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あらゆるスキルの保持者、創造と破壊の魔術 ~俺だけ悪魔~  作者: abaudo:アバウド
黒蓮堂との抗争
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其の壱

其の壱

abaudo;アバウド


太陽が出始めて直ぐの頃。

俺と九条は南へと向かっていた。

争いの相手は黒蓮堂。

人間との繋がりのある組織。

俺は幕府側の味方をする為に、遥々この地へ来たんだ。

早く南に行って、迎え撃たなければ...

するとその時。

「コン! コンコンコン!」

今度は俺たちのいた、北の方角からの鐘の音だ。

挟まれてる!?

状況からしてこの防御網は北東と南西から挟まれている。

内通者がいたのか、それとも相手の方が一枚上手いちまいうわてだったのか...

...まずは敵の足止めをするか?

いや、それだと味方にも影響が出てしまうかも知れない。

今だって...

って、あれ?

皆慌ててない?

「なぁ、九条」

「どうした?」

直ぐ前を走っている九条は、横目に俺を見て走りながら返事をした。

「皆慌ててないけど大丈夫なのか?」

「ん? あぁ、それは将軍様からの命令だ。 何があろうと慌てない様にと言われているからだろう」

「そうか...あ、そう言えば将軍は?」

「今頃武士の配置が完了した所だろう...少なくとも足軽はもう配置についているんじゃないか?」

「はやいな!」

そんなこんな話しているうちに、反対側の南の監視塔まで着いた。

奥を見ると、黒い影が横に並んでいる。

南側だけでも数十万体近くはいそうだ。

対して近いのは一万程だけ...正面だけに絞るなら千体いるかいないかぐらいだ。

これだけの人数差がある。

「不安そうだな...ラズ殿」

「まぁ、不安なのは否めないけど...」

「そう心配するほどの数ではない。 あの将軍様がこの一週間の間に何の対策もしていないはずがないだろう?」

確かに...あの将軍だ。

前にハルカが、将軍はこの国を守る為なら身の危険も講じない様な、愛国者だと言っていた。

「ほら、見て見ろ」

「あれ...は?」

カタパルトか?

しかも岩も何個か置かれて...

「でもあんなので大丈夫なのか?」

「ただのカタパルトの様に見えるだろうが、実は...」

作業員らしい者達が、カタパルトを解体し始めた。

そして解体したカタパルトを次々に効率よく組み立てていく。

それからまた別の作業員が来て、金属の部品を持ってきた。

それとさっきの組み立てた元カタパルトと、金属部品を繋ぎ合わせていく。

「将軍様はな、この一週間の間にセントイルの武器を研究していたんだ」

作業員たちが作ってたのは銃だった。

「でも、あれって...」

「凄いだろう? しかもあの銃って代物を更に改良して、一発の装填時間とやらを速くしたらしい」

「でも、なんで最初カタパルトに?」

「あぁ、内通者がいる事を恐れての事だと思うぞ」

「な、なるほど...そうか」

しかもあの作業員たち、凄い効率で組み立ててたな...

なるほど、鍛冶スキルを持っているのか。

作業員たちは十数丁の銃を前線配置の武士に渡した。

すると後ろから肩を叩かれた。

「しょ、将軍?」

「あなたに、これを託します」

将軍は菊の紋が刺繡で描かれた赤い鉢巻を渡した。

「これは...」

「これはラズ様専用の鉢巻です。 あなた様が戦いで死んでしまわないように、特殊な紋章を刻ませていただきました。」

俺は受け取った鉢巻を、早速頭に巻いた。

将軍は俺の手を握る。

「それでは、ラズ様...よろしくお願いします」

「ああ、将軍の期待を裏切らない様にするよ」

そして、また鐘が鳴った。

さっきまで睨み合ってばっかりだったが、どうやら敵が攻めてきたようだ。

「それじゃ、行くか」

歴史に刻むであろう争いが、始まった。

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