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私と彼の関係3

作者: 紫華

中学3年、3月。


慌しかった受験を終え、私と彼はあまり学校に行かなくなっていた。


朝起きてから暫くだらだら過ごして、ある程度の時間になったら制服に着替える。

母に「今日はそのまま学校行くの?」と聞かれ、

「彼の家に行って、行きたくなったら学校行く。」と答えて家を後にする。


引っ張ってでも学校に連れて行くような親じゃないことを心底感謝する。


8時ちょいすぎ。

私の家と中学校のちょうど間辺りにある彼の家のインターホンを押す。

幼稚園の制服を着た彼の甥っ子が元気良く玄関を開けてくれる。



今までの彼女は彼の家に来ても即、彼の部屋って感じで挨拶とかをしっかりしてなかったらしく、きちんと挨拶をして子供の面倒まで見ちゃった私を彼の家族は気に入っていてくれた。




子供を幼稚園に送りに行くお姉さんと、仕事に行くお母さんを見送り、彼の部屋へ向かう。


ドアを開けると彼はまだ寝ている。

彼の体を揺すって「起きて!」というと、彼が抱きついてくる。

そのまま一緒にベッドに入り、彼と体を結ぶ。


何よりも1番幸せで、それでいて何よりも不幸せな時間。


終わった後、しばらく一緒にテレビを見ながらまったりと過ごす。

そして私は彼の朝ごはんを作りにキッチンへ行く。


彼の朝ごはんを作りながら、彼との結婚生活を考えたりする。


現実になんてならなくてもいい。

ならないって分かりきっているから。

だけど・・・

想像するぐらいなら、許されるよね?


彼がご飯を食べ終えたら、食器を洗う。

彼のを洗うついでに、残っている食器も洗ってしまう。


そして、彼と登校する。

と言っても、それから行っても掃除して帰るぐらいだけど。



そんな日々が1ヶ月続き、気がつけばもう卒業式だった。



離れて寂しい友達なんて居ないし、絶対泣かないと思ったけど泣いてしまった。

だって、彼と最後の学校生活だから。


私は彼と同じ高校に行きたくて、担任の先生や塾の先生の反対を押し切ってものすごくレベルを下げて受験をした。


模擬テストで2教科満点とれる私のような生徒が行くなんて有り得ないぐらいの高校。


だけど、学校嫌いな私は彼が居ない学校なんてすぐに辞めてしまう気がした。

だから同じ学校を受験したのに、皮肉にも彼は落ちてしまった。



だから卒業式が彼と過ごせる最後の学校生活。



でも、逆に良い機会なのかもしれないと私は思った。

今まで何度も離れようと決意して、その度に隣りで笑う彼に決意が揺らぎ、結局流されて体を結んでしまうこともあったから。


だからこの機会に離れろって神様が言っているのかな、なんて思った。


彼は「欲しい」と何人もの女の子に言われていたのに、第2ボタンを私にくれた。

くれるわけないって思いながらも、やっぱり欲しくて駄々をこねていた第2ボタン・・。


まさか本当にくれるなんて・・。


最後に本当に幸せな思い出ができた。




このボタンを最後に彼の思い出を胸の奥に封印しよう・・。






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― 新着の感想 ―
[一言] 最初からスベテ一気に読んでみた。前半は勢い、後半は正直グダグダ。自叙伝なんだろうけど、ヨクアル話。書いたキッカケは何?続きは気になる。
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