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あらゆるスキルの保持者、創造と破壊の魔術 ~俺だけ悪魔~  作者: abaudo:アバウド
妖怪騒ぎ ~天狗~
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放たれる邪気

放たれる邪気

abaudo;アバウド


全ての破壊スキルが展開されて、城の一部屋が歪み始める。

その歪みは空間をねじらせて、辺りの物を吸い込む度に肥大化している。

「あぁ、なんだろ。 やってしまったかも...」

試しに歪みに向かってファイアアローを射る。

歪みに触れた瞬間、ファイアアローの火は消えて中に吸い込まれた。

そして歪みの中で爆発音が鳴った。

天狗は...!?

歪みの奥にいたはずの天狗は、俺が放った歪みの中に消えたのか、もしくは逃げてしまったのか。

何処にもいない。

経験値も貰えないし、死んではいないはず。

「それより、これはどうやって消すんだ?」

「わからん...」

「えぇ! ラズさん、それでは困りますよ!」

「悪い!」

「悪いじゃないですよ! このままだったら城下町が...」

将軍は最悪を想定して、焦っている。

これのせいで大変な事になるなんて思わないけどな。

しかし、一体なんでこのブラックホールみたいな穴は出来てるんだろうか。

「ここにいたら危ないかもしれない。 さっさと外に...」

峰華が障子を開けて、下の階段の方に向かう。

「そうだな...でも天狗の件が収まってないし...」

「天狗ですか?」

将軍は目をぱちぱちさせながら言う。

「天狗ならその歪みに吸い込まれて行きましたよ」

「吸い込まれた!?」

「はい」

「もう遅い! ...早く行くぞ」

峰華が俺たちの腕を掴む、そして俺が入って来た隙間を抜けて、外へ飛び出した。

その瞬間、城の一番上が崩れていく。

多分これは廃落の効果だ。

数十体の魔物たちが空に持ち上げられ、歪みが顔を見せたのと同時に、凄まじい速度で吸い込まれて行った。

俺たちは飛び降りた先の、城壁の上でその光景を眺めていた。

「危なかったな...」

「あ、あぁ...ありがとう峰華」

「私からもお礼を言います」

「なんてことないさ。 俺様から言わせてもらえば、お前らが死んだら気分が悪いだけだ」

「そんなことありません。 後で何か食べに行きましょう...それでお礼させてください」

峰華は照れながら背中を見せた。

こう見ると、峰華は元々将軍が嫌いだったのに...

今じゃ、二人とも結構打ち解けてるな。

すると飛んでいる歪みが爆発して消えてしまった。

「ラズ!」

うん?

呼ばれた方を見ると、そこには美乃がいた。

「美乃!」

「待ってくださいラズ様...」

美乃の元へ行こうとしたが、将軍に首を掴まれた。

「な、なんだ?」

「城の修繕のお話があります」

「...あっ」

「おぉ、一件落着一件落着!」

峰華は楽しそうに笑っていた。

「まだ、一件落着ではありません。」

将軍は俺を離して、より高い塀へと昇った。

「まだ黒蓮堂との争いは終わっていません!」

その時、将軍の威厳の大きさがわかった。

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