初回特典が遅い世界
後、下手なソシャゲかな?
abaudo;アバウド
うわぁ、なんか腹が張って辛いな。
流石に、訳の分からないキノコを食べるのはまずかったか?
でも何かの期待にかけて、俺は試せることを試すだけ。
...その時だった。
後ろから吹いた急な突風によって、俺の軽い身体が飛び跳ねる。
宙で前転した時に、俺の後ろにいるものが一瞬だけ見えた。
お...お前は!?
最悪だ。
確かにレベルを上げたいとは思っていたけど...
よりにもよって、なんでこいつが?
俺は壁に背中を打ち付けて、頭から地面に落ちた。
「クソッ...いっ......てぇ...」
息が苦しくなる。
腹は張っているし、息もしにくい。
それに頭がかち割れたかのように痛い。
こんな最悪なシチュエーションを迎えさせたのが...あの鳥だ...
あの時の、兵士を殺した鳥。
鳥の魔獣は翼を広げて、そのまま思いっきり羽ばたいて風を送った。
風は刃物のようになって、地面を切りつける。
やばい!
俺は寝そべっている身体を、身体のばねを使って横にひねった。
上手く地面を切り裂く風は避けたが、それでも鳥はまた新しい態勢を作って、攻撃準備に入る。
死んで...たまるかぁ!
一度よろけたが、力を振り絞って走り出す。
このまま、こいつの後ろに逃げるしか...
その時、一瞬だけ足が縺れた。
それを見逃すはずもなく、直ぐに足で俺を蹴ってきた。
俺はその衝撃で、離れた壁まで飛ばされる。
「グハっ!」
痛さよりも驚きの方が強いのか、痛いと言う感覚は少なかった。
でも一瞬の出来事だけで、死にそうになる。
鼻血か?
下を見れば、血がぽたぽたと垂れている。
そう思っている間にも、あいつは俺の方へ近づいてきている。
しかも今になって気付いた。
もしかして、あの肉は罠だったのか?
あの鳥の魔獣が意図して置いていたのだとすると、こいつの知能は高いんじゃないか。
いや相手は鳥だ、力では敵わないが、知能なら俺の方が勝っているはずだ...ギリギリのラインだが...
俺は地面の小石やら砂やらを掴んで投げる。
でも鳥は、その行動を見透かしていたかのように、その翼で跳ね返してきたのだ。
「クソッ!」
まさかと思っていたが、やはり知能が高い。
何をしたらいい?
この状況...どうひっくりかえしたらいい?
壁の鉱石がどういう原理か光を放っていて、その青々とした灯りが妙に不安を取り除く。
その微弱な灯りのおかげで、鳥の動きをどうにか読み取ることが出来るが...
意識も朦朧としてきて、考えることもまともにまとまらない。
鳥はずっと俺の様子をうかがっている。
多分俺が一歩でも動けば、攻撃をしてくるだろう。
その時、一つ疑問が生まれた。
でも、なんでこいつは今襲わない?
...考えろ。
考えるしかない!
人間って...いや、悪魔ってこんなにもろいのか?
それとも俺がもろいだけ...
いや、こいつはもろいという事を知っているのか?
そうして、自然に俺が死ぬのを待っているとか?
もしかして、こいつ...
あまり好戦的じゃないのかもしれない。
俺を襲って来たのは、生きるために仕方がないとすれば...
もしかしたら本当に、この戦いの抜け道があるのかもしれない。
...そもそも、こいつは何で洞窟にいるんだ?
鳥目だから暗い洞窟で快適には過ごせないだろう...こいつにとってここが、最適な場所であるわけじゃない。
だとすれば外にいると、何か不都合な事があるとしか考えられない。
一度、こいつの身体をじっくりと見てみるか。
幸い、こいつはまだ攻撃してきそうにない。
頭は完全な鳥で、嘴はやけに小さいな...
胴体部分は、背中が迷彩で腹は真っ白と色が違う。
そしてあの尻尾みたいな感じで生えている羽毛は...ボロボロだな...
胴体部分から察するに、外の生物であるのは間違いないだろう。
尻尾も、何かに襲われたって言うのもあるな...
その時、運悪く。 血とさっき食べたであろう肉キノコの、ドロドロした気持ちの悪い液体を吐き出す。
耐えろ...もう少しだけ俺の身体、耐えてくれ。
俺は口を腕で拭いて、もう一度鳥とにらめっこを始める。
異世界の空の強者、、、ドラゴンとかか?
限定されたものでは無いけど...
その時、俺の頭にドラゴンが火を噴く瞬間が、思い浮かんだ。
すると同時に、一瞬だけ試せるかも知れない方法を、思いついた。
もしかして、この方法ならいけるんじゃないか?
イチかバチか、賭けてみるしかないな。
俺は吐き出た汚物と砂を混ぜて、手に持てるように団子を作る。
それと同時に、鳥も動き出した。
この一瞬が、全てを決める。
鳥の足での攻撃をよく見て、蹴りと同時にスライディングをする。
運よく、足をくぐり抜けて、鳥の背中側にたどり着いた。
すぐ次の攻撃が来るだろう。
思い切って、鳥の背中にへばりつく。
鳥は振り落とそうと、身体を何度も強く揺さぶった。
俺は振り落とされないように、鳥の頭まで登り、さっき作った“猛毒汚物団子”を鳥の嘴の中に向けて投げ込んだ。
それと同時に俺は振り落とされたが...
...どうやらうまく行ったようだ。
鳥が苦しそうに、壁に頭をぶつける。
俺は「よし」と、手を握った。
暫く暴れまわった鳥も、だんだんとおとなしくなっていく。
そして、鳥は俺の猛毒汚物団子で力尽きたようだ。
「バタッ!」
嬉しさも相まって、その場に俺は倒れ込む。
初めてモンスターを倒した。
「レベル上昇」
おっ、AIさん...
(0→12up スキル 無能力→下級火属性魔法→中級火属性魔法 )
てか、ゼロだったの? しかもなんか...
「ユニークスキル解放...か」
(ユニークスキル 鑑定眼 Skill eater )
無駄に英語表記...カッコいいじゃないか。
「レベルアップにより、12個スキルを解放することが出来るようになりました」
早速解放しよっと...その前に。
鑑定眼っていう奴って、多分スキルとか色んなやつ見る奴だよな?
なるほど、自分のも見れるじゃないか。 素晴らしい。
まあ、これは置いといて先にスキル解放だろ?
「スキルポイント10ポイント使って、10個のスキルを解放しますか?」
この表記は気になるけど、とりあえずやっちゃえ。
「それでは、10連します。」
...え?
あ、ガチャ!?




