プロローグ.【寄生虫LOVE♡】
どうも、SIAです!
他の作品なども書いているのですが、ブックマークとユーザ様が本当に執筆の励みになりました。
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水越菜結、21歳。
都内の有名な国立大学に通っている。
そして私には、好きなものがある。
そう、寄 生 虫だ。
小学四年生の時、図書館にあった一冊の『寄生虫大辞典』を手に取った瞬間に惚れた。
そしてその瞬間から、『寄生オタク変態』と大変不名誉なあだ名が付いてしまった。
※※※※
「なゆたん、今日はどこ行く〜?」
後ろから、声を掛けられる。
寄生虫好きの私でも、仲良くしてくれる唯一の友である岡崎千歳ちゃんである。
「ん。今日は、ちーちゃん家行きたい。」
ちーちゃんとは、愛称だ。
「良いよ〜。新作のゲームがあるから。」
やったね!
「何のゲーム?」
気 に な り ま す !
「ジャジャーン!」
徐に鞄から取り出したのは、青色のゲームソフト。
「ああ〜!それ、『ラスボス・スレイヤー(改)』じゃん!」
11歳の時、ハードオフでPSPと一緒に手に入れた平成のゲームだ。
あの頃は、ヤバいくらいの金欠だったから中古品しか買えなかったんだよね。
「(改)って事は、移植版?」
声優やグラフィックなどが変わったのであろう。
「そう!帰ったら、やらない?」
勿論で す !
何たって、私がこれまでで熱中した三大ゲームの一つなんだから!
「YES!当然デス!」
自然と横断歩道を歩く、足取りが弾む。
とても、幸せな気持ちになった。
ーーだが、そうは問屋が卸さないのであった。
「ちーちゃん、いこっ。」
手を引き、進む。
すると、目の前のビルが突然こっちに倒れて来る。
「嘘…。普通、道路で死ぬなら交通事故でしょ!」
私は、ちーちゃんとビルに潰されていった。
お読み頂き、有難うございました。
熱中症に気を付けて、お互い頑張りましょう!






