45話:ユキネ
俺は、不意にした悪寒に、飛び起きる。
家の中にユキネの気配がない。
家を飛び出し、ユキネを探す。
「もしもし」
ユキネに電話するも出ない。
「じゃあ、佐薙だ」
そう言って電話するも
『お掛けになったお電話は、現在電波の届かないと』
俺はそこまで聞いて切った。
あとは、ウィンディアか。
「もしもし」
『何か用でございましょうか、翔希様』
出た。
「夜分遅くにすまん。ユキネをみてないか?」
『この様な遅くにですか?見ておりませんが。何なら探すのをお手伝いいたしましょうか?』
それは、助かるな。
「悪いが頼めるか?とりあえず合流しよう。そうだな、大通りの交差点で待ってる」
あそこなら目立つからな。
俺が、交差点だった場所についたときには、向かい側にウィンディアが来ていた。
「ウィンディア」
「翔希様、これは、一体」
これは、魔法の痕跡か?魔力の残留片も感じられる。
魔力の残留片とは、魔法を使った後に散った、魔力を起源へ返す時の力なのだが、普通は感じ取れない。昔、起源へ接触した所為で、俺は分かるようになったが。
「魔法戦闘の跡だな」
俺は、残留片の色濃いところへ向かう。すると、そこには、ユキネが倒れていた。全身がびしょ濡れだ。
「大丈夫か、ユキネ?」
「ごほっ、ごほっ」
大きく咳き込んで気を牛なったユキネ。水を吐き出せたおかげで、呼吸はきちんとしている。
「ウィンディア、とりあえず、ユキネを家で寝かせる。その後、敵本陣に突っ込む予定だが、」
「ついていきますわ」
そう言うと思ったぜ。
俺は、ユキネを家に運び、【黒減】のもとへ向かった。




