魔力ブレイク
魔力ブレイク
abaudo;アバウド
錬金術...それは人ではない。それは生物ではない。それは物ではない。
それは神聖では無く、邪像でも無い。
生まれたのは太古であった。
あらゆる化学を進化させた者が、限界を示すために起こした。
称賛されて、否定されて...
それは誰の為でも無く、勿論自分の為でも無かった。
死に場所を探した、欲のない物が考えた。
そして、滅亡した。
全てが傾き、変わった。
「バーストフレイム!」
ラバークラインを倒した。
ラバークラインを倒した。
...
...
...
俺の視界に、突如四十ほどの通知が出た。
ラバークライン? の群れでも倒したのか?
(Lv25→Lv30 サイマスの獲得 灼炎→爆炎拘束 炎天枯 月影 )
「お、何か新しいのゲットしたな...」
サイマス...レベルアップと同時に、20%ランダムで何らかのスキルレベルアップ・もしくは進化、獲得。
月影...陰にいる場合、移動速度10%up。
どっちも神スキルじゃね?
サイマスは普通に必須スキルとして、月影は洞窟暮らしの俺にとっては最強にまでなるぞ?
まさに。
「洞窟暮らしのラズエッテ...」
「「グルラァ!」」
な、なんだこの声!?
「&O~!」
それにさっきの気持ち悪い声まで...
ここにいたら、気分が悪くなりそうだ。
そうだ、肉!
ラバークラインの肉が...
なんであの時俺、スルーしたんだ?
少し進んだところで思い出した。
持っていきたいけど、戻る余裕はないな。
早く先に進もう。
そう言って、俺はどんどん奥地へと足を踏み入れた。
やっぱり月影のおかげで速いような気がするな...
そんな事を考えてたら、もう行き止まりが見えた。
あれ?行き止まり?
俺はすかさず鑑定眼を使う。
確かにここがボスへの、入口みたいなんだけど...
どうやって入るんだ?
入り方が、解らない。
「うーん...何となく、竜巻でも撃っとくか」
最近の俺は美乃のおかげで、大分魔法の制御ができるようになっている。
俺は片手を正面に向けて、大きな声で叫んだ。
「いでよ!竜巻!」
...あれ?
出ない。
これはあれか?
想像力ならぬ創造力をもっと働かせろって事か?
「竜巻!」
出ない。
「竜巻! 竜巻! 竜巻! 竜巻! 竜巻...」
この時、ラズは気付いてなかった、
本当は小さな小さな竜巻を起こしていることを...
しかも、彼は自分の魔力がどんどん減っていることにも気が付かなかった。
そして...
「あれ...また目の前が...」
「O*N...」
嘘だろ...今来るか?
倒れた俺にだんだん近づいてくる。
こいつはゴブリンか、それとも別の生物か...
ゴブリンは、欠けた石を振り上げた。
そして、振り下ろす。
「...竜巻」
その時、その場所は、血塗れになった。




