6-13 錯綜する都 ③
白い国 6-13 錯綜する都 ③
「どうもお久しぶりですね。ゲイツ少佐。無事お会いできて嬉しいですよ。」
全く息をも切らさずに余裕で、シャッターをくぐり、合流した通称ドックこと、ジョン・コルビー中佐は椅子でへたばる通称ファイブスこと、ヴォルター・ヴルフ少尉を見て、鼻で笑う。
その仕草に睨みを効かせていたファイブスは、ようやく立ち上がり、話を始める。
「じゃあ、これでキャプテン以外は全員集合ですね。ちなみにゲイツさんはキャプテンについて何か聞いていないんですか?」
「いいえ。私は単に緊急事態でしたので、予定通り安否確認の為にここへ。むしろお二方のどちらかには情報を残していらっしゃるとばかり。」
お二方と名指しされた、ドックとファイブスは、お互いの顔を見つめるが、ファイブスは首を横に振り、ドックは「いいや。」と一言話すのみで、無論何も知る筈もない。
駅で別れてから、キャプテンとは一切の連絡を取っていないからだ。
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