忍者!
忍者!
abaudo;アバウド
「実は私はな。武道、騎士道、影道で日欄虞だけで無く、世界の頂点に立つ一家なのだ」
続けて凛々しく言う。
「そんな私たちの武道こそが、忍舞鬼砕式...あらゆる敵に果敢に戦い実力を伸ばした。そんな私には...」
「ちょ...ちょっと待って? 忍舞鬼砕式って、あの幾千万の兵や一匹のドラゴンを一家で滅ぼしたっていうあの?」
「そうだ」
「ドラゴン? 幾千万の兵?」
俺は動揺を隠せず、変に声を裏返して言ってしまった。
「そんなことよりお嬢様...早くここを逃げてください」
「ちょっと待て」
「ラズ、今はその話はやめておきましょう」
美乃は真剣な表情で、俺の肩に静かに手を置いた。
そして次は「ごめんなさい」と寂しそうに言って、俺の首に打撃を与える。
「痛って...何すんだよ」
「あれ? この間はこれで眠ったのに!?」
多分美乃は前の様に俺の意識を無くしてやりたかったのだろう。
でも何故か俺は気を失う事はなく、ただ首筋が痛くなっただけだった。
「ご、ごめんなさい...」
「そんな事より二人共、早く行かなくては...」
俺と美乃は九条の言ったことに、素直に首を振って、牢を出る。
「おい...お前ら! 逃げてんじゃねー!」
監守の大男が大声を出して、数人の仲間と共に俺たちを食い止めようとする。
「めんどくさいな...」
「無動斬撃刃」
自分の裏肩を見せ、鞘と柄を握った手を隠す様に特徴的な構え型をする。
すると、誰の目にも見えない瞬間で、男達をバラバラに切り刻んだ。
ただ、ほんの一コンマ...瞬きをした瞬間にだけ、俺には何か光が見えた感じがした。
感じがしただけで次に目を開いた時にはには、もう敵は死んでいたが...
「さて、行くぞ」
「あ、ああ」
そうして俺たちは、地下牢を逃げ出した。
「クソッ! こんな時にあいつは何をやってんだぁ」
焦げた茶色の手置きに、硬い拳で叩きつける。
「あいつは今の魏樂との関係をわかっているのか?」
「まぁ、それは仕方がないでしょう...お嬢様にはお嬢様なりの考えがあるので...」
「それは分かってる...でも、あいつはまだ若い、世界の情勢に全くとして考えてない...身に自分をまかせて戦っているだけだ」
「それでは...お嬢様をどうすればいいと思います?」
「はぁ...そうだな」
少し顎を触って考える。
「そうか...」




