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試練

試練

abaud;アバウド


「じゃあ、ラズでいいのか?」

「あぁ、俺の本名はラズアスタだけど...よくラズって呼ばれてたから」

「で、なんでこんなダンジョンに子供の姿でいるんだ?」

「だって子供なんだから...急に成長できるわけないだろ...」

その時、外に大きな風が吹き始めた。

「なぁ、ここって洞窟だよな...それも入口のない層の」

「そうだが?」

美乃は俺を見ず、横になったまま質問に受け答える。

「じゃあ、なんで外で風吹いてんの?」

「...」

美乃はそれ以上何も言わずに、目を瞑ったままになった。

「聞いてる?」

「...」

何故か俺を無視し始めた。

「美乃さーん?」

「あ!?」

急に顔を上げて、声を上げるからびっくりした。

「そろそろ始まる...目を閉じておけ」

美乃がそう言った瞬間、俺の視界が真っ白になる。

なんだこれ...光?

突然の光で、目の奥が痛くなった。

慌てて目を閉じる。

「この感覚は、初めて...」

美乃? なんか声色が明るくなったというか、急に女子っぽくなったような。

「いいわよ」

え...口調がなんか...

そして言われた通りに、目を開ける。

「...ん? って、おい!?」

そこには、お嬢様みたいな貫禄を持った“全裸”の、美乃が堂々と立っていた。

「服を着ろ! さっきまで着てただろ? 何処やった!」

「強力な魔力消費で、消えた」

「消えたって...」

そうすると、全裸の美乃が俺に近づいてくる。

「別にいいじゃない...私とあなたは、そんな関係じゃないでしょう?」

「どういう意味だ! 俺たちはそこまで進んでいない!?」

「何? 私を受け入れられないの? これだから最近の若者は...」

酷く軽蔑した目で、見始めた。

「これだから、童貞は...」

「う、うるせぇ! じゃ、美乃はどうなんだよ...経験はあるのかよ?」

「...」

美乃はばつが悪そうに、黙り込む。

俺がジト目で見ると、明らかに視線を逸らした。

「どうなんだよ?」

顔を横にして、俺の言葉を聞かないように耳を押さえる。

「...」

遂に俺まで黙ってしまった。

「わ、わかったわよ...認めるわ。 私も処女よ、さあ犯せばいいじゃない! あなたのいいようにすれば?」

半分なげくそな感じで、うつ伏せに寝転ぶ。

「いや...」

「あなた、私にここまで恥をかかせておいて、本当に男として終わってるわ...」

眉をひそめて、俺の事を思いっきり睨み始めた。

「いいわ。」

何か恐ろしい事を考えている時の顔だ。

「な、なんだ?」

「私がいいって言うまで、素振りしてなさい」

そして、自分でシーツを具現化して、それに寝転んだ。

具現化出来るんだったら、早く自分の服も作れよ...

「じゃ、私は寝るから」

「は? それじゃ、俺...お前が起きるまでしろって事か?」

「いい? 私に変な事しようとしたら、殺すから」

そう言いながら、右手に青白い炎を出す。

「わ...わかったよ」

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