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閑話 お正月ガチャ

ハッピーニューイヤー! 明けましておめでとうございます!

という訳でお正月ガチャのお話です。

この回の時期、魔石、ガチャの排出物は本編と関係ありません。

 冬に入って雪が降る季節になった頃。

 寒さに震えながら俺は自室でコタツにこもっていた。


「あー、寒い。本格的に冷え込んできたなぁ」


「冬だもの。けど、こうして温まるのもいいじゃない。はい、お兄さん」


「おっ、ありがとう」


 エステルが剥いてくれたミカンを受け取り口の中へ放り込む。

 うむ、すっかり冬って感じがするな。

 コタツを部屋に導入してから、エステルもすっかり俺の部屋に入り浸り本を読んで過ごすようになっていた。


「こうコタツで温まってると年末年始って気がするなぁ」


「そういえば町でも年明けを祝ったりしているみたいね。ノールとフリージアが楽しそうって言ってたわよ」


「あっ、あるんだ年明けのイベント」


 年始のイベントといったらお正月だけど、この世界にも同じような行事があったんだなぁ。

 そういえば外で何やら騒いでいた気もする。

 俺は基本インドア派なのでそういう行事に疎いのだ。

 なんて感想を抱いていると、突然声が聞こえた。


「やれやれ。こんな寒い日は寝るに限る」


 ズボッとコタツからルーナの顔だけが出てきた。


「うおっ!? い、いつの間にいたんだ!」


「コタツの中で温まっていたのね。ベッドでは寝ないの?」


「勿論ベッドでも寝る。が、ここで寝るのも格別だ。私にも気分というものがある」


「そ、そうなのね」


 まるでコタツの中で丸まってる猫みたいだな……。

 コタツに入りながら寝るのが気持ちいいのはわかるけど。


 今度はトントンと音が聞こえて扉が開くと、シスハが部屋に入ってきた。

 そのまま同じくズボッとコタツに入ってルーナの隣に座る。


「あー、さぶさぶ。ホント最近は寒いですねー。お茶持ってきましたよー。温かい物どうぞー」


「おー、温かい物いただきまー」


 シスハから受け取った温かいお茶をずずっと啜って一息つき、またのんびりとした時間が過ぎていく。

 と、またガチャリと扉が開き、フリージアと鍋を持ったノールが入ってくる。


「皆ここにいたでありますか。お昼にお鍋持って来たのでありますよー」


「私もお手伝いー」


「おー、美味そうだな」


 昼から鍋とはまた豪勢な。

 クェレス産のキノコがよく煮えて美味そうな……。


「というかさ、俺の部屋に集まり過ぎじゃね?」


「大倉さんの部屋にだけこれ置いてあるのがズルいんですよ」


「いやぁ、お前達がここまでコタツに興味示すと思わなかったからさ。ガチャで1つしか出てないし」


 実はこのコタツ、ガチャから出たSSRだったりする。

 中に加熱する装置がないのに何故か暖まる仕様で、ボタン1つで手の平サイズの箱に仕舞える優れ物。

 居間だと邪魔になりそうだから俺の部屋に設置していたのだが、ノール達も気に入ってしまい最近はこんな様子だ。


 とりあえず腹も減っていたのでノールが作ってくれた鍋を皆で食べ始めたのだが、突然スマホが振動した。


「ん? ……へぁ!?」


「ど、どうしたのでありますか!」


「それを見て驚くってことはガチャかしら?」


「ああ、どうやら正月ガチャがきたようだ」


【お正月108連煩悩ガチャ開催! 年の初めに煩悩を振り払おう! 季節限定URユニット1体確定! ※1回限り】なんてスマホの画面にデカデカと表示されていた。


「おおおお! 素晴らしい! 素晴らしいガチャだぞこれは!」


「108連とはまた凄い数でありますね」


「煩悩の塊のようなガチャで煩悩を払おうってどういうことかしら……」


「これでいい結果を出して欲望を満たせってことでしょうか。なかなかいいガチャじゃあありませんか」


「……いいガチャか?」


「面白そう! 早く回してみようよ!」


 年始早々UR確定ガチャなんて素晴らしいじゃあないか!

 回すのに魔石は500個、しかも同名アイテムの被りもあるようだ。

 ガチャ10回で110連なの考えるとちょっと損だが、季節限定URユニット1体確定ならむしろ爆アド!

 回すしかないじゃあないか!


 煩悩ガチャをタップすると虹色の宝箱が表示され、次々と中身が出てくる。


 ――――――

・UR【迎春の乙女】ノール・ファニャ

・SSR七福神

・SSR賽銭箱

・SR振袖×5

・SR巫女服×3

・SR餅つきセット×2

・SR正月遊びセット×3

・Rお年玉×16

・Rおみくじ×25

・Rしめかざり×4

・R門松×7

・R破魔弓×5

・R破魔矢×7

・R鏡餅×5

・Rお守り×8

・Rおせち料理×15

 ――――――


「わ、私の限定衣装でありますか!?」


「ノールちゃんおめでとう!」


「ノールの限定衣装となるとどんな感じなのかしら」


「私やエステルさんも以前限定衣装が出ましたからね。ノールさんはどんな風になるのか気になりますね」


「ふむ、少し羨ましい」


 おー、まさかノールの季節限定衣装が出てくるとは……ガチャ結果は正直UR1つだから微妙だが、これだけでも回した価値はあるか。

 にしてもだよ。


「この排出内容を見る限り、お正月に関連するのしか出ないんだな」


「ガチャにもお正月って書いてあったけれど、これもクリスマスのようにお兄さんの世界のイベントなの?」


「ああ、簡単にいえば年明けを祝う行事だな」


「ほほぉ、なにやらそれ用の服も出ているようですし、せっかくだからそのお正月のお祝いとやらをやってみませんか?」


「別にいいけど……まあ雰囲気だけでもそれっぽくしておくか」


 正月といえば色々とあるが、今回出たガチャのアイテムを使って正月気分を味わうとするか。


「と、その前に。ノール、せっかく限定衣装が出たんだから変更してみるか?」


「勿論なのでありますよ! むふふ、乙女だなんて照れちゃうでありますねぇ」


 ノールは頭をかきながら口元を緩めてテレテレしている。

 乙女って付いてるのがよっぽど嬉しいんだな。

 こいつの季節限定衣装はどんな感じなんだろうか。

 正直アイマスクとか普段の格好があれだから、まともな気がしないんだが……。


 さっそくスマホを操作してノールの称号を切り替える。

 スマホから光が溢れ出し彼女の体に纏わり付き、一際大きな光を放つ。

 そして光が治まると、そこには青みがかった銀色の振袖を着た絶世の美少女の姿が。

 銀髪を首の後ろで丸くまとめ、青色の花のような髪飾りが栄えている。

 いつもならここでアイマスクが装着されて可愛らしい姿も台無しになっているのだが、なんと素顔のままだ。

 綺麗でめちゃくちゃ可愛いぞ!


「綺麗! 綺麗なんだよノールちゃん!」


「そ、そう? えへへ、ちょっと恥ずかしい……あれ?」


 フリージアの褒め言葉に顔を赤らめて恥ずかしそうにしていたが、顔をペタペタと触った途端叫び出した。


「ぴゃぁぁぁぁぁ!? マスク! マスクどこ!」


「ちょ、落ち着け!」


「落ち着いてられない! どうして素顔なの!」


「相変わらず素顔になると駄目なのね……」


「もう随分と慣れてきているはずなんですけどねぇ。2人だけの時は割と素顔を見せてくれますし」


 ワタワタと混乱して顔を茹蛸のように赤くするノールをエステル達が宥めて、なんとかノールは落ち着きを取り戻した。

 涙目でギュッと服を握って恥ずかしそうにしているけど。

 相変わらず口調まで変わるんだな。


「ノール、せっかく綺麗な服を着ているんだから、今日ぐらい素顔でいたら?」


「う、うぅ~」


「せっかくの限定衣装なんですから、顔を隠しちゃうのは勿体ないですよ。もっと自信を持ってください」


「うむ、たまには素のノールと過ごしたい」


「ノールちゃん、大丈夫だよ! だって凄く可愛くて綺麗だもん!」


 エステル達がフォローしている間俺は黙っていたが、突然全員こっちを振り向いてジーっと見ている。

 えっ、俺も言わないと駄目なのか!?


「あっ……えっと、よく似合ってると思うぞ、うん」


「……本当に?」


「ああ、本当に綺麗だと思うしそう恥ずかしがるなよ」


「……そ、それじゃあ今日はこのままで」


 俯いて未だに恥ずかしそうにしているが、どうやらこのまま素顔で過ごすみたいだ。

 召喚した当初に比べたらかなりマシになっているみたいだけど、まだまだ素顔になるのは恥ずかしいんだな。


 それからエステル達もガチャから出た振袖に着替え始めた。

 フリージアは緑、ルーナは黒の足元まで丈のある振袖を選んだみたいだ。

 エステルは紫色で太もも辺りまでのミニ丈ドレスと可愛らしい。

 着付けはノールにやってもらっている。


「ノールのと比べると見劣りしちゃうけど、この服可愛いわね」


「うぅ、でもちょっと動き辛い……私は苦手かもなんだよ」


「その服で走り回ろうとするな。シスハは別の服なのだな」


「うふふ、巫女服ってやつです。何となく神聖な感じがしましたのでこっちにしました」


 シスハだけ白と赤の交じったよく見る巫女服を着ている。

 髪を後ろで結わいて普段のノールのような感じだ。

 これだけで邪悪な神官が清楚な巫女に見えてくるぞ。


 全員着替えも終わり、ノールが首を傾げながら質問をしてきた。


「それで、お正月って何をすればいいんですか?」


「うーん、ぶっちゃけ特にやることないんだよなぁ。神社に初詣するぐらいだけど、この世界じゃそういうのもないし。とりあえず一緒に出てきた賽銭箱に金銭でも入れるか」


「へぇ、それってどんな意味があるの?」


「日頃の感謝を込めて神様にお礼をしたり、今年の願い事の願掛けをするっていう感じかな」


 正月といえば初詣。それ以外にやることといえば家族でゆっくり過ごしたり、旅行行ったりなどなどだろう。

 俺は毎年寝正月だったけどさ。

 この世界だと神社とかもないし、ガチャで一緒に出てきた賽銭箱にお供えして雰囲気だけでも味わってもらおう。

 後でセヴァリアの神殿に顔を出してもいいかもしれない。実際に守護神様がいるし。


 庭に出てスマホで賽銭箱を選択すると、小さな神社のような建物が実体化された。

 賽銭箱は勿論のこと、鳥居や鈴紐などもあって本格的だ。

 見本としてまず俺が軽くお辞儀をしてから賽銭箱に金を入れる。

 元の世界のは無いから仕方なくこの世界のだ。

 そして鈴を鳴らしてお辞儀を2回してから2回手を叩き、最後にまた1回お辞儀して終わりだ。


 ノール達も俺の真似をして各々同じように賽銭を入れてお祈りしている。

 が、ルーナだけは賽銭を入れて祈ることなく戻ってきて、腕を組み不満そうな顔をしていた。


「ルーナはやらないのか」


「神に祈るなどごめんだ。気分が悪くなる。邪神になら祈るぞ?」


「あっ、勘弁してください……」


 吸血鬼だからこういう行事は不本意なのだろうか。邪神になんて祈らないでくれ!

 まあ、賽銭だけは入れてたから多少の譲歩はしたってところかな。


「フリージアは何か祈ったのか?」


「うん! 皆で楽しく過ごせますようにってお願いしたよ!」


「フリージアらしいお願いだね」


「そういうノールはどうなんだ?」


「えっと、このまま幸せに皆と暮らしたいなって……あと美味しいもの沢山食べたいです」


「結局そんな可愛らしい姿になっても食いしん坊のままなのか……」


「い、いいじゃないですか!」


 ノールはむぅーと頬をぷくっと膨らませている。

 素顔のまま可愛い仕草しないでもらおうか!


「シスハはどうなんだ?」


「それは当然今年も沢山美味い酒を飲んで暴れ回りルーナさんと過ごして……ごほん、皆さんが安全に過ごせるよう祈りましたよ」


「おいこら、嘘吐いてんじゃねぇ!」


 こいつ、巫女さんの格好してなんてこと願ってやがるんだ。本当にどうしようもない奴だな。

 そう呆れていると、ツンツンと体を突かれた。

 振り向くとそこにはニコニコと笑顔で俺を見上げるエステルさん。


「私には聞かないの?」


「あー、えっと……エステルも仲良くしたいとかそんな感じか?」


「んー、そうね。ちょっと違うけれど大体そんな感じかしら。ね、お兄さん」


 ちょこんと首を傾げながら可愛らしく言ってるけど、妙な悪寒がするんですが……深くは聞かないでおこう。

 皆の願い事を聞いていると、今度はノールが俺に聞いてきた。


「大倉さんは何をお祈りしたんですか?」


「ははは、当然ガチャで沢山UR引かせてくださいって切実に願ったぞ!」


「皆がいいお願いをしている中、欲望を隠さずに願ってますよこの人……ロクでなしですね」


「さすが平八だ」


 全員が俺を呆れ顔で見ながらうんうんと頷いている。

 わ、悪かったなロクでなしで!

 賽銭も終わり次やるとしたら……。


「後は定番のおみくじでもやるか。これで今年の運勢を占うんだ」


「へぇー、ガチャみたいです」


「ちょっと面白そうね」


「うふふ、きっと私は幸運が訪れるに違いありませんね」


 ガチャでおみくじも出ていたし、せっかくだからこれで運試しでもやるか。

 各自にスマホでおみくじを選択させ、出てきた紙をそれぞれ確認している。


「あっ、大吉です」


「私も大吉! 一緒だねノールちゃん!」


「私は吉ね」


「私もだ」


 ノールとフリージアが大吉、エステルとルーナが吉か。

 幸運勢であるノール達は本当に運がいいなぁ。

 一方、残ったお1人の神官様は紙を眺めてプルプルと震えていた。


「おい、お前はどうだったんだ?」


「……凶です」


「ぷっ、ははは! 日頃の行いが悪いからだな!」


「そういう大倉さんはどうなんですか! 人のことを笑うようじゃきっと悪いに違いありません!」


「ははは、この平八を舐めないでもらおうか。間違いなく大吉だぞ」


 いつもいつも欲望に塗れた言動してるから凶なんて引くのさ!

 この謙虚な平八の手にかかれば間違いなく大吉、最悪でも吉が妥当だ。

 自信満々に俺もおみくじを引いて紙を広げる。

 すると……そこにはデカデカと大凶の文字が。


「ぷっ、ははははは! 大凶ですって大凶! 人のこと笑うからそうなるんですよ!」


「う、うるせぇ!」


 嘘だ! こんな結果間違いだ! というか大凶なんておみくじに入ってるのかよ!

 動揺しながら紙を見ると、大凶の文字の下に【もっと自分を省みましょう。ガチャは程ほどにね】と書いてある。

 なんだよこの具体的な内容! ……今後はもう少し反省しようかな。


「ねーねー平八、お年玉っていうのなんなの?」


「ああ、お年玉っていうのは……そうだ、ガチャのとは別に俺のポケットマネーからお年玉やるよ。急だから袋とかないけどさ」


 ガチャでもお年玉が出ていたけど、俺個人としてフリージア達にもお年玉をやるとするか。

 自分で稼いだポケットマネーから金貨1枚取り出してフリージア、ルーナ、エステル、ノールに渡した。


「えっ、くれるの!? いいの平八!?」


「ああ、でも無駄使いするじゃないぞ」


「やった! ありがとう!」


「ありがとう。平八太っ腹だ」


「私もいいの? ふふ、ありがとうお兄さん」


「私まで貰っちゃいました。ありがとうございます」


 ノール達が嬉しそうにしていると、シスハもずいっと前に来て自分を指差してアピールしている。


「大倉さん、私、私にはないんですか」


「……いいぞ。ほら、落とし玉だ」


 シスハの手の平の上に、準備していた木製の玉を落としてやった。

 シスハは一瞬キョトンとした表情をしたが、すぐに笑みを浮かべる。

 そして手の平に乗っていた木の玉をバキバキと音を鳴らしながら握り潰した。


「ほほ、なかなか面白い冗談ですね」


「冗談冗談! ほら、お前にもやるよ!」


「うふふ、ありがとうございますー」


 シスハにも金貨を1枚渡してやると、凄く嬉しそうにはしゃいでいる。

 無事に初詣のような物も終わり、しめかざりや門松、鏡餅などを飾って自宅も正月風にしてみた。

 それから餅つきセットで餅を突いたり、正月遊びセットで羽根突きやカルタをしたりなどして過ごす。

 15個も出たおせち料理は、俺達も食べつつ大半がノールの胃袋の中に消えていった。

 素顔で可愛い姿をしていても、食べる量はいつも通りなんだな……体のどこにあの量の料理が入るのだろうか。


 外に出て羽根突きをしているフリージアとシスハの姿を見ながら、横で一緒にそれを眺めていたノールに声を掛けた。


「もうすっかり慣れたみたいだな。こういう日ぐらい素顔でいるのもいいだろう?」


「あっ、はい。この姿だとちょっと自信があるみたいです。それに大倉さん達と一緒なら、私もそこまで恥ずかしくないです」


「そ、そうか。せっかくだし休憩がてらちょっとその辺でも歩かないか?」


「はい、いいですよ」


 素顔のままのノールと外に出る機会なんて今まで1度もなかったから、つい散歩しないかと言ってしまった。

 ふとエステルを見るとちょっと頬を膨らませて不満そうにしていたが、すぐに仕方なさそうに笑みを浮かべて手を振ってくれる。

 こうして俺はノールと2人っきりで少しばかりの散歩をすることに。


「ノール、歩きづらくはないか?」


「着慣れないので少しだけ。でも大丈夫です」


「そっか」


 ノールがこうやって着飾る姿なんて見たことがないからなぁ。

 今日のノールは動きも大人しく、恥ずかしさのせいか何ともいえない儚さがあって乙女している。

 そのままお互いに会話もなく、無言で歩き続けていたが……俺の方から話題を切り出した。


「去年も色々とあって大変だったなぁ」


「そうですね。でも、大倉さん達と一緒だと大変だとしても楽しかったです。……あっ、魔石狩りは別です!」


「おいおい、そこは魔石狩りも楽しいって言うべきだろう」


「嫌です!」


 素顔モードのノールでもそこは譲ってくれないのか!

 キリッとした表情で嫌と言ったノールだったが、その後ふふっとおかしそうにはにかんだ。


「今年もよろしくお願いしますね、平八さん」


「おう、こちらこそよろしく頼むぞ」

今年もよろしくお願いいたします。


クリスマスに続いて正月もソシャゲのガチャで天井に……毎年正月のガチャはどうしてこうなるのかorz

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― 新着の感想 ―
[一言] エステル、シスハはすでに水着とサンタで出たから…という、メタい考えは抜きにして、、、 振袖ノール!しかもアイマスクがないから、乙女ノール!! これ以上ない、ベストな人のスペシャル衣装が当た…
[一言] アイマスクを外した性格でギャップ力を推して行けば正統ヒロイン枠に食い込めるか…? 普段は外すことがそうないからピンポイントヒロインになりそう 正月ガチャはちょっと回して出なかったので後の周…
[良い点] 大倉殿から平八さんと書く細やかな変更 [気になる点] 今回は衣装(アイテム)では無く、ユニットガチャ。 ダブリによる強化は無いのでしょうか。 限定衣装の同一ユニットは大抵別扱いと思いました…
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