34話:四人の少女
一触即発。誰かが、一言話しただけで、何らかの爆発が起きそうな……と言うか、佐薙が居れば、実際に爆発が起きるかもしれないんだが……。
「少し、外で話しましょうか?」
しなのの提案に、俺を含めた五人は、外へ向かった。
「おい、お前等授業中だぞ!」
と言う教師の声を背に。
さて、屋上に来たのはいいが、相変わらず、険悪な雰囲気。
「それで、あんたは?」
「改めまして、ウィンディア・シルバーでございます。【雷帝】のウィンディア、と言ったほうが、分かりやすいでしょうか?」
私服のスカートの端をつまみ上げ礼をする。
それに対して、しなのが、「らいてい?」と声を上げる。
佐薙はようやく気づいたのか、声を上げる。
「って、何で漣さんが居んのよ!あんた、こっちとは無関係なんだから、下降りなさい」
佐薙はまだ、しなのが魔法について知って(俺が教えたんだが)いるとは知らない。
「なによ?魔法の話でしょ。別に詳しくは無いけど、私がいたらわるいのかしら?」
しなのが佐薙に言う。佐薙は目を丸くする。
「なっ、なんで、魔法のこと知ってんの?」
「いろいろ事情があったのよね~、ショウキくん」
しなのが俺のほうを、意味深に見る。
「そんな話は、どうでもいい」
ユキネがそれを一蹴する。
「あなたが、ショウキのパートナーってどう言うこと?」
ユキネが一番聞きたかった疑問だろう。
「わたくしは、推薦状をいただいておりました。そして、相手は間違いなく翔希様です。パートナーで会っていますわよね?」
「推薦状?」
眉をぴくりと吊り上げる。
「ワタシは教会から、相手がショウキだと紹介された。矛盾する」
普通に考えれば矛盾するんだが、教会側の認識は、一つの魔法を補うために、パートナーを渡してるわけで、魔法一つにつき、パートナー一人みたいなところがある。そして、名前を開示しないでやれば、俺と言う人間は、【夜】の魔法使いと【氷夢】の魔法使いと言う、二人の人間として教会に認識される。
まあ、要するに、偶然か、それとも、あの人が仕組んだのか、どちらにせよ、俺にはパートナーが二人いるのだ。どちらも教会公認の。
「えっと、まあ、どっちも俺のパートナーで、いいんじゃないか?」
「よくない!」
「よくありません」




