げた。

外で父様が待っていたが、父様に触れる寸前、父様の後ろにいた“人間”に父様は背中を斬られた。

父様は倒れて、血を流した。

そこからびくとも動かず、もう父様は死んでしまっていたのだ。

ふと振り返って、ついて来ていた母様を見ると...数人の人間の男達に捕まっていて、無理矢理されていた。

「いや...やめて! うぅ...はあん...くっ、辞めて...やめてください」

母様は抵抗して、男達を突き飛ばしたが、それが男達の怒りを買って、首に刀の刃を当てられた。

「逃げて!」

それが母親の最後の言葉だ。

その言葉の後、男達に首を落とされた。


私は無我夢中で走った。

あの人間たちは、きっと黒蓮堂の奴らだ。

黒蓮堂の奴らが、私の母様も父様も殺した。

許さない...許せない。

その時、私の目の前に...幼馴染の耀京が現れた。

その瞬間、私は救われたのだ。

やっと、会えた。

良かった...

「よう...」

そう思ったのも束の間、耀京は腰に収めている怪しい光を放った刀で、私の頬に傷をつけた。

耀京は私の背後に一瞬で移動していて、刀を抜いていた。

私の頬を血が伝うのが判る。

触って確かめてみると、手が赤くなった。

「どう...して」

「すまない、何を言っているのか...」

耀京?

この人...今の耀京は、耀京じゃない。

「あなたは、だれ?」

「俺は、黒蓮堂錬金術開発部代理副部長、慶舞チンウーだ...エルフの娘は、お前か?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ