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あらゆるスキルの保持者、創造と破壊の魔術 ~俺だけ悪魔~  作者: abaudo:アバウド
妖怪騒ぎ ~九尾~
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特殊な戦い、もしくは呪い

特殊な戦い、もしくは呪い

abaudo;アバウド


晴天に恵まれた昼下がり、俺たちは馬車に乗って東へと向かっている。

おっさんと美乃は暑さで寝転んでいる。

相変わらず九条はお堅いイメージで、いついかなる時も正座を揺るがさない。

そして精神統一の為か目を瞑って表情を固めている。

「ねぇ、ラズ...お腹減った」

「少し我慢しろ」

美乃はだらけた体勢のままで、無い物をねだってくる。

「それじゃ、喉乾いた」

空中に水を生成して、地面に落ちた。

「ほらよ」

「ラズ~! それじゃ飲めないよ~」

「容器が無いんだから仕方ない」

「え~、じゃあ作ってよ~」

「作る専門は美乃しかいないだろ?」

「も~...」

美乃は手のひらで受け皿を作るように空間を作って、その上にコーヒーカップを作り上げた。

美乃の幻影は特殊なもので、触れることが出来る。

「はいよ」

「やった!」

カップに中に水を入れると、美乃は美味しそうにごくごくと飲んだ。

「ぷはぁ...おいしー!」

美乃は飲み干すとまた寝転び始める。

するとさっきまで精神統一をしていた九条が、突然言葉を発した。

「ハルカ、馬車を止めてくれ。 ラズ殿、あそこの茂みに何かいるぞ」

九条が指さした所は、一見なんの変哲もない茂みだ。

確かに、今一瞬だけ魔道が見えた気が...

九条の言葉を信じて、俺は千里鑑定眼で茂みを覗く。

ん...特に何もいない様な。

茂みの奥を見ても、ただただ草が生い茂っているだけ。

それ以外は特に...って、なんかいるな。

「黄金色の狸...かな?」

魔道感覚で黄金色という所まではわかるが、肝心の生体はあやふやでわからない。

「そうか、それじゃ...そこに魔法を放ってくれ...」

「わかった」

茂みにめがけて、狐鎌鼬の浮樂鎌を放つ。

当たったかわからないから、鎌でその茂みを連続で切り付けた。

「きゅぅぅぅう!」

あ、鳴き声が...

(ラズアスタ Lv 145 → Lv 180 up スキルレベルアップ スルト アバドン 獲得 サイレントウェーブ Lv 80→レヴァイアサン Lv 1)


スルト Lv 1


炎属性最終位階魔法。

華やかな業火で、広範囲の敵に炎属性大ダメージを与える。

その後、100%の確率で火源爆発を起こし、他の属性魔法との接触時、爆発を起こし灼炎の効果を付着させる。(持続時間10秒)


アバドン Lv 1


敵一体を暗闇に包み視界を奪った後、高濃度の毒属性魔法で激痛を与え続ける。

(持続時間20秒)


レヴァイアサン Lv 1


大地に巨大な水獣を召喚。

水獣は強力な水の光線を吐く。

レヴァイアサンの地上での行動可能時間は魔力量によって変化する。

(魔力上限の半分、魔力が無限の場合は魔力無限の効果時間の半分、クールタイムは魔力の完全回復時、もしくは一時間)


「お! めっちゃスキル増えてんじゃん!」

「どうだ? レベルとやらが高くなったのではないか?」

「うん、あの狸一体倒しただけで三十五もレベルがあがった!」

「そうか...こんな所で見つけられるとは運が良かったな」

なんだか強そうなスキルだ、早く使ってみたい...

「ちなみにさっきの狸はなんだったんだ?」

「そうだな、おそらく化け狸の部類だ。 その証拠に姿がわからなかったであろう?」

「確かに姿形はハッキリとしなかったな。 あ、あそこの村に行こうぜ、スキルを試してみたいし...」

馬を引いているハルカは、俺の言葉に賛成した。

「そうね、ここまで大分来てるし...暗くなる前にあそこの村で泊るところを探しましょう」

「よっしゃ!」

さっき狸を倒した草の茂み、そこから何が見ていたか、ラズ達は知る由もなかった。

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