表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/59

第18話<第3177駆逐戦隊Ⅰ>

数字の表記を(基本的に)漢数字にします。

元々漢数字で書いてましたが、多忙のためアラビア数字に変換するのも面倒臭い(苦笑。

2022/04/05 漢数字→アラビア数字に変更。一部修正。


 

 復興歴301年8月24日16時46分

 火星 要塞都市“リトル・キョート”

 日本軍航宙軍海兵隊第三海兵団リトル・キョート基地 

 第3海兵師団 第177教育大隊応接室


 猿渡が教え子の式守と調教師の周藤と分かれてから約5分後――。

 彼は所属する第3海兵師団第177教育大隊の応接室にいた。アナウンスで示された場所は大隊応接室だが、隷下部隊である第327教育中隊等でも使用することは許されている。どちらかと言えば、各部隊の共用施設といってもよい。

 猿渡は応接室の扉の前まで来ると、静かに深呼吸をひとつした。即効性のアルコール分解剤を飲んでから来たとは言え、まだ少し酔いが残っていることは自覚している。しかも修了式終了後に来るような非常識な客で、中隊長がわざわざ放送で自分を呼び出すような上客だ。何があるか分からない。礼儀正しく2回ノックして、名乗ってから入室する。

「猿渡2等軍曹、入ります」

「――入れ」

 中隊長の声を確認してから、扉を開けた。部屋の中央にあるソファセットへ目を向けると来客者が2名、恰幅が良く嫌いな太った中年男――幸野大尉と教え子もどきが1名の計4人が居た。

「猿渡2等軍曹、到着致しました。で、中隊長、何用でしょうか?」

「おおう。やっと来たか。なあに、2~3日後には顔合わせするだろうが、せっかく先方が来てくれたんだ。お前も顔を合わせておけ」

 猿渡が扉を閉めると同時に中隊長である幸野大尉は、来客者たちとの談笑を止めてソファへと手招きした。

 応接室は部外の関係者等が来客した時にも使用されるとあって、調度品は品がないと言われない程度のものを揃えてあるが、それほど大きな部屋でもない。

 猿渡がソファに近づくと二人の来客者は腰を上げた。

 彼は二人が身に付けている階級章を素早く確認し、機先を制した。

「初めまして。第327教育中隊で助教をしております、猿渡二等軍曹です」

「第3艦隊練習艦隊所属士官候補生、クリスティーナ・〈ネルソン〉・ハンブリング。少尉です」

「同じく、フランチェスカ・〈東郷〉・トモエ。階級は彼女と同じく少尉です」

 お互いに一礼し、二人の少女はソファに腰を戻した。

 猿渡はもう一人の見知った者――金髪の少女の隣りに座ったが、その少女は「コーヒーでよろしいですね?」と言うと、猿渡の返事も待たずに立ち上がった。

 何時ものことなので、猿渡は気にしない。


 それよりも目の前に並んで座る二人の少女を観察した。

 クリスティーナと名乗った少女は煌びやかな金髪をツインテールに纏め、顔付きからは勝ち気そうに思えた。〈ネルソン〉という銘柄から考えれば、英国籍なのだろう。

 隣りに座るフランチェスカという少女は、少しウェーブの掛かった綺麗な銀髪を耳の下辺りで切り揃えた端正な髪型。顔付きからはそれほど勝ち気そうには見えない。どちらかと言えば、大人しそうに見えた。〈東郷〉の銘柄を自ら述べたが、顔立ちだけで判断すれば彼女はとても東洋人の血が混じっているようには見えない。

 とはいえ、二人とも有名銘柄の二重名字ダブル・ファミリーネームだ。それは遺伝子調整者の特徴のひとつで、彼らは外見ではなく銘柄で識別できる時がある。もちろん、伝統的に2つ以上の家名を受け継ぐ文化圏はまだまだあるが、相手が軍人ならば、名字の組み合わせで遺伝子調整者と類推することは理に適っていた。

 つまり、彼女たちはエリートの卵――いや、もう少尉である以上、雛鳥と言い表すべきか。

 それだけ分かれば充分だった。この後の予想も付いた。

「よかったな、猿渡。お前の習熟訓練で一緒になるのは、こんなに可愛いお嬢さんたちだよ」

 和やかに二人を紹介した幸野だったが、何時もはこんな性格ではない。酒を飲んでよい具合――ほろ酔い以上には出来上がっていた。

「そうですか。さすが航宙軍の方は編成の伝達が早いですな」

 実は、猿渡はまだ習熟訓練の編成を知らされていなかった。直属上官である幸野大尉に掛ける声音に棘が混じる。嫌味に思われようが、皮肉に聞こえようがどうでもいい。このほろ酔い気分で出来上がった中隊長は元々気に食わない。

「本日は急な来訪にも関わらず、対応して頂き、有り難う御座います」

 険悪な空気を断ち切るように、クリスティーナが謝辞を述べた。

 世界中の軍隊組織共通で使用するために簡略化された短縮英語バースト・イングリッシュではなく、完璧な日本語である。彼女は英語と日本語が喋れるが、遺伝子調整者デザインとして複数の言語を使いこなすのは普通のことであるし、フランチェスカに至っては母国語ネイティヴのように4カ国語を使いこなせた。

「もう数時間もしない内に、確か第3艦隊の出陣式が開催されるはずですが……正直、どんな要件ですか?」

 猿渡は言葉遣いに気を付けながら訊いた。気を抜くと残っている酒気も手伝って、暴言を連発してしまいそうになる。こういう時ほどアルコール分解剤の有り難みを感じるときはない。

「心配性と思われるかも知れませんが……」

 引き継ぐようにフランチェスカが口を開いた。クリスティーナは横目で親友を確認したが、落ち着き払っているようなので任せた。銀髪の少女は初対面の人物とすぐに仲良くなるタイプではないが、事務的な対応が出来ないというわけでもない。

「私たちは今回の習熟訓練の編成が、そのまま戦時編制へと移行する可能性が極めて高いと推察しております。当然、いま言ったことの全てが憶測なのですが、生死を共にする仲間であるならば、より早い段階で、より正確にお互いを理解しておくことが重要と判断し、不躾ではありますが、幸いにも本日公務で地上に降りたため来隊致しました。ただ、海兵隊でこのような宴が行なわれていたことは分かりませんでした。その点は申し訳ありません」

 フランチェスカは理由と謝意を述べてから僅かに頭を下げた。

「――と、まぁ、こう言ったわけで、猿渡を呼んだわけだよ。どうせお前は、酒しか飲んでいないだろう」

 相槌でも打つかのように顔が赤らめた中隊長が付け加えた。

「外れてはいませんが、有り難くもありませんね」

 上機嫌で喋る中隊長へ不機嫌そうに返す。この程度の事なら、急速アルコール分解剤を飲むんじゃなかった。と、後悔の念が過ぎる。

「しかし、物騒なことを平然と言うお嬢さま方だ。常在戦場とはいえやりすぎじゃないかな」

「対衛星砲用の原子炉がフル稼働する時点で察するべき事かと」

 クリスティーナが答え合わせのようにいうとフランチェスカが続けた。

「12年前に――」

 銀髪の少女の唇から漏れた断片に、猿渡の太い右眉がピクリと動いた。

「――コア持ち個体の撃破を成し遂げた特別挺身隊の方と共に戦えると言うことは、私たちにとっても大きな幸運です。()()特別挺身隊の生き残りと組めると知ったときは正直驚きましたし、神に感謝したほどです。時間があるときには、是非貴重な経験談をお聞かせ願えればと思います」

 フランチェスカはそう述べると、笑みを浮かべて右手を差し出した。

「俺たちが戦ったのは小型のコア個体で、しかも俺一人で成し遂げたことではない――」

 猿渡は可憐な銀髪の美少女の微笑みに舞い上がることもなかった。

 ただ、一瞬だけ眉間に深い皺が寄り、すぐさま消えただけだ。

 握手を交わす時、フランチェスカは両手で猿渡と握手し、続いてクリスティーナも同じように握手した。

 その後、猿渡の視線は中隊長へと移ったが、それは先ほどとは比較にならない程の敵意に満ちていた。

「中隊長殿。これはなかなか珍しい編成だが、どんな手を回した? ついでに言えば、正気か? 実戦は命がけだぞ」

 猿渡本来の柄の悪い声音で問いただす。部屋を入る前に考えていた事など綺麗さっぱり、彼の意識の中から消えてしまった。

「別に、()()何もしておらんよ」煽るように鷹揚に答える。

「航宙軍側の編成は知らないが、俺が受け持つ海兵隊側でさえ既に遺伝子調整者デザインが二人もいる。小隊規模の人員数で、遺伝子調整者が三人もいるなんて……いくら何でも集めすぎだ。何かしらの意図があるようにしか思えん」

 その疑問を、クリスティーナが中隊長よりも早く修正した。

「猿渡2等軍曹。3名ではなく、4名です」

「――?」

「私とフランチェスカも同じ隊です。ですから、そちらのアニー・〈ケリー〉・トンプソンとエイミー・〈ゴードン〉・霧島を含め、24名中4名が遺伝子調整者デザインとなります」

「まるで、実員指揮訓練でもやるみたいだな」

「だとしたら、私の気も楽なのですが」

 クリスティーナは余所行き用の笑顔で――つまり、とても可愛く見えるように微笑んだ。

 猿渡はそれを無視し、疑問を口にした。

「駆逐戦隊司令は?」

「まだ決まっておりません」

 フランチェスカの回答には満足出来ず、猿渡は中隊長へと視線を向けた。

「お前みたいな奴でも受け取るほど心の広い指揮官だ。有り難く、誠心誠意従えるんだな」

 酒で顔を赤くした中隊長は肩を竦めて部下へ言い放つが、それを受けても部下は顔色一つ変えない。

「命を張れない上官の下で、自ら先陣を切る部下なんて存在しませんよ。後ろ弾をし損ねたことが心残りでなりませんね」

 後ろ弾と聞いて、クリスティーナとフランチェスカは内心ドキッとした。

 それは味方からの射撃のことを指す――早い話が、上官殺しの隠語だ。

 つまり猿渡は中隊長を殺し損ねて残念だ。と、本人に向かって言い放っているのだ。

「生意気な口もほどほどにしておくんだな。お前みたいな奴は戦場でのたれ死ぬのがお似合いだ。ああ、葬式には呼ばなくても良い。小躍りする姿を他人には見せたくないしな」

「こんな上官じゃ、善意の部下に処理されるのも時間の問題か」

「お前以外、楯突く者など儂の中隊には誰一人としておらん」

 蛙の面に小便――男二人の短いが、険悪と嫌悪に満ちた遣り取りを見て、そんな諺がフランチェスカの脳裏に過ぎった。彼女は舌の根も乾かない内に前言を撤回したくなっていたし、クリスティーナも腕は立つが、相当な厄介者を押し付けられた可能性が高いと判断し始めていた。


 そんな二人にとって救いなのは、この険悪な遣り取りに対して、ひるまずに仲介する人物が部屋に戻ってきたことだ。

「二人とも客人の前では程々にして頂けませんか。書籍で読んだ日本人の恥の文化が、お二人に残っているのか疑問が湧きます」

 扉を開け、コーヒーカップをトレイに乗せて戻ってきた少女――いや、よく見れば、もう大人といってよい雰囲気を纏うアニー・〈ケリー〉・トンプソンが猿渡の前に大きめのマグカップをひとつ置いた。特に、何をするわけでもないが、彼女はそのまま猿渡の隣りに座った。

 クリスティーナは改めて、戻ってきた女性士官――世界最強の宇宙艦隊を擁する米国の遺伝子調整者デザインであるアニーに視線を移した。

 今年18歳になる彼女は海兵隊にいるだけあって、やわな身体付きをしていなかった。かと言って、男性隊員のように筋骨隆々でもない。見た目を一言で言い表すなら生粋のアスリート。それも持久力に優れたカモシカのような身体付き。そうでありながら、やせ細ったようには見えない体付き。女性として出るべきところはきっちり出ている。

 魅力的な兵士と魅惑的な女性の両立を体現するなら、彼女ほど理想的な体型の持ち主もそうそういないだろう。

 170センチ近い身長に、少し白みがかった金髪を軽くカールさせたセミロングにして肩上まで垂らしているが、作戦行動時には一つに纏め上げられる程度には梳いてある。澄んだ青い瞳に健康的な小麦色の肌。今着ているのはデザイン的には色気も何もないタイトスカートの軍服だが、セクシーなドレスが一番似合うだろうなとクリスティーナは思った。

「恥? ああ、500年ほどの前の古典でも読んだのか? 勿論、儂は身から溢れんばかりに持っているぞ。その点は心配しなくて良い」

「戦場じゃあ、必要ねぇよ」

「……まったく。だから、お二人とも人望がないのですよ」

 幸野大尉と猿渡2等軍曹の返答をうんざりした様子で無視して、アニー・〈ケリー〉・トンプソンは二人の遺伝子調整者へと向き直った。

「不安になった?」

 アニーなりのさり気ない気遣いのつもりだろうが、無意識にクリスティーナの反発を生んだ。クリスティーナにとっては子供扱いされたような気がして即座に反応を――それも少し攻撃的な――もっと正確に言えば子供じみた反応を示した。

「いいえ。猿渡2等軍曹のような歴戦の古参兵ベテランと共に戦えることは、心強い限りです」

 背筋を伸ばしたまま柔らかな笑みを作ってそう答えたが、半分本当で半分嘘。

 しかし猿渡の見た目と性格がどうあれ、コア持ち個体の撃破を成し遂げた軍人というのは、それだけで世界中のどこの国の軍隊でも重用される戦歴であり、言葉も階級も年齢も関係なく誰もが一目置かざるを得ない。

 いや、英雄と褒め称えても支障なく、否定する者など居るわけが無い。


 コアと呼ばれる特殊な組織を持つ異星生命体は、それにより極めて特殊な能力を持つ。

 今まで観測された最大サイズのコア持ちの異星生命体群は核兵器を耐え凌ぎ、ほぼ無の状態からも再生し、重力をも捻じ曲げる。小さくても再生能力は底なしであり、攻撃能力も非常識としか形容のしようがない。

 異性生命体INVELL(インベル)が例え獣サイズであったとしても、それがコア持ち個体ならば1個戦車大隊如き、新聞紙を破り捨てるより容易く鉄屑に変えていくだろう。

 それほどの敵と戦い、討ち滅ぼすことができた軍人。

 この時代の軍人たちが望み得る最高の肩書。

 それが、コア持ちの異星生命体を撃破するという戦歴。

 例え、本人が28人中の1人と謙遜しても、12年前の土星遭遇戦でコア持ち撃破を成し遂げ、なおかつ、今もこの世に生きている軍人は世界中に28人しかいないのだ。


 そう考えれば、世界最強の米国海兵隊に本籍を持つ軍人にしてエリートの卵である遺伝子調整者デザインのアニー・〈ケリー〉・トンプソンが、()()コーヒーを持ってきたのも納得が出来る。が、同時にまた一つ、疑問が湧く。

 それほどの戦歴を持ちながら、どうして猿渡は今も2等軍曹程度(・・・・・・)の階級章しか付けていないのだろう。

 今の遣り取りを見れば想像出来るが、それが真実だとしたら、この猿渡という軍曹は相当な曲者である。

 いや、疫病神とでも言うべきか。

 これも()()()()()()()()()()()たる遺伝子調整者デザインに課せられた、乗り越えるべき試練なのかと、クリスティーナは滅多に祈らない神へ『救い給え』と心の中だけで祈った。

「なら、心強いわ。私が上官だったら、どう指揮しようか考えるだけで面倒くさくてたまらないもの」

 少なくとも10歳は年下のアニーの暴言に、猿渡は鼻を鳴らした。

「だったら、転属させればいいだけの話しだ」

「この1年が負け戦みたいになるのが嫌なんです」

「はっ! 無駄な努力が好きな奴だ。マゾか? お前」

「二度とそんな戯言が言えないように、打ち負かしてあげる予定ですから」

「お前如き相手なら片腕一つで事足りそうだけどな。ま、俺に勝とうと努力するより、昇任試験の勉強した方が有意義だって事は、人生の先輩として誠心誠意、忠告しておいてやるよ」

「どうも、有難う御座います」

「どう致しまして」

 本音を隠す気がない二人にフランチェスカは胃が痛くなりそうだった。互いに挑発する気配と言動は隠そうともしない。

 上官と部下。先輩と後輩。どの角度から見ても、アニーと猿渡の対応は慇懃無礼にすらならない。

 しかし、フランチェスカは二人の遣り取りでふと気になったことがあった。

 アニーの階級は少尉で同じ遺伝子調整者だ。正規の英才教育を受けているのは名前で分かる。だが先程の彼女の会話は、まるで猿渡から訓練でも受けていたかのような口ぶりだ。

 この粗野な下士官から、彼女は何を学ぼうとしたのだろうか? 

 フランチェスカには興味を引く事項だった。

 下手すれば、相当無駄なことではと思った。

 遺伝子調整者は常に競争に晒される。

 これは常識だ。

 その為に、今も生み出されていると言っても過言では無い。

 そして、選別され続ける。

 これも当然だ。

 英才教育は選別を行なうためにある。

 彼女らのような人間は毎年生み出されているが、軍隊内の地位や役職にも限りがある。

 軍隊が人類存続に必要不可欠な組織であっても、無制限の増加を認めることは出来ないのだ。

 結果として遺伝子調整者の中でも、露骨なまでに――勝者と敗者が生まれる。

 勝者はエリート軍人として軍隊の内の出世街道をひた走り、退役後にはそれなりの社会的地位と名誉も確約されている。

 そして敗者となった側――その中でも特に、職務遂行能力が要求される基準に達しなかった遺伝子調整者は〈銘柄〉自体を失い、生まれたときから持っていた優遇処置の全てを失い、ごく普通の軍人として生きていくこととなる。

 ただの軍人として生きる――多くの遺伝子調整者たちが恐れる資格喪失処分――通称『中抜け』と言われる処置だ。

 そんな危険性を増やしてまで、この下士官から何かを学べるのだろうか?

 フランチェスカにアニーの行動が理解が出来なかった。

「それよりも気になることがあります」

 猿渡とアニーの会話を割って入るように、クリスティーナが口を開いた。

「なに?」

 答えたのはアニーだけで、猿渡はマグカップを口に運ぶことを止めようとしなかった。男はわざと音を立てながら無糖のコーヒーを啜る。

「補充兵が決まるのは何時になるのでしょうか?」

 真剣な面持ちで聞くクリスティーナ。

 それに対する海兵隊側の反応は三者三様だった。

 猿渡は何も言わずにコーヒーを飲み続け、幸野大尉も笑顔のままで、アニーだけが苦笑を浮かべた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ