見えない攻撃
見えない攻撃
abaudo;アバウド
「なに、後ろ!?」
俺の後ろに瞬間移動でもしたのか?
攻撃を与えたと同時に俺の後ろにいるなんて...
なにが起こった?
俺の後ろに高速移動した蛙は、長い舌を俺に巻き付けてきた。
「あ、なっ!?」
痛いぐらいの締め付けだ。
伸ばしてきた舌で俺を拘束し、そのまま真上へと投げる。
「ひぇぇぇ!」
あまりの勢いに、俺は天井に身体をぶつける。
...痛い。
背中が潰される勢いだ。
この蛙、強い。
自分で甘く見るな、と言ったばかりなのに...
滞空時間が長く感じる。
そして俺が落ちている途中で、蛙が高く飛び上がった。
俺よりも高く上がり、丁度俺の真上に飛んできた。
天井から地面へと落ち、腹を強く打ちつけた。
それから少し間を開けて、蛙が俺を下敷きに乗っかかってきた。
「ぐぁあっ!」
肋骨が折れる音が聞こえる。
間違いなく、二・三個の内臓が潰れた気がする。
「お...重い」
身体が潰れた。
俺は苦しい以外に、何も考えられなくなった。
「ど...どけ」
口から血を吐き出す。
このままじゃ...
俺はやむなく十連を引くことにした。
俺は願う。
「頼む...ガチャ.....を引いて...いる間は、ダ...メージが加算さ...れないで...くれ」
肺から息がこぼれていく。
(十連を始めます)
早く...してくれ。
俺は急いで、ガチャの排出シーンをスキップさせる。
1 無動斬撃刃Lv Max
東暁国・日欄虞の、伝統攻撃手段。
ヒラングによって作られた特殊な刀を持つことで放つ。
精神統一、反射神経、武道理念の全てを極めた者に使える究極奥儀。
2 skill eater Lv Max+3
3 初級水属性魔法→中級水属性魔法
中級水属性魔法の解放。
4 skill eater Lv Max+4
5 灼炎 Lv 1
敵一体に灼炎をまとわせ、継続攻撃をする。
自信のレベルアップによって進化可能。
効果時間は一分。
Lv 1灼炎→Lv 2爆炎拘束→Lv Max獄炎抑留。
6 隻眼の治癒 Lv Max
片目だけの状況になると、全体の治癒を高速化する。
7 Destroyer Lv Max
破壊者。 デストロイヤー。
この世の災害。 もしくはそれに終焉をもたらすもの。
8 水属性魔法 Lv2
中級水魔法の魔力消費が無くなる。
9 skill eater Lv Max+5
10 鍛冶 Lv Max
鍛冶の工程を大幅にカットできるようになる。
(skill eaterに+5を消費により、レアガチャを引くことが可能です)
分かったAIさん。頼む!
俺は必死に意識を支えることの方が重要で、一々スキルを見る余裕は無かった。
このレアガチャでいい物を...
その時、俺の目に前に広がったのは、天を泳ぐ黒い亀の姿だった。
その黒亀が光線を吐くと、辺り一帯が赤く焼け散る。
その情景を見て、実に綺麗だと思った。
しかし、それはガチャと言うよりも...
ルーレットだった。
ある一定の間隔で、ピザ切り方式に分けられた円が周っている。
視野の右上に0.8%と書かれていることに気が付いた。
暫くすると、円の周る速度が落ちてきたのが分かる。
そして...円が止まった。
1 風属性魔法の解放。
レベル十突破...下級風属性魔法→中級風属性魔法
レベル二十突破...中級風属性魔法→上級風属性魔法の解放。
特典。
風属性魔法...斬風、烈風。
水属性魔法+風属性魔法...潮風、竜巻(魔力消費二倍)
火属性魔法+風属性魔法...熱風、炎風(魔力消費二倍)
○一方だけ属性魔法使いを持っている場合は通常消費。
○両方の属性魔法使いを持っている場合は消費無し。
とりあえずこの風魔法で!
「れ...烈風」
地面から勢いの強い風が吹き上げた。
蛙の態勢が少しだけ崩れ、足の間に隙間が出来た。
とりあえずは逃げられる。
...クッ、でもこれ以上は...
地面を這いずりまわっていた俺だが、とうとう力が入らなくなってきた。
「...た、竜巻!」
俺は蛙めがけて、消費量を気にせず思いっきり大きな竜巻を引き起こした。
蛙も流石に耐えられなくなったのか、俺から距離をとって様子を見始めた。
倒れた俺は、蛙の動きを目で追いながら、魔法を放つ。
「斬風」
目がぼやけて来た、俺の魔力が遂に切れたか...
くそ...当たったが、こいつは倒れない。
俺はその場で、気を失った。




