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お年玉

 お年玉。

 おとしちゃった。

 おかあさんが、お正月にくれたお年玉。

「ちゃんとおさいふにいれて、ほんとうにほしいものにつかうのよ」

って、500円玉をひとつくれたの。

 ぼく、4さいになって、はじめてじぶんでお年玉つかっていいよって、もらえたんだ。

 だから、きいろいおさいふに、ちゃんとしまおうとおもってたのに。

 てから、ころがっていっちゃった。

 どこをさがしてもないんだよ。

「なにをかおうとおもってたの?」

 ぼく、ねこのミーに、マフラー買ってあげようとおもったの。

「ミーは、マフラーなくてもへいきじゃないの?」

 だって、こんなにさむいんだよ。

 ねぇ、ミー、さむいよね。

 ぼくが、ミーをだっこしようとしたら、ミーがなにかもってあそんでる。

 なにもってるの?

 あっ、あった!

 ミーがもってたんだね。

 500円玉は、ミーがもっていました。

 ぼく、なにを買うかきめたよ。

 ミーには、まるいボールを買ってあげようっと。

 ぼくは、こんどこそちゃんと、500円玉をおさいふにしまったんだ。

 ミー、まっててね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めて手に入れた自由に使えるお金をミーのために使えるなんて、優しかったですね。 買ったボールでミーとボール遊びしたら、マフラーをまくよりあったかくなれそうです。
[良い点] お年玉なくなってなくて良かった。 ミーちゃんお手柄ですね!ボールで二人で楽しく遊んでほしいと思いました。 面白かったです。
[一言] お年玉を全額ミーちゃんのために使ってあげるなんて。なんて優しいお子さんなのでしょう。 この年代のお子さんにとって、五百円玉ってとっても貴重なお金だと思うのです。普段は、お母さんたちもスーパ…
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