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雪夜の魔法  作者: 桃姫
雷の魔法――A beautiful ogre retains the intense thunder――
29/51

29話:記憶の断片Ⅳ

 光の道を、ただ、進む。

 眩い光に眼が眩みながらも、あの人に手を引かれ、ひたすら前に進む。

「そろそろかしら」

 何が?

「そろそろ、目的の場所に着くのよ」

 目的の場所?

「そう、そして、制約の場所」

 制約?

「まあ、今は、気にしなくていいわ」

 そうして、また歩く。

 不意に、浮遊感に包まれ、気づけば、【空白】の空間(セカイ)にいた。

「やっと、着いた」

 あの人がそう言うと同時に、空間の中心に丸い何かが現れた。

「あれは、現れたのではないわ。あそこにあったのよ、ずっと」

 えっ、でも、

「見えなかったかしら?そうね。じゃあ、あれに触れて見なさい」

 前に出て空間の中心まで行く。

 手を前に出して触ってみる。

「触れた?」

 首を横に振る。

「でしょうね。これは、起源魔力だから」

 起源魔力。それは、魔法使いが得ている魔力の源。

「じゃあ、もっと前に行きなさい」

 前に出る。

「感じる?」

 感じる。身体の中に魔力が沁み渡る。これは、

「さあ、貴方の中の【白銀雪夢】が、起源魔力と繋がったわ」

 繋がった?

「この純真さ、まるでうちの子みたい」

 子供いるの?

「ええ、いるわよ。貴方と同い年の」

 どんな子?

「私に似て綺麗な子よ」

 そうなんだ……。

「そうね、もし、機会があったら、あわせてあげましょう」

 いいよ。別に。

「そうね。じゃあ、あの子と貴方は、」


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