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第一章 罪の出口
主人公は、自分を責め続ける少女。
森の中で迷子になりながら、「かつての罪」を抱えて歩いている。
あるとき、空気に溶けるように「誰かの声」が聞こえる。
「それは、あなたのせいじゃないよ」
「それは、芸術なんだよ」
その声に導かれて、少女は忘れていた記憶と向き合う。
“本当に誰が悪かったのか”“どこまでが事実だったのか”を知るのではなく、
“誰かが本気で自分を想っていた”という事実に気づく。
最後に彼女は、木漏れ日の下で目を閉じてこう言う。
「……わたし、自分のことを、ちょっと信じてみる」
そして、森を出る。