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滝道玄太、25歳

「ここはどこだ。。。?」


見渡す限りの森。森。森。1秒前俺は洗面所にいたはず。


そっと目を閉じる。今朝の行動を思い出す。


~6:00 アラームで目が覚める~

「いつもどおりだ。」


~6:30 起床~

布団のなかで仕事を休むための理由探しをしていたが今日も名案なし。

「これもいつもどおり。今月はもう2回仮病を使っているからなぁ。。。」



~6:45 ウンコ~

昨日は飲み会だった。何を隠そう昨日は俺、滝道玄太(たきみちげんた)25歳の誕生日。友人が肉料理のコースでお祝いをしてくれたのだ。

、、、だが、料理が肉のみなんて聞いてない。

食物繊維が足りないのか快便とはならず。


「これはいつもどおりじゃないな。。。とりあえず今日は野菜中心にするか。」



~7:15 シャワー~

30分の格闘の末、出し切ることはできなかった。

決着は第2ラウンドで決めるとして、一旦シャワーをあびた。


「多少時間は押したが、まぁ、これもいつもどおりだ。」



~7:25 髭剃り~

ここだ。


少し熱めのシャワーで柔らかくなったひげを剃る。


これもいつもどおり。。。

が、シェーバーのスイッチを入れた途端急に視界が真っ白になった。

思わず目をつぶってすぐ開いたところで今にいたる。


「特になにも変わったことはしてなかったよな。。」


だがふと思い出す。

そして右手に持つ数分前と唯一景色の変わらない「モノ」に目をやった。


「こいつか??」


確か昨日の飲み会後、トイレを借りに家電量販店に入った。今考えれば飲み会が終わったのは0時すぎであり、そんな時間に家電量販店が空いているのはおかしいのだが。。

そう、買ったのだ。この電気シェーバーを。


「ちくしょうあの店員、俺が酔ってるのをいいことに一番高いやつ買わせやがって。。」


税込み59800円のシェーバーを持ったままぼやく。

まぁ日本が誇るパナソ○ック製のマシンだ、6万円の出費はかなり痛いが25歳のバースデーに免じて納得することにしよう。かなり痛いが。。。


「そんなことよりこれはどういうことだ?瞬間移動か?それとも最近よく聞く異世界転生とやらか?

異世界転生ならアニメで少しみたことあるけど、あれってこんな急に転生するものなの?女神は?武器は?瞬間移動だとしても額に2本指をつけるポーズなんてとった覚えがない!

やっぱりこのシェーバーが関係あんのか??」



動揺が隠せない俺。


怪しいシェーバーとこの状況についての動揺もあるのだが、

そもそもシャワー上がりにひげを剃った瞬間にこの状況なのだ。さっきからあまり触れてはいなかったがパンツ1枚なのだ。


森の中でシェーバーを持って立ち尽くすパンツ一枚の25歳一般男性。


「たのむ。。逆にもう異世界転生であってくれっ。。この年で捕まりたくない!」



ズシャーーーーーーーーーーーーーン!!!



その瞬間背後で巨大な音が響く。

思わず振り返ったその先の光景に驚愕した。


大きく開けて見える空。そして無残にも破壊された木々。


「まじかよ。。。」


思わずそうこぼした俺の視線の先には、1本の太い幹のような白い体。その体から伸びる手足と数十本の触手のようなもの。そして森の木々に引けを取らない深緑の頭髪。

大きさにして3mほどもある巨大な怪物が今にも襲い掛かってくる。


「大、、、根、、、?」



その現実世界ではありえないフォルムの生物をみてここが異世界であることに確証をもった。

現実世界でないことに安堵したのも束の間、振り回される触手によってなぎ倒される木々を目の当たりにした。


「ちょっと待て、これ当たったら無事じゃすまねえ!!」


命の危機を感じるとともにひたすらに逃げる。


「助けてーー!今度から牛丼のトッピングは絶対大根おろしにするし、料理するときは葉っぱと皮も丸ごと食べます!

ゲームでの名前とかも✟大根信者✟とかにするから許して!」


料理経験ゼロの25歳一般男性(ゲームでの名前は「神kingGENTA神」)がパンツ1枚で逃げ惑う。


道中で洞窟を発見。急いで身を隠す。

大根の怪物は俺見失ったのか、辺りを探してる。

洞窟から少し顔を出すと、触手をあたりに張り巡らせて俺を感知しようとしている怪物が見える。


「見つかるのも時間の問題か。。。ちくしょう!なんでおれがこんな目に!

、、、待てよ、シェーバーのスイッチを入れた瞬間にこんなことになったんだ。。これを使えば帰れるはずだ!」


リレー選手のバトンのごとく握りしめたまま逃げていたためか、手汗でびっしょりになったシェーバーのスイッチを押す。


「キィーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」


今までのシェーバーから聞いたことのない金属音とともにシェーバーの蓋が開き、そこから6枚のブレードが現れる。

ブレードはそれぞれが巨大化し、微振動している。


ふと近くの木にブレードが触れるが、一瞬で粉々となる。


シェーバーの構造的な部分はそのままだが、もはやシェーバーとは言えないフォルムとなったパナ○ニック製のマシンを握りしめ俺は決意する。


「あの大根を倒す。そして元の世界に帰る!」


俺は自ら大根の怪物の前に出る。


「まずはその厄介な触手からだ!」


数十本の触手が一斉に襲い掛かるが、6枚のブレードがそれをことごとく粉砕する。


「うらららららららららららららららららららららららららららららららら!」


数分前に髭を剃ろうとしていた自分は考えもしなかっただろう。

数分後に謎の巨大大根の髭を剃っているとは。


いつの間にか大根の怪物から触手はなくなっていた。

俺は最後の力を振り絞りシェーバー(のようなもの)を振り回す。


「さぁ、あとは皮をむいて料理といきますか。。昨日足りなかった食物繊維を摂らせてもらう!

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


俺は無心でシェーバー(のようなもの)を振り続けた。。。。。。。






どれくらい経っただろうか。

気づくと大根の怪物は目の前から姿を消していた。


「はぁっ、はぁ、はぁ、助かった、、」


いつの間にかもとに戻っていたシェーバーを握りしめる。


「お前のおかげで助かったよ。ありがとうな。」


相棒ともいえるほど愛着が湧いてきたシェーバーの汚れを、まるで愛犬を愛でるかのようにふき取る。

おっと、大事なロゴの部分にも汚れが。丁寧にふき取る。

そこには「Ranasonic」の文字。


「ラナソニック!?偽物じゃねえか!!

ちくしょう、あの家電屋。。ぜってえ金返してもらう!」


ぐぅ。。。


怒りとともに空腹が押し寄せる。


「はぁ、まぁ一旦シェーバーはいいとして、腹がへったな。。

てか食い物どうすんだよ。。。」


ふといい香りに気づく。


「これは。。。」


見渡す一面、雪が積もったかのような白銀の世界になっている。

その雪の正体はすぐにわかった。


「ひとまず大根おろしで我慢するか」


昨晩の肉フルコースで疲弊した内臓に食物繊維を補充する。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「さて、これからどうするかな」

一難去ったはいいが、元の世界への帰り方はわからない。

これからの行動を考えるうちにふと自分の格好に気づく。

異世界とはいえ25歳の社会人が森の中でパンツ1枚はまずいだろう。

満腹の腹をさすりながら立ち上がる。


「よし、まずは、、

                                    ウンコだ」

深夜ノリで初執筆。。。

朝みるのがこわい!


でも続きものとしてちょこちょこ書いていけたらなと思います。

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