16分●わんこラジオ!! 【男3女1】 声劇用台本
わんこラジオ!!
【不問3女1】
・オクト
・センヴァー
・ノヴェン
・メイ
ノヴェン「ん。ここは? ああ、いつもの場所か。なんだか眠い。もう少しだけ。ふぁあ……」
軽快な音楽が入る。
センヴァー「っ。ふ、ぁぁああ……。ぁー」
オクト「起きたか。センヴァー」
センヴァー「ん、ああ」
オクト「まあ飲めよ」
センヴァー「悪いな」
オクト「気にすんな」
ノヴェン「誰か、居るの?」
オクト「んん? そこのチビ、起きたのか?」
センヴァー「さあな。ンッ、ンッ。くはぁ、うめえ。やっぱ、いつ飲んでも、酒はうめえな」
オクト「そうかよ」
センヴァー「んだ? 機嫌悪いのか? オクト」
オクト「別に」
センヴァー「なんだよ。話聞くぜ」
オクト「ほっといてくれ」
センヴァー「なんだ。メイに彼氏が出来たからって、スネてんのか?」
オクト「ぐっ! ち、ちげーよ! ぼけ」
センヴァー「ぼけって。クククッ。何動揺してんだか」
オクト「あいつのせいだ。あいつがいつも、最近、よく休みやがるから」
センヴァー「寂しいのか?」
オクト「チッ。違う」
センヴァー「フッ。お前、最近人間っぽいよなあ?」
オクト「何?」
ノヴェン「ふぁあ」
オクト「起きたかよ。ノヴェン」
ノヴェン「ふぁ、おはよ~。オクト、センヴァー」
センヴァー「顔洗って来い。ちびヒーロー」
ノヴェン「もう。なんなの? その呼び方。ふ~。ぁ~ぁ。ふああ」
センヴァー「お。客が来た」
ノヴェン「あっ!! あの子可愛い。俺のこと買ってくれないかなあ」
オクト「おい何言ってんだよそんな毛皮でよお言うわお前」
ノヴェン「はあ?」
オクト「お前みたいなただ可愛いだけの目デカ野郎、俺より先に買われると思ってんのか」
ノヴェン「やめろ。目デカイの気にしてんだぞ。おい! オクトなんて、普通じゃん!」
オクト「はあ?」
センヴァー「おい静かにしろよ。酒が不味くなんだろ」
オクト「おい。消毒液飲むなよ」
センヴァー「ういっぷ」
ノヴェン「買われるならやっぱさ、清潔な家の中がいいよなっ」
オクト「当然だろ」
センヴァー「ウイスキー飲めればそれでいいや」
オクト「お前のそれはただの水だがな」
ノヴェン「外の世界ってさあ。どうなっているんだろう! やっぱりさ、みんなメイちゃんみたいに優しいんだろうな!」
オクト「怖。お前ピュアだな」
ノヴェン「はあ!?」
センヴァー「外は危険だぜ」
ノヴェン「えっ? そうなの!?」
オクト「外ってお前、いつも俺らが散歩してる外の世界は、嘘の世界だ。ってわかってるよな?」
ノヴェン「えっ!? やっぱり!? やっぱりそうなの!? 近所のポメがさ。ジンコー芝には気をつけろよって、言ってたんだ!」
センヴァー「カカカカカ。ばあか」
オクト「本当の外の世界はな、毒と霧の世界なんだぜ」
ノヴェン「ど、毒と霧!!?」
センヴァー「ドクとキリってなんだ? 酒か?」
オクト「こないだ店長がそう言ってたんだよ」
センヴァー「まじかよ。ああ、消毒液なくなっちった。メイ嬢、ちゃんと補充してくれっかな」
オクト「お前死ぬぞ」
センヴァー「死なねえよバカ」
オクト「そんなに美味いのか?」
センヴァー「俺の夢は、パリに戻ってワイン漬けされることだぁ」
オクト「はいはい」
ノヴェン「メイちゃん、今日遅いね? また遅刻かなあ」
センヴァー「メイが来ないとチョコレートすら食べれないからなあ」
オクト「お。新しい客が来たぜ」
ノヴェン「何あの帽子。変!」
センヴァー「いやあれ髪だろ」
ノヴェン「すごいくるくるしてるよ」
オクト「ブッ」
ノヴェン「うわ~。あのくるくる頭には買われたくないな」
センヴァー「なんとなく同感だね」
オクト「おい。そろそろお前ら適度にじゃれろよ」
センヴァー「お前もな」
ノヴェン「ええ~? いいよお。別に今日お客さん少ないじゃん。今日は大人しくしてようよ」
オクト「たまにはアクションしねえと客の気が引けねえだろ」
センヴァー「まあ、そうすると誰も買われずにメイ嬢が哀しむと。そういうことだ。そして彼女も減俸。路頭に迷い、一家心中。なむ」
ノヴェン「え~っ!? う~ん」
センヴァー「だがまあ、いつか別れは来るんだ。はやく可愛さをアピールして。どこかの誰かに買われなければなぁ」
オクト「そうそう。ほら、ノヴェン。尻尾振って仰向けになれ。すると聞こえるだろう、女子高生の黄色い声援が」
ノヴェン「俺本当はずっとメイちゃんと一緒に居たいんだよね」
オクト「それは無理だ」 センヴァー「諦めな」
ノヴェン「そんな同時に否定しなくってもいいじゃん」
オクト「あいつだってただのバイトだ」
ノヴェン「わかってるよ」
センヴァー「メイ嬢はいつか学校を出て就職してここを去っていくに決まってる」
オクト「それに寿命が違いすぎるだろ」
ノヴェン「でも」
センヴァー「メイ嬢も言ってただろ。もう、怖い。って」
オクト「別れはな、しょうがねえんだよ。でもな、怖ぇもんは怖ぇよな」
ノヴェン「メイちゃん、一日でも長く一緒に居たいな」
オクト「まあ、少しは同感だな」
センヴァー「俺も」
ノヴェン「ふふふ」
オクト「お。また客が来たな」
センヴァー「ふぁぁ」
オクト「おい。そろそろじゃれろ」
ノヴェン「ええ~っ」
センヴァー「俺は寝る」
オクト「まじかよ」
ノヴェン「ふぁぁあ」
オクト「ノヴェン、お前まで」
ノヴェン「ごめんオクト、限界かも。センヴァーお尻貸してぇ。むにゃむにゃ」
オクト「お、おい~」
センヴァー「ぐご~」
オクト「ったく、しょうが、ねえ、な。ふぁぁ」
ノヴェン「すうすう」
センヴァー「ぐごがあああ」
オクト「ぐううう」
メイ「みんな~! お待たせ~! ご飯だよ~! って、あれ? で、電車ごっこ? ふふっ。かわいー」
ノヴェン「すうすう」
センヴァー「ぐごがあああ」
オクト「ぐううう」
メイ「どんな夢見てるのかなぁ?」
ノヴェン「メイちゃん、ぱんつ、ぱんつ、ぶら、ぱんつ、ビキニ、ぶら、ぱんつぱんつ、メイちゃん」
メイ「可愛い寝顔しちゃって」
センヴァー「シャトームートンロートシルト、メイ、嬢、酒、びーる、酒、酒、メイ」
メイ「もうすぐ、お別れなんだよね」
オクト「肉、肉、焼肉、ラーメン、肉、肉、メイ、肉、チャーシュー、チキンラーメン、メイ」
メイ「寂しいなぁ」
オクト&センヴァー&ノヴェン「ふぁあぁ」
メイ「あっ。同時にあくびした。ふふふっ。おやすみ。天使たち。起きたらまた、一緒に遊ぼうね!」
OPの曲が流れる。
ノヴェン(手を叩いて)「はいっ! オッケーでーすっ!」
オクト&センヴァー&メイ「お疲れ様でした~っ!」
ノヴェン「はいはいっ。皆さんこんばんは! わんこラジオへようこそ! 白チワワのノヴェン役をやらせていただきました! 沖野哲平ですっ! いや~! わんこでしたね!」 センヴァー&メイ(拍手)「わ~っ」
オクト「何わんこでしたっておかしいですよw」
ノヴェン「おかしいですか!? いや。僕も飼われたいな~って思いましたほんっと! 第一回目にしてほんっと!」
オクト「いつもおかしい。そんな沖野くんでした~」
ノヴェン「あはははははははははー」
オクト「えーとお疲れ様でした! 名門付属! 柴犬オクトパス役をやらせていただきました。小金井健斗です! ヒャフー!!」 センヴァー&メイ(拍手)「ひゃふー!」
ノヴェン「たこかよっていうね。たこかよっていうね」
オクト「嘘ですオクトです。名門付属とかも忘れて下さい。10月生まれのオクトです」
メイ「食べちゃうぞ~っ!」 オクト「わ~っ!」 センヴァー「まじか」
メイ「え~と、はじめましてのひとは、はじめまして! こんばんは~。 吉舎崎可憐です! 私超台詞少なかったんですが~あはは~」 オクト「ほんとだよね」 センヴァー「うんうん」
メイ「え~、アニメの本編では、でずっぱ! なのでので! みなさんご安心ください」
オクト「そうなの?」 センヴァー「まじか」 メイ「えっw」
ノヴェン「なんかバカにされてますけどキシャザキ」
メイ「言えてません沖野さん言えてませんw」
オクト「吉舎崎吉舎崎車窓今日車掌上今日急遽車窓吉舎崎」
メイ「全然言えてません! (ちゃんと言えてたら褒める) しかも車掌じゃないっていう」
センヴァー「ドンマイ超ドンマイ」
オクト「流行らすわ」
メイ「まじですか!?」 オクト「はい」
ノヴェン「ヤナギさんお願いします」
センヴァー「はい。えーと? 俺名前なんだっけ」
メイ&オクト「センヴァーw」
センヴァー「あっ。センヴァーセンヴァー。おっけおっけ。えーと~?」
メイ「紙!」
オクト「こっち見ますか?」
ノヴェン「はじまる前にお茶こぼしたりしてるから!」
センヴァー「ほんとごめん」 メイ「名前名前」 オクト「ヤナギさんおかしい」
ノヴェン「またこぼしてますよw」 センヴァー「やべえ」
メイ「おかしいw」
センヴァー(たっぷり喋る)「おかしく、おかしも、おさない、かけない、しゃべらない、そして」
メイ「いさぎよく」
センヴァー「いいね。そして」
オクト「はやく!w」 ノヴェン「ヤナギさんの紹介だけで尺取れないですよ!」 メイ「wwwwww」
センヴァー「ごめんほんと。えーと、柳沢涼太役のセンヴァーです」
ノヴェン「はい逆です!」 メイ「wwwwwww」 オクト「メイすっごい喜んでるけど」
センヴァー「いつか人間になって。メイと結婚して酒豪旅行に出かけるのが夢です。そんな犬。パグです」
オクト「すげえほんとこの人すげえ」 メイ「wwwwwwww」 ノヴェン「おかしい」
センヴァー「夢は大きいほうがいい」 オクト「ヤナギさんおかしい」
ノヴェン「えっと、はい! そんな感じで! この四人で! 毎週金曜夜24時25分から! 25時丁度まで放送致します! わんこラジオ! 今日が第一回目ということで! みなさん今後もね、是非聞いていって欲しいなっていう」
オクト「もう大分序盤過ぎてからでタイトルコールきたね」 メイ「しないよりいいと思う」
センヴァー「前向きにね」
ノヴェン「アニメは木曜深夜22時半から、東京NNNで三期放送中です!」
オクト「この四人っていうのがね、」
メイ「え、何、多い?」
センヴァー「俺クビかあ」 オクト「違う違う」
ノヴェン「僕がクビ!?」 オクト「違う!」
オクト「四人っていうのがいいよねって言いたかった」
メイ「そうw 私はまあいつ抜けてもおかしくない気がしてました」
オクト「おいやめろ! 何を言うヒロイン」
メイ「あわばばばばばばやめてえ」
センヴァー「メイと哲平抜けたらなんか見たことある感じになっちゃうよ」
メイ「確かにw」 オクト「別番組に怒られるからやめて」
メイ「沖野さん進めてください」
ノヴェン「はい! リスナーのみなさんからのご意見ご感想お待ちしております! 詳しくは番組のHP『わんこラジオ』でよろっしくお願いしますっ! そして、わんちゃんとの懐かしい&涙ホロリなエピソードがあれば、是非教えて下さいっ! 僕たちがそれを台本化。ラジオ冒頭で演じさせていただきますっ!」
センヴァー「なんて略すの?」
メイ「今更略す話?」 オクト「わんラジ?」
センヴァー「ワラジ?」
メイ「なんか変ですよ」
オクト「三期になって突然ラジオはじまったからさあ」
センヴァー「びっくりしたほんと」 メイ「ねw」
オクト「二期の時も半信半疑だった」
ノヴェン「ちょっと思いましたそれは確かに」
オクト「これかよみたいな。あ、ちょっと失礼なこと言った?」
メイ「はいw」
センヴァー「来週はジュライ役の菅野くんが来てくれます」
ノヴェン「あ。そうなんですよ! よく知ってましたね!」
センヴァー「メールくれたじゃん哲平」
ノヴェン「返信なかったけど読んではくれてたんですね」 メイ「ヤナギさんいつもメール返ってこないですw」
オクト「ダメですよメール返さないと」
ノヴェン&メイ「健斗さんもです!」
ノヴェン「僕の味方はメイちゃんだけのようです」
メイ「ふふふそれはどうかな? ふふふふ」
ノヴェン「えーっ!?」
オクト「え~、この番組は、短い犬系ラジオドラマをやり、声優たちがグダっと喋り、リスナーさんからのお手紙をスパッと読んだりする、グダグダ番組です」
ノヴェン「ちょっと!」
センヴァー「また聞いてくれよな!」
メイ「は~い」
ノヴェン「えっと、えっと~。じゃあお便り一枚だけ読みますね。H・Nきつねびさんから」
メイ&オクト&センヴァー「ありがとうございま~すっ」
ノヴェン「『こんばんは。」 オクト「こんばんは」
ノヴェン「三期おめでとうございます!」 メイ「ありがとうございます~」
ノヴェン「そして、待ちに待ったラジオ! なんで今までやっていなかったのか、不思議でしょうがありません」
センヴァー「そうなんだ」
ノヴェン「いつもアニメ、楽しく見ています。私は原作の童話ファンで。もう十年以上前から、“わんこ!!”が大好きです」
メイ「お~」 センヴァー「お~」
ノヴェン「童話のイメージとは大分違いますが。本当にすっごく面白いし、心温まります。みなさん、これからも頑張ってください』」
メイ「わ~! ありがとうございます!」
センヴァー「これはもう、限界まで頑張らなければ。ね」
オクト「限界?」
ノヴェン「はい。限界まで頑張りましょう!」
メイ「は~い」 センヴァー「おっけ」
ノヴェン「では。締めをメイちゃん。我らがヒロイン吉舎崎可憐さんにお願いしましょう」
メイ「お。は~いっ。みなさん、眠い中、聞いてくださってほんとにありがとうございました! ではまた来週のこの時間に! “コ~ラッ。聞いてくれないと、ごはん抜きなんだからねっ?” おやすみなさい! わたくし、吉舎崎可憐と!」
ノヴェン「メイちゃん大好き! 沖野哲平と!」
オクト「小金井健斗と」
センヴァー「センヴァーでした」
ノヴェン「こだわりw」
オクト「ヤナギさんもういいです」 メイ「ヤナギさんw」
ノヴェン「もういいやっ! せ~のっ!」
全員「おやすみわんっ!」 ノヴェン「まったね~」
EDの曲が流れる。
FIN
【不問3女1】
・ノヴェン(沖野哲平)
白チワワ。仔犬。夢見るレッド。元気いっぱい。
・オクト(小金井健斗)
柴犬。仔犬。突っ込み? 基本ダルイ。
・センヴァー(柳沢涼太)
灰色パグ。仔犬。おやじ? タバコ吸ってそう。
・メイ(吉舎崎可憐)
ペットショップのお姉さん。