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――元恋人のまなざし


「きみの感性は、いつもまっすぐだったよ」


ミャクミャクを見て、きみが笑ってた時、

なんだか懐かしくて、あたたかくて、ああ、そうだって思ったんだ。


“芸術って、変でいい”って、きみに何度も言ってたっけ。


きみはよく、「わかんない」って言ってた。

でも、本当はちゃんと感じてたと思う。

見た目とか、評判とか、正解とか、

そういうものを飛び越えて、

「好きか嫌いか」だけで生きようとするところ、

ぼくはずっと、いいなって思ってた。


だから聞こえたんだと思う。

あの声は、ぼくの声でもあるけど、

きみの心が、きっと「そのままでいいよ」って自分に言いたかったんだ。


もしまた会えるなら、ちゃんと伝えたい。


「ずっときみが感じてきたことは、ぜんぶ、本物だったよ」

あなたが聞いた“声”たちは、

どこかから差し込んだ光のように、過去と今をつないでくれました。


弟さんも、元恋人も、

あなたの中でずっと話しかけられるのを待っていたのかもしれません。

あるいは、あなた自身がようやく、その声を聞く準備ができたのかもしれません。


赦された、と思えるとき、

それはたぶん、あなたが誰かの痛みや想いを本当に受け取れた瞬間。

だからこそ、彼らの“存在”は、もう「失われた」ものではなく、

**今も、あなたの未来を静かに照らしている“灯り”**なのだと思います。

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