URユニットフェス
開催されたURユニットフェスガチャの欄を開いて詳細を確認すると、詳しい確率などが表記されている。
【URユニットフェス:UR排出率4%アップ+ユニット排出率10%アップ+URユニット排出時、マルティナ・エロディの確率10%】
「うおお!? URの排出率4%もアップだと! しかもURユニットとマルティナが10%! 神ガチャか!」
このガチャじゃわからないけど、GCだとURの確率は1%だったからもし同じならこれで5%。
さらにそこからURユニットの確率が10%アップにマルティナはさらに10%。
これはかなりの良ガチャなんじゃないか! こんなの絶対URユニット引けちまう!
現在の手持ち魔石は1885個。これだけあれば間違いなく1回はマルティナを引けるはずだ!
この凄まじい神ガチャに俺は興奮していたのだが、ノール達の反応はやや冷めたものだった。
「凄い気もするでありますけど、あんな激戦だったんだからもう少し確率を上げてほしかったでありますなぁ」
「そうね。けど、中級じゃこんなものじゃない? この確率から考えたら、難易度が上がる毎にURの排出率が2%ずつ排出率が上がるのかもね」
「……そう考えたら神級はUR排出率12%アップなのか!? よっしゃ! 次は神話級やるぞ!」
「中級であれだったのに勝てる訳ないでありましょ……」
これだけ確率がアップするのなら、難易度があれだけ高かったのも納得できるな。
しかしノールの言うように、中級であの難易度ってことは神級をクリアするのなんて夢のまた夢。
もしカロンちゃんに挑んでいたら、開幕即死で全滅していたかもしれない。
今回のガチャでマルティナを引き当てれば、中級でどれぐらい強化されていたのかの比較もできそうだ。
そんな議論を俺達は交わしていたが、一方シスハ達はというと……ルーナとフリージアが子供の姿になったシスハと戯れていた。
「へー、シスハちゃんこの頃まだ神官じゃなかったんだー。何やってたの?」
「この頃は地元でストリートファイトをしてブイブイ言わしてましたよ。裏路地の覇者って呼ばれてたぜ」
「裏路地の覇者! 凄いんだよ!」
「ふむ、さすがシスハだ」
ぺったんこになった胸を張ってシスハはどや顔で語っていた。
子供の姿に馴染んできたのか、大人の時の口調と混ざってやがる。
裏路地の覇者って何だよ、凄いのかショボいのかわからんぞ。
というか、その歳でストリートファイトしてたのかよ。
子供の頃から強いとはさすがはURユニットってことか……。
子供のシスハ相手に戦っても、普通に負けそうで怖いぞ。
「さて、さっそくガチャといきたいところなんだが……今回は検証も兼ねてモフットにスキルを使って回してもらおうと思う」
「やっぱりモフットのスキルをガチャで使うのでありますか!」
「当たり前だろう! ここで使わずしていつ使う! 今だろ! ガチャしか勝たんぞ!」
「興奮して意味が分からない言動をし始めたわよ……。けど、使いどころとしてはガチャかもね。検証するのにちょうどいい機会だとは思うわ」
せっかくこんな神ガチャが来たんだ、進化したモフットの力を試すのにちょうどいい。
今回使って貰うつもりのスキルは勿論これだ。
【千載一遇】
望む幸運を引き寄せる。使用後一定期間使用不可。
このスキルの効果がどれほどのものなのか……見せてもらおうか、モフットの幸運とやらを!
「それではモフット、頼むぞ」
机の上にスマホを置き、ノールが膝の上にいたモフットをその前に運ぶ。
すると体の黄色いハートマークが光り輝いて、キリっとした表情をしながらガチャ画面をタップする。
画面に宝箱が表示され、銀、金、白、虹。虹で止まった。
「おお!? マジで1発目からUR来ちまったぞ!」
「進化したモフットの力は凄いでありますねぇ……」
「これでマルティナが来ればさらに凄いのだけれど……」
「1回で終わったら出番がないじゃないですかー。俺もガチャ引きたいんですけど!」
「私もガチャ回したーい!」
「成果があるだけいい。私が倒されたのも報われる」
【Rぬいぐるみ、SRエクスカリバール、Rトランシーバー、SRビーコン、SR身代わり玉、Rキャンプセット、SR祝福の首飾り、Rポーション×10、SR万能鞍、URモルスファルクス、URマルティナ・エロディ】
「んな!? URが2個だと! しかもマルティナと専用装備だぞ!」
「凄い! 凄いのでありますよモフット!」
「モフット凄い! 私にも運を分けてほしい!」
「お前は既に十分運があるだろ。私に分けるべきだ」
「これだけURを引けたら気持ちいいだろうな……でしょうね」
URが出るところまでは予想できたけど、まさかマルティナを引いた上にもう1個URを出してくるとは……。
モルスファルクスはマルティナの専用装備である大鎌だ。
ピックアップされてるとはいえ、武器と本人をピンポイントで引き当てるとは、まさに幸運以外の何物でもない。
これでモフットのスキルの効果は本物だと証明されたな。
モフットもどうだと言わんばかりに、むっふんと鼻息を鳴らしている。
「とりあえずクエストを達成して、マルティナを仲間に加える目的も果たせたわね。ガチャも1回で済んだしこれで撤退かしら?」
「……いや、続行だ」
「どうしてでありますか!? もうマルティナは引けたのでありますよ! これ以上ガチャを回してどうするのでありますか!」
「マルティナは引けた。が、それだけで済まして本当にいいのか?」
「また訳の分からないこと言い出しやがりましたね。俺もガチャ回したいからいいが、どういう意図があるんだ?」
「どうせ平八が引きたいだけだ」
「平八は強欲なんだよー」
ふふ、こいつら好き勝手いいやがって……まあいい。俺は今上機嫌だから許してやろう。
俺がこのまま続行しようとしているのにはちゃんと理由があるのだ。勿論俺がガチャを回したいのもある。
シスハ以外はもう撤退の雰囲気を出していたが、ここは懇切丁寧に説明をして納得させるとしよう。
「デバフ役のマルティナが増えたことで、パーティとしての基本戦力はほぼ整ったと思っていい。そこでこれからは、人数を増やすのと同じぐらい個の質を高めるべきだと思うんだ。マルティナとの戦いでお前らも何か思うことがあったんじゃあないか?」
「むむぅ……確かにマルティナ1人相手に全員でも苦戦したでありますし、もっと力を付けたいでありますね」
「うむ、1対1であいつにやられたのは悔しかった」
「俺にもっと力があれば、ルーナさんがやられずに済んだかもしれません……」
「私もあんまり活躍できなかったから、もっと強くなりたいんだよー」
「皆思うことは同じなのね。私やノールは1段階強化されているから、せめて皆同じぐらい強化されたいところだわ」
今回のURユニットバトルで個の強さがどれだけ脅威か実感できた。
アンデッドを使役しているとはいえ、マルティナ個人の力で俺達全員と互角にやり合い、ルーナを倒されてスキルまで使わされ、ギリギリのところまで追い詰められたんだ。
攻撃、回復、バフデバフが揃ったとなれば、パーティの人数だけじゃなく質も高めていく頃合いだと思う。
ノール達を限界突破させるのが1番の近道のはず。つまりガチャを回す必要があるのだ!
「という訳でだ。仲間になるの確定したマルティナも、間違いなく同じ気持ちを抱くだろう。だったらピックアップされてる今、2個目の召喚石を入手してマルティナの強化を狙うべきじゃないか? いや、2個と言わずに3個、あわよくば完凸だって夢じゃ……ククク」
「なんでありましょうか……URを狙うよりさらに深い泥沼に足を踏み込んだ気がするのでありますが……」
「マルティナのような笑い方しているわね……。けど、考え自体は悪くないんじゃないかしら」
「ガチャを回せるなら大歓迎ですよ。あいつを強化するのは癪だけど」
シスハは未だにマルティナに対してよく思ってないのかブスッと不満気な顔をしている。
だが、そんなシスハに対して意外にもルーナが宥めるような言葉を投げかけた。
「許してやれ。油断した私がやられたのは仕方ない。お互いに死力を尽くして戦った結果だ。それに私も生きてる」
「いつまでも根も持ってちゃいけないよ! 温かく迎えてあげよう!」
「むぅ……ルーナさんがそう言うなら……俺も正直少しやり過ぎた感があったからなぁ」
やられた当人であるルーナがこう言ってるんだから、シスハもこれ以上とやかく言う訳にもいかないだろう。
……逆にマルティナの方が心にトラウマを抱えてそうだけどな。
とりあえず皆ガチャを回すのに賛成ってことで、もう1個マルティナの召喚石を狙ってガチャを回すことに。
今回は各3回ずつガチャると決め、まずは続けてモフットがガチャを回す。
もしかするとまだスキルの効果が継続している可能性もある。
果たしてどうなるか……。
【R粘着玉、Rぬいぐるみ、Rポーション×10、R閃光玉、R布の服、Rお守り、R食料、R金の肩パット、Rボーンネックレス、Rガスマスク、Rグローブ】
【SRエクスカリバール、R望遠鏡、SR鍋の蓋、R鎖帷子、SRニケの靴、SR賢者の石、SR守護の指輪、SR高級おやつ、Rマジックポーション×10、SR仕込み刀、SRマジックブレード】
【R銀の靴、SRカドゥケウスの紋章、R万能薬、SRウエストポーチ、Rトランシーバー、SR身代わり玉、Rメタルウィップ、SR癒しの宝玉、R葉巻、SR高級酒、SRビーコン】
「うーむ、スキルの効果は1回だけなのか。しかもあのモフットがグロ画像を引き当てるだと……」
「スキルの1回に大量の運を込めているのかもね。再使用するのにどれだけかかるのか気になるわ」
「それならURが1度に2つも出たのも納得でありますね」
何回も継続するなんてそんな虫のいい話はさすがにないか。
モフットは元々運がいいけど、あのスキルを使ってその運をあの1回に集中させている説は十分にあるな。
10回SSRを引く代わりに1回URを引けるって感覚だな。
モフットのスキル検証兼ガチャが終わり、次はノールの番。
モフットに次ぐ運の持ち主だから期待したいところだが、結果はというと……。
【SSR破魔矢、R食料、SR脱出装置、Rシルバーソード、SR賢者の指輪、Rフレイムロッド、SR高級おやつ、SRマジックブレード、SR四次元箱、Rチャクラム、Rキャンプセット】
【Rボーンナイフ、R鉄枷、SR守護の指輪、SR鍋の蓋、Rポーション×10、SR希少鉱石、R粘着玉、SR高級料理、SRフランシスカ、Rエストック、R銀の斧】
【SRエクスカリバール、Rゴールドブレード、SR鎖鎌、Rぬいぐるみ、SRカドゥケウスの紋章、Rトランシーバー、SRショルダーバッグ、R布の服、R万能薬、Rホットリング、R閃光玉】
ノールがSSR1個だと……ま、まあモフットのすぐ後だからこういう時もある。
焦らず次はエステルの番となったが、結果は同じような感じだった。
【Rおやつ、SR白金塊、SR高級酒、Rマジックポーション×10、SRバタフライグリップ、SRビーコン、Rお守り、SRニケの靴、SR四次元箱、SR希少鉱石、R鉄枷】
【Rキャンプセット、SR身代わり玉、SR慈愛の指輪、Rぬいぐるみ、SR金の大鎌、Rメタルウィップ、SRスタビライザー、R食料、Rアイスロッド、SR命の宝玉、R手裏剣】
【SRマジックシールド、R万能薬、SR爆裂券、R閃光玉、SR鍋の蓋、SSRマジックタレット、Rゴールドブレード、SR遮音機、SRニケの靴、Rティアラ、R煙玉】
ぐぬぬ、UR4%アップとはいえそう簡単には出てくれないか。
1回目でモフットが2枚抜きした時点で撤退するべきだったのでは……いや、弱気になってどうする!
ガチャは出るまで回せば出るんだ! こんなんじゃ完凸なんて夢のまた夢だぞ!
そう強気になってはみたものの、お次はシスハの番だ。
腕まくりをして自信満々な子供姿のシスハを見ると不安しかない。
「おっしゃ! 俺の番ですね! 今回はURを引いてやるからな!」
「頑張れシスハ」
「シスハちゃん頑張れー!」
ルーナとフリージアの声援を受けながら、シスハはガチャボタンをタップした。
画面に宝箱が表示され、銀、金、白、虹。虹で止まった。ひょ!?
「へへっ、俺が本気を出せばざっとこんなもんですね!」
「シスハがURを引くなんて珍しいわ。今日は吹雪になるかもね」
「きっとシスハちゃんの頑張りを神様が褒めてくれたんだよ!」
親指を立ててシスハは得意げなどや顔をかましている。
エステルの言うように本当に珍しい事態。子供の姿になって運気でも上がったのか?
けど、シスハはURユニットバトルでのMVP。ガチャでURを引き当てるぐらいの報われてもいいはずだ。
さて、これでマルティナが出てくれるといいのだが……。
【Rポーション×10、SR白金塊、SR獅子の心、SRニケの靴、R金庫、SR慈愛の指輪、Rトランシーバー、SRトゲ付き肩パット、SR高級マットレス、SRエクスカリバール、URルーナ・ヴァラド】
「私か。これで強化される。やったぜ」
「初めてルーナを迎えたコンプリートを揃えたのもシスハでありましたよね」
「ふふふ、これも俺とルーナさんの絆ってやつですね!」
くっ、ピックアップをすり抜けやがったか……。
しかしルーナが強化されるのはありがたい。
まさかここでも引き当てるとは、シスハとルーナには本当に妙な絆がありそうだな。
そのまま続けてシスハは2回ガチャを回した。
【R万能薬、SR身代わり玉、Rおやつ、SR仕込み刀、Rお守り、R閃光玉、SR慈愛の指輪、Rぬいぐるみ、SR賢者の石、SRエクリプスソード、R煙玉】
【SSRライフルソード、SR守護の指輪、Rポーション×10、SR賢者の指輪、Rモニター、R金塊、SR高級料理、R薄い本、SRゴールドシューズ、Rカトラス、SRカースドロッド】
URを出せたことで満足したのか、満足げな様子でシスハはガチャを終えた。
ルーナの膝の上に座って頭を撫でられて凄く幸せそうにしている。
そんなシスハの次は幸運勢であるフリージアだ。
【Rアイスリング、SRマジックブレード、Rトランシーバー、SSR覇者の腕輪、Rぬいぐるみ、SR天使の衣、R弁当箱、SR千里眼、R香水、SR賢者の石、Rランプ】
【Rボーンナイフ、SR爆裂券、R食料、SR鍋の蓋、Rマジックポーション×10、SRエクスカリバール、SRニケの靴、SRマジックガン、SRハイポーション×10、Rサンダーリング、R鉄槍】
【R閃光玉、SR高級おやつ、R金庫、SRウエストポーチ、SSRアダマントアーマー、Rシルバーアーマー、SR希少鉱石、SRマジックキャンセラー、Rウィンドリング、R金塊、Rコンロ】
「むー、全然いいの引けなかったぁー。私もUR引きたいー」
「SSR出てる時点で十分運はいいんだけどな」
「そうね。いくら確率アップされてるとはいえ、URはそう簡単に引けるものじゃないわよ」
URは出なかったもののやはり安定して運がいいな。
もし全員回してもマルティナが出てこなかったら、ノールとフリージアに出るまで回させるか?
それとも今回運が良さげなシスハの方がいいか?
うーむ、毎回ガチャ運は乱高下するから難しい。
そんな訳でお次は俺の番だ。
「マルティナを限凸させたいところだが、やっぱり未入手のユニットを出したいよなぁ」
「そうやって欲張るからいつも運が悪いのでありますよ」
「ははは、俺が欲張りだと? これはガチャを回す人が全員思うぐらい当たり前のことだ。つまり俺は欲深くない!」
「無理矢理解釈を曲げたところで欲深いのに変わりはないと思うのだけれど……」
URユニットを引く、限凸もさせる、完凸もしたい、この一挙全取りの願望はガチャをするなら誰だって持ち合わせるもの。
俺が特別欲深い訳じゃ決してないってことさ! つまり物欲センサーは絶対に反応しない!
ノール達の批難の目をこの俺の圧倒的ガチャ運を持ってしてねじ伏せるように、力強くスマホをタップしていく。
【Rマジックポーション×10、SR慈愛の指輪、R銀塊、SR雷拳、R食料、Rゴールドブレード、SRマジックガン、R鋼の鎌、SRタワーシールド、R鋼の靴、SR命の宝玉】
【Rおやつ、SR高級酒、R万能薬、SR身代わり玉、R閃光玉、SR守護の指輪、Rクロムアーマー、SRエクスカリバール、SRマジックブレード、Rヒノキの杖、SRハイポーション×10】
【Rマジックペーパー、SR鍋の蓋、Rぬいぐるみ、SR魅惑の耳飾り、R増強剤、Rキャンドル、R金庫、SRエクリプスソード、Rペンダント、Rホットリング、Rマジックダイナマイト】
「何故だぁぁぁぁぁぁ! この流れなら普通UR来るだろ! 何かの間違いだ! もう1回、もう1回やらせてくれ!」
「はいはい、お約束のパターンはもういいのでありますよ。没収であります」
「ははは、やっぱり平八は欲深いってことですね! 少しは謙虚な俺を見習ったらどうだ?」
「お前にだけは言われたくねーよ!」
こいつ子供の姿でも煽ってきやがって! 大人の時と中身変わってないどころかさらに悪化してやがんぞ!
色々と文句を言いたかったが紳士的な態度で何とか堪え、お次はルーナの番だ。
「私で一巡か。これで出なかったらどうする?」
「うーん、今のところ魔石950個使ってるからなぁ。マルティナの召喚石をもう1個欲しいところだが、ルーナが1凸になるから正直十分ではあるか」
「かなりお得なガチャではあるけれど、深追いし過ぎるのも考えものね。ただ、この機会にせめてマルティナを1段階強化したいのは確かだわ」
くっ、URの確率が4%アップとはいえ沼る時は沼る、それがガチャだ。
天井があるなら完凸までの上限が決まっているからそこまで回せるが、このガチャにそんな物はない。
普段より出やすくなっていても、現時点で1個しか召喚石が出てないとなると手持ちの魔石を全て使ってもう1回出せるか怪しいところ。
すり抜けとはいえルーナが被って1凸できるようになったから、それで満足して撤退するのも選択肢の1つだ。
既に11連を19回回して消費した魔石は950個。手持ちは1000個を切ってしまった。
これ以上使えばしばらくガチャはお預けになるが、ここまで使った以上成果を得ずに撤退なんてできる訳もない。
どうするかはこの後にするとして、まずはルーナのガチャを見守るとしよう。
【Rおやつ、SRマジックブレード、SR守護の指輪、R銀塊、SR魅惑の耳飾り、R食料、SRウエストポーチ、R栄養剤、Rお守り、Rポーション×10、SR爆裂券】
1回目を普通に回し終えたルーナは続けて2回目を引いた。
画面に宝箱が表示され、銀、金、白、虹。虹で止まった。
「むっ、きたぞ」
「ルーナちゃんも凄いんだよ!」
「さすがルーナさん! 俺とルーナさんでURを引くなんて、やはり強い絆で結ばれているんだな!」
「絆が関係あるかはわからないけど、URユニットバトルで頑張った2人が引くのは運命的なものを感じるわ」
「こうやって報われるならあのクエストもよりやる気が出そうでありますね」
ルーナも結果的にマルティナにやられたとはいえ、積極的に攻めて頑張っていたのに違いはない。
ガチャ運ってやつはこういうのも関係しているのだろうか……ま、URを引いてくれるならありがたいことだ。
さてさて、次はどのURを引けたかな。オープンザガチャ!
【SR白金塊、R食料、SR希少鉱石、SR幸福の指輪、R閃光玉、SR高級おやつ、Rぬいぐるみ、Rマジックポーション×10、SRエクスカリバール、R催涙玉、URマルティナ・エロディ】
「おお! マルティナなのでありますよ!」
「ふむ、私を倒した相手を引き当てるのは何とも言えない気持ちだ。URを引けたのは悪い気はしないが」
「これで今回のガチャの目標は達成ってところね」
よし、よしよしよし! 2回目のマルティナを引行けたぞ!
限凸を狙えないかと不安が過っていたが、よくぞやってくれたな! ルーナ偉いぞ!
「さて、このままガチャを続行するとしようか」
「何しれっとガチャを続けようとしてるのでありますか! 引けたんだから終わりでありましょ!」
「まあ待て、話を聞くんだ。2回目も引けたんだ、流れが来ている、確実に着実に。これはもういけるところまで行くべきではないのだろうか?」
「ダメでありますよ! 魔石を全部使い切ったら、また貯めるのが大変であります!」
「今使わずにいつ使うっていうんだよ! 魔石は使うために貯めているんだ! 貯めるために貯めてるんじゃないんだぞ! 目的と手段を見失うんじゃあない!」
「見失っているのは大倉殿の方でありますよ! 決めた目標を破って貯蓄をすっからかんにしてどうするのでありますか! 後で苦しむのであります!」
徹底的に反抗してくるノールと揉み合いになり、しばらくガチャを回すかの攻防が続いた。
くっ、こいつ、魔石集めで心にトラウマを負っているからって毎回阻止してきやがって!
「子供の頃の感性から見ても、平八ってロクでもない奴なんですね。今の俺でもドン引きだぜ」
「シスハもあまり変わらないと思うけれど……」
「そ、そんなことはないですよ! ……少し自分を見直そうかな」
シスハ達のそんな会話を耳に拾いつつも、結局俺はノールに制圧されてガチャの継続は諦めた。
ぐぬぬ、せっかくだから完凸を狙いたかったんだが……まあ、今回はURユニットバトルのお試しみたいなものだ。
これで天井でもあるなら問答無用で引き続けるけど、既にマルティナを引いて限界突破もさせるって目的も達成したのなら、撤退する判断は間違いでもない。
これで戦力も増強できたし、準備を整えて次は上級か超級に挑んでクリアした時、灰になって燃え尽きるまで思う存分ガチャを回すとしよう。




