2.【食べたい私】
ふわぁ〜。
ずっと、洞窟歩き回ってたからめっちゃ眠い。
日の光が、カメラのフラッシュくらい眩しい〜。
私は、遂に洞窟からの脱出を成功させた。
※※※※
はい!
今私は、蝙蝠ボディから離脱して人間の女の子に取り憑いてまーす。
いやぁ、お腹空いたからね。
異世界グルメを楽しみたいわけですよ。
味覚、あるのか分からんけど。
という事で、やってきました〜、どこぞの街!
屋台には、ケバブ的なの売ってる。
良いね〜早速。
あ゛。
私、一文無しだわ。
どうしよ。
私は、女の子ボディを巧みに操り通行人から金を強奪した。
いやっほい!
ケバブ、ゲット〜!
いっただきまーす!
はむっ。
味 が し な い。
悲し過ぎるよ〜!
悔しかったので、女の子の味覚を乗っ取った。
うむっ。
美味し過ぎるよ〜!
この絶妙にスパイスが効いた感じ、たまら〜ん!
看板には、蝙蝠のケバブって書いてあった。
ううん〜?
この肉、私が取り憑いていた奴じゃないか。
あん時、レベル上げといて良かった〜。
絶妙に身が締まってて美味美味〜!
ご馳走様でした。
ケバブを食べ終わったので、別の街に行く事にした。
だって、グルメ以外用ないもん。
観光地とか、名所とかどうでも良いし。
温泉なら良いけど、寄生虫だからね〜。
私は、女の子ボディから飛んできた鷹ボディに切り替え飛び立った。